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ドワーフの村

*ここに綴られているのは2014年5月〜7月に経験した、皆川暢二のアメリカ自転車8000kmの物語です。

2014年5月6日 アメリカ自転車旅 6日目 晴れ

ドッグとシャレンに別れを告げて、8時30分にセントリウムを出発。

膝の調子なんだけど、シャロンが膝に効くといって湯船に入れてくれた塩の入浴剤が効いたのか、痛みが幾分和らいでいる。

やっぱり湯船に身体を浸けるって身体にいいんだな。

今ポートランドに向かっていて、ハイウェイをまたつまみ出されて下道を使って向かっているんだけど、ハイウェイに比べたらやっぱり遅いしとにかく迷う。
自分の方向音痴疑惑か濃厚になりつつある。

本当なら今日中に着く予定だったんだけど、明日になってしまいそうだ。
一本道のハイウェイより下道の方が、沢山の出会いとハプニングがあって面白そうだからいいんだけど。

あっ、ハプニングは抑えぎみで願いたい。

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たるみすぎ。

アメリカってなんでみんなが危ないって言うのか、自転車を漕いでいる時に考えてみた。
やっぱり銃社会のイメージが強いのかな?
銃は死と直結するイメージを持っている。
今の所、自分もそのイメージは拭いきれない所はある。むしろ初アメリカでこんなことやってるので、自分で勝手にハードルあげてる感は強い。
日本でも凶悪な事件はたくさんあるのに。

情報を得ることは大切なこと。
でも情報を鵜呑みにしてはいけない気がする。
自分でその情報のどこを拾うか捨てるかを考える。

だから情報に左右されないように自分で体験できることはトライして、そこから得る情報が自分のとっての真だったりする。


何を言おうとしてたかまとまらなさそうなので、この辺で。


自転車を漕いでると嫌がおうでも何かを考える。

初恋の女の子は今何してるんだろうなー、みたいな。

そんなことを考えながら、夕方6時。
あまりの進まなさにハイウェイを使うことを決意!強行突破!


追伸、お父ちゃんへ

真横で車ビュンビュンはやっぱり怖かとです。

そしてキャンプ場に到着。

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子供が車を背にしてPKしていました。

容赦がないです、子供の本能。


キャンピングカーが多い。

目的地の過程で使用する人、長期滞在する人、居住場所として住んでいる人、使用目的はバラバラだと思うが、一つの集落を感じさせる。

ちなみにハイウェイの近くには、モーテル・キャンプ場が結構備わってることが多いです。

そしてキャンプ場には、
シャワールームもある。お湯もでる。

寝るスペースとホットシャワーがあれば天国です。そう、ここはいわば楽園。


ただ女の子がシャワー室に入ったらウギャ!!!っとなるくらい綺麗ではないですが。


そして今日初めてのパンクをしたので、チューブごと交換して初修理。
キャンプ場の近くで良かった。

もしハイウェイだったら嬉ションしてましたね。

そしてパンクを修理していたら、滞在者が声をかけてきた。

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名前はパッド。

ってかリアル、
ドワーーーーーフーーーーー!!!!!!


失敬。


話をしていると、1961年〜1963年まで沖縄に兵隊として派遣され、住んでいたらしい。パットは沖縄を気にいっていて、もう一度行きたいと言っていた。

そんなドワ、、パッドが持っていた当時の写真

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50年前のドワ、、パッド。

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ドワーフ感、ゼロ!!

むしろ、イケメソ!


まさかここで沖縄の写真を見れるとは。

本当にどこで何に巡り合うかは分からない。
パッドは日本語も少し話せる。

話ている時に、パッドと同じキャンプ場に長期滞在している人が横を通り過ぎた後に、パッドは片言の日本語でこう囁いた。

「アノヒトバカタレネ」

その通り過ぎた人は昼間からお酒を飲み、奥さんに暴力を振るっているらしい。
時々警察沙汰になるとも言っていた。


「アノヒトハダメ」

長期滞在者の中には様々な問題を抱えて生活をしている人も多いので、気をつけた方がいいとも教えてくれた。

その後、自分がさっきの人に絡まれそうになった時、パッドは間に入って助けてくれた。

長期滞在者。

もちろんスローライフを過ごしたくて滞在している人もいるが、実社会で生きづらさを感じて、逃げるように訪れてくる人もいるのかもしれない。


パッドはなんでここに滞在してるの??

とは聞けなかった。


繊細な心を持った、大木のような人


夜、綺麗な月を見ながらビールを飲んでいた。



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