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ほろよい読書 おかわり

青山美智子 他 2023年

・あらすじ
今夜はお疲れな自分を癒す、とっておきの一杯を。麗しい女性バーテンダーと下戸の青年の想いを繋ぐカクテル、本音を隠した男女のオイスターバーでの飲み食い対決、父の死後に継母と飲み交わす香り高いジン、少女の高潔な恋と極上のテキーラ、不思議な赤ちょうちんの店で味わう日本酒……。大注目の5名の作家が「お酒」をテーマに描いた、心満たされる短編小説集第2弾!

・感想
去年、「ほろよい読書」を読んで、悩める大人たちの、淡く切ない話だと感じたこのシリーズ。なんと、今年の5月に2作目が出たそうです。

2作目も、引き続き、悩める大人たちの飲み話でした。人それぞれが人生の中で悩んだこと悲しかったことを、お酒を飲みながら話し、疲れた心が癒され、今までよりもよくなっていく話や、昔の宿命のライバルと再会し、早食い対決をするなど、ちょっと切ないものから、思わず可笑しくて笑ってしまうようなものまで幅広く綴られておりました。私も、実際にその場に居合わせて、一緒に飲みながら話を聞いているような感覚になりました。

こういう本好きなんですよね。それぞれ別々の作家さんが、書いて集めた感じの小説集。個性が出ていて、「登場人物の性格=作家さんそれぞれの個性」なんだなぁと思わず感じます。

梅雨、どこか最近、やる気の起きない日々、そんな疲れてしまった心にぴったりな本ではないでしょうか。お酒とともにいかがでしょうか(私の場合は未成年だからそもそも飲めないけど🤣)


・書籍情報
第1刷発行:2023年5月13日
発行元:双葉社
定価:本体690円+税

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