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かけがえのない時間。友達に関する小説

・成瀬は天下を取りにいく
宮島未奈 2023年
西武に夏を捧げたり、突然坊主にしたり、かと思ったら今度は東大受験!?
刺激的で、でもどこかに愛嬌のある少女の物語。

本屋大賞受賞作ですね。行き当たりばったりでナニコレと思いましたが、学生時代しかできないことを楽しんでいましたね。

・成瀬は信じた道をいく
宮島未奈 2024年
成瀬の人生は、いつも我が道を行く。 今日も、予測不能で刺激的なことで、周りを驚かせる。

「成瀬は天下を取りにいく」の続編です! 突拍子もないようなことを急にして、我が道を行く成瀬。本当に刺激的でハラハラしながら読んでいました。

・この夏の星を見る
辻村深月 2023年
コロナ禍で様々な行事が中止に。「何もできない」を、「何かしよう」と思い悩み、行う学生を描く。

星を見るという題名の通り、キラキラしたお話でした。コロナでも青春は終わる。この状況のコンテストに人や時間の尊さを感じることが出来ます。

・琥珀の夏
辻村深月 2021年
「ミライの学校」と呼ばれる施設跡地で、幼児の白骨死体が見つかった。
弁護士の法子は30年前この施設に来たことがあった。その時に感じたただならぬオーラとは?

最初はちょっと怖めな話かと思いましたが、読み進めていくにつれて、「そんなつもりじゃなかった」という後悔のある様々な人たちの行き違いの物語だと感じました。

・夜に星を放つ
窪美澄 2022年
かけがえのない人を失った者たちが、新たな出会いを心を通い合わせることができるのかを描いた短編集。

自分のすぐ隣にいる人を失ったとき、いなくなったとき、人間は意外にも脆く傷つくことを感じました。人付き合いの尊さを感じることができます。


ひとことメモ

友達は必ず必要な存在だと、最近とても感じています。あらゆる困難を乗り越えていくうえで、一人では解決できないものもあると感じます。そんな中で、助けてくれるのは家族もそうですが、もう一つ友人の励ましというのも大きいと感じます。自分で解決できれば良いのですが、生きている以上どうにもならないことも多いので、本当にかけがえのない存在だと感じております。一見グロテスクな感じの小説もあり、嫌がる人がいらっしゃるかと思いますが、中身はそこまでではないので、是非手に取ってみてください。


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