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フリーランスからの転職。事業に深く携わりたいと思ったタイミングで見つけた新たな道

社会人10年。ずっと外の立場から企業の課題解決のお手伝いをしてきた。

新卒で入った会社は求人広告。次はフリーランスのライター。誰かの課題を一緒に考え、解決の道筋を探す。こうした仕事が楽しかったし、やりがいも感じていた。

でも、フリーランスとして依頼される仕事は文章だけを依頼されることも多く、企画から携わることは難しい。加えてさまざまな企業の仕事を並行しながら進めなければいけないので、ひとつの仕事に打ち込むことは難しかった。

たくさんの仕事をいただき、忙しくなればなるほど、「もっと事業に集中して仕事がしたい」といった想いがわたしの中で着実に育っていった。

とはいえ、どんな企業に就職すればいいのか。その答えをつかめずにいた。そんなときに以前からライターとして携わっていた企業の社長にインタビューすることになった。

その会社は、100mlの日本酒が3種類届くサブスクリプションを運営しているベンチャー企業。このサービスを始めた理由を聞くと、「銘柄に左右されることのない日本酒のサービスを作りたかった」と返ってきた。

いまは飲食店でも酒屋さんでも有名な銘柄が選ばれることが多い。でも、小さくて名前は知られていなくても美味しい日本酒をつくる酒蔵は数えきれないほどある。そんな小さな蔵のお酒も飲んでもらえるようにと、パッケージに銘柄は書かず、QRコードを読み込んで確認するようにと工夫した。

自社だけでなく、業界、ひいては社会全体のことを考えて仕事をする。

インタビューをして、そんな仕事に携わりたいと思った。これから始める転職活動での軸を見つけられたような気がした。

それから数ヶ月後、就職活動を本格化させるにあたって社長にライターとして手伝えなくなる旨を話した。そしたら「うちも募集しようと思っているから、興味あれば」と新事業やコラボの予定などを話してくれた。

就職活動の軸を見つけるきっかけとなった社長からのお誘い。本当にありがたかったけど、まだ編集者の道も諦めきれていなかったので、即答できなかった。

でも、そこから数ヶ月後、わたしはその会社に入社することになる。編集者としてのキャリアを歩むか/企業の中の人になって事業にコミットするか。そして、どの企業の中の人になるか。たくさん、本当にたくさん考えた結果、わたしが選んだのは、就職活動の軸を見つけた会社だった。

それが、新潟県長岡市に本社をかまえる株式会社FARM8「土のある暮らしを次世代につなぐ」をミッションに、日本酒や酒粕、地域食材の6次産業化を行なっている。

メインの事業は、
日本酒定期便「SAKEPOST」
酒粕専門店「Hacco to go!」
日本酒カクテルの素「ぽんしゅグリア」
の3本。

どの事業も、根本は日本酒業界、農家の課題をなんとか解消できないかと考えて生まれたもの。

酒粕事業は酒蔵から酒粕を買い取ってアルコールを抜いた乳酸菌発酵酒粕のヨーグルトやジェラートにして販売。ぽんしゅグリアは日本酒が売れにくい現状と規格外の果物をどうにか形にできないかという農家からの相談で生み出された商品だ。

ライターの延長線上でありながら、マーケティング力も必要とされるポジションで、正直新しい仕事にはまだまだ慣れない。でも、2023年はたくさん迷惑をかけたので少しずつ力をつけて2024年は会社に恩返しをしていきたい。

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