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【勉強法】「勉強が嫌い」という子どもたちは、まず机に座ろう!(中編)

いつもご覧いただきありがとうございます。学習塾ONEDAYです。

前回の記事から「勉強を得意にするうえで避けるべきこと」をテーマにお話をしてきました。最初の避けるべきことは「そもそも勉強しない」という、なんとも身もふたもない内容を挙げましたが、実はその裏で子どもと大人(親御さんもそうですし、学校や塾の先生方もそうです)の信頼関係が重要なカギになっていることを指摘させていただきました。まだ読んでいない方はこちらのリンクから前回の記事をお読みください!

▼前回の記事はこちら!

とはいえ、勉強をしない子を勉強する方向に向かわせるのはなかなか簡単なことではありません。そこで今回の記事で、勉強する方向に向かわせるいくつかのアプローチを提案します。それでは行きましょう!

解決策は「とにかく机に座って勉強すること」

まず、成績が上がらない原因が勉強しないことなのであれば、その解決策は当然「自分で勉強すること」しかありません。当たり前すぎて「自分で勉強しないから困ってるんです!」という声が聞こえてきそうですが、そんな心の声をいったん抑えて続きを聞いてください。

人間の本質は「楽をしたい」

前提として、人間は本質的には楽をしたい生き物です。ここでいう「楽」とは、「自分の持っているもの(お金、時間、労力など)を差し出すことなく、今と同じ状態が続くこと」だと考えてください。
ここで特筆すべきは、状況が好転する変化でさえも嫌悪されることがありうる点です。このような性質は「現状維持バイアス」と呼ばれますが、要するに「状況がよくなるのはわかっていても、その前に自分の労力を割くのは嫌」という人も多いのです。

これは勉強において特に顕著に当てはまります。「だってゲームしてる方が楽だもん」「ダラダラしてる方が楽」といった具合に「楽なこと」に流されやすく、小学生から高校生の精神的にまだ未熟な段階では特にそういった誘惑を断ち切りにくいのです。

勉強に取り掛かるために、まずはハードルを下げる

では、勉強に向かってもらうにはどうしたらいいでしょうか?
それは「できることから始める」ことです。勉強に対して「大変」「やってもできない」というイメージがあるうちは現状維持バイアスが働いてしまうので、逆に誰でもできる簡単なことから始めてしまえば「思ったよりちょろいじゃん」と意識を変えることができます

ただ、勉強に向かうまでのハードルが高いからこそ、勉強を段々としなくなっているのもまた事実です。そこで、勉強に向かうためのハードルを下げるコツを3つお話ししていきます。

その1:自分の意志の弱さを認める

「この人、いきなりどぎついこと書くやん……」と思うかもしれませんが、実はこれが一番大切です。たいていの人(特に大人)は何かを習慣化しようとするときに、自分の意志の力でなんとかしようと考えますね。ですがどうでしょう、世の中の多くの人はダイエットに失敗しており、それ故にRI○APが繁盛してますよね。

つまり、人間の意志の力などミジンコ程度でしかなく、意志の力は何一つ信じてはいけないということがわかるはずです。かくいう筆者の意志力も限りなく0に近いですし、この記事を読んでいる時点であなたもおそらく筆者とさほど変わらないでしょう。ですから、意志の力に頼ることは諦めて、物理的な制約をかけて何とかしましょう

その2:いつ・どこで・何をするか決める

先ほども述べた通り、人間の意志の力はどうしようもないので、物理的な制約によって習慣化を図るのが有効です。この制約の中で特に決めておくべきなのが「いつ・どこで・何を勉強をするか」です。勉強に取り掛かる前に、こうした時間と場所、やることに関する計画を自分で作りましょう。繰り返し言います。作るのは親御さんでも先生でもなく、勉強をする自分です

勉強のTODOリスト

まず始めに1週間でやらないといけないことを整理しましょう。おそらくその大部分が学校の宿題(塾に行っている人は塾の宿題も入りますね)です。各科目で宿題が出されると思いますが、週の初めにどんな宿題が出されるか、先週の宿題を参考に予想してリストアップしてみましょう。

このTODOリストを作る理由は、自分が何をしないといけないか客観的に把握するためです。現状勉強していない人にとって、作ったTODOリストの項目のうちできていないことがたくさんあるはず。何なら、「あれ、こんなにやることがあったんだ……」と改めて気づく人もいるかもしれません。

もちろん本当は全て出来ている状態にしてほしいのですが、今の自分ができていないのは「これからの伸びしろがある」と思って一旦許容しましょうこれからの勉強でできることが1つずつ増えれば何も問題ないです。

勉強時間

勉強時間を決めるときは、「何曜日の」「何時から」「どのくらいの長さ」やるのかを決めましょう。手順は以下の通りです

  1. 勉強以外のスケジュールを埋めておく
    学校の授業や部活動、習い事の時間や、食事・睡眠など生きる上で必須な時間は削れませんから、最初にこれらの時間を確保しておきましょう。
    たまに睡眠を削ろうとする人がいますが、睡眠を削って時間を捻出しても健康を害するだけです。睡眠は最低6時間以上、できれば8時間程度はとってください(もちろん個々の事情に合わせて考えてください)。

  2. 勉強時間を入力する
    勉強に使える時間がわかったら、残った時間の中でTODOリストの項目をどの曜日・時間でやるか当てはめてください。

    今まで勉強してきた方にとっては拍子抜けかもしれませんが、勉強時間のスタートは1日15分からです。もちろん中学生以上では1日15分は極めて少ない時間ですが、今まで全く勉強してこなかった子が、いきなり1日1時間を毎日やることは不可能です。

    ものごとを継続するためには、「え?もう終わり?」と思うくらい短い時間を毎日(もちろん土日や祝日も例外なく)積み重ねることが大切です。15分の勉強時間で1週間継続できたら、5分伸ばして20分……というように、少しずつ継続して勉強できる時間も伸ばしていく方針で進めます。

    ここでお気づきの方もいるかもしれませんが、TODOリストの項目を100%終わらせることができないケースももちろん発生します。この場合は学校の宿題を最優先で取り組んでください。
    特に中学・高校では宿題の提出が成績の評価対象になります。内申点が十分に取れれば推薦での進学も視野に入れられるので、自分の将来の選択肢を増やすためにも頑張ってください。

  3. 勉強が終わったらしたいことを決める
    中学生や高校生は特に多感な時期で、その分誘惑も多いです。ゲームやYouTubeなどはその代表例でしょう。まずは勉強を終えた後でどんな娯楽をどのくらいの時間やりたいか、1,2で埋めたスケジュールの空き時間の中で決めてください。

    ただし、娯楽は勉強を終えた後です。人間は嫌なことほど後回しにする傾向があり、「あとで勉強する」という発言は全く信用できません。なので、理由を問わず娯楽よりも先に勉強をしましょう

  4. 計画を周りの人に見てもらう
    初めて立てる学習計画はたいていの場合、明らかに今の自分ではできないであろう無茶なものになるか、自分に激アマなスカスカの計画になります。なので、最後は必ず周りの信頼できる大人の人に見てもらってください

ちなみにスケジュール管理でおすすめのアプリがGoogle calendarです。Gmailアカウントを作ることでスマホとPCの両方でスケジュールを共有することができ、子どもの作った勉強計画を保護者の端末でも確認することができ、親子で勉強のスケジュールを共有することが可能です。

勉強場所

やる時間が決まったら必然的に自分がその時間にいる場所が勉強場所になります。ちなみにおすすめの場所は学校の図書室です。学校にいれば誰でも利用でき、かつ校内で一番静かな場所ですね。

逆に勉強習慣ができていないお子さんにとって、自分の部屋はあまり好ましい場所ではありません。大体の場合スマホやテレビなどの誘惑に負けてしまうので、学校が利用できる時間帯であれば学校で勉強するのもおすすめです。

その3:自分で勉強の準備をする

え?こんなこと?と思うなかれ。勉強をしないお子さんの多くが勉強に関するあらゆる準備を自分でできないです。何の科目を勉強しないといけないのか、明日までに出さないといけない宿題は何かなど、自分のことであるはずのものも把握できていないケースが多いです。何事も始めの準備が肝心なのに、自分の身の回りのことも把握できなければ当然その先には進めません。

そこで勉強に入る前に、自分で勉強の準備をできるようにしていきます。ひとつ前のその1で自分のオリジナルの勉強計画を作ったと思うので、自分でその計画を見て今日やることを確かめ、必要なテキストや筆記用具、ノートなどを準備する。この流れを自力でできるようにしましょう。

まとめ

ここまで勉強に向かうハードルを下げるコツをお話ししました。何事も事前の準備が必要なのと同じで、勉強も始める前にきちんと準備をすることがとても大切です。一方で準備の過程はないがしろにされがちであり、「できて当たり前」という認識を大人は抱きがちだからこそ細かく指導することなく見過ごしてしまいがちです。子どもたちの勉強を見る際は勉強自体の流れだけでなく、勉強の前段階の意識や準備にも目を向けてみてください

また、今回解説した内容はすべて勉強をする前にやることであり、勉強の中身そのものについても工夫できることがたくさんあります。ただ、そこまでこの記事に書くと果てしない長さになってしまうので、今回は勉強の前に絞ってお話ししました。ほかのコツについても余すことなく解説してまいりますので、気に入っていただけた方はぜひフォローをよろしくお願いいたします。

学習塾ONEDAYの案内

最後になりますが、当塾では勉強に不安を抱えている方の学習支援を行なっています。今回の記事でお話しした内容についても個々のお子様の事情に合わせた形でカスタマイズした提案を行うことが可能です。
また、Google meetを用いたオンライン授業により、日本全国の皆さんに学習支援を提供できる体制を整えております。まずはこちらからお気軽にお問い合わせ下さい!

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