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なぜ僕が栄のマンションディスプレイを6個設置したのか?未来の家-Fyuse-に込めた想い

どもきょちゃんです。
婚約破棄されて、同棲していたマンションを解約して、軽トラをもらったのでその上にモバイルハウスを作るもサイズが合わず寝食を断念。(僕の身長は195センチ)

その結果僕は自分で作った飲食店の2階でハリーポッター(初期)のような暮らしをしていたのですが、(コスパが最高)いかんせんお店のものを勝手に飲み食いしていたら店長に怒られて(当然)

「やってられるか!!」とおもい栄に引っ越すことになりました。
そんなほのぼのストーリーの中で栄に引っ越しがノリで決まったのですが、話を聞いてみると内装はリノベーションしてもいいとのこと。

ならどうしようかと考え、考え、考えた結果、
50インチディスプレイを3つ、42インチディスプレイを1つ、24インチディスプレイを2つ部屋に設置することにしました。(謎)

こうしてビジュアルだけみるとノリと勢いだけで作ってしまった空間(あながち間違ってもいない)に見えるFyuseですが、実はコンセプトメイキングもバッチリできているのでそれを書いていきたいと思います。

■Fyuseに込めた3つの未来
①空間デザインの未来化
②モノの未来化
③コミュニケーションの未来化

Fyuseではこの3つの未来化を実現していきます。

■空間デザインの未来化
僕ら空間デザインに関わることが多いのですがそんな中で「これからの新しいまだ見ぬトレンドってなんだろうか?」というのはずっと話していたんですよね。

戦争時期には安く作れる最低限のシンプルデザインからバブルの時期のラグジュアリーデザイン、その反動で生まれた無駄のないモダンデザイン、そして細分化され各国のデザインがインテリアデザインとして流行し、時代を作ってきました。(もしかしたら違うかも)

そして今、お洒落な場所ではコンクート打ちっ放しやインダストリアルなデザイン、倉庫風やカリフォルニア風など「お洒落といえばこれ!」というものが確立されてきています。

さて、その中で次の時代にはどんなトレンドが来るのだろうか?
そう考えた時に僕が思ったのだデジタルネイチャーというワードでした。(おそらく落合陽一が作った造語)

デジタルネイチャーとは、テクノロジーが自然と同化した世界のことを指してます(僕解釈)。



これから不自然に生まれてきたテクノロジーがまるで僕らが生まれる何百年も前からそこにあったかのように自然に人の生活に溶け込んでいきます。

それが世界が進む道であれば、建築の世界でも必ずその影響は受ける。し僕自身もそうなって欲しいと思っている。

それなら不確定の未来だけど、僕のアート表現として確立されていない新しいインテリアデザインの形をやってみよう!

そう思い、来たるデジタルネイチャーでは当たり前になっているであろう未来のインテリアデザインの形を実現することにしました。

具体的な内容はこうです。

 今日の空間デザインはどんな時だって、その空間に戻れば何食わぬ顔でそこに佇んでいる。まるで感情がないかのように。

いや、ピクサー映画じゃないんだからもちろん感情なんてないに決まっているのだが、それは分かってはいるのだがなんて冷たいやつらなんだろうか?

僕が嬉しい時も悲しい時も、鉄のドアはいつだって硬く冷たく(もう少し優しく迎え入れてくれてもいいはずなのに)、壁紙は真っ白で傷つきやすく
(一緒に喜びを共有したい)照明は時に眩しく、時に物足りない。(なんて自己中心的な奴らだ。)


こんなのおかしいのだ。
デジタルネイチャーの時代にこんなことはあり得ない。
嬉しいことがあった時は壁も床も一緒になってその喜びを共有したいし、悲しい時はその悲しみを和らげてくれてもいいはずだ。

いつまでステレオタイプの価値観に縛られているのか?
そろそろアップデートしてもいいだろう?



これからの社会で人工知能が人間の生活に浸透していく。
そんな中で求められるのは生命的な輝きなのだ。

機械的ではない、まるで生き物のように予測できない何か。
その何かこそが機械化されていく人間社会に潤いをもたらすのだ。

前置きが長くなってしまいましたがだからこそ、次のインテリアデザインの未来テーマは「生命」なのです。



まるで生きているかのような空間を僕は作りたいと思い、Iotやスマートホームの機能を駆使してその実現に向けて動いています。

もちろん、今の社会技術的に実現できないこと、僕の予算の問題で実現できないことがありますが、そんな中でもできる限りの未来を描いていこうと考えています。

■モノの未来化
モノの未来化は非常にシンプルですね。
最近流行りのIotです。

ただ僕らは建築施工も自分たちで行うのでIot化されて商品化されていないものもIot化させれるので例えばインダストリアルな普通のかっこいい照明をスマート照明にしてスマートスピーカーでコントロールできるようにするってのを試みています。

最終的にはウォレスとグルミットの世界のように朝目覚ましがなったらベッドがひっくり返ってベッド下の穴を通って、通っている間に朝食の準備が済んで、パジャマから服を着替えて、穴から落ちたらテーブルの上に朝食セットがある。

っていうグルミットワールドが実現できたらと思っています。

■コミュニケーションの未来化
これから起こるコミュニケーションの未来は空間を超えていきます。
いつ、どこにいても、言語も問題なくコミュニケーションが取れる時代が間違いなく来ると思っています。

そんな中でFyuseで実現したい未来は、同じ空間にいないのにまるで同じ空間にいるかのようにコミュニケーションができる状態を作れるかどうか?

VRを使ってSkypeなどを行えばそれができるということはもう確認されていますがそれを没入空間ではないところで実現してみたい。
そう思っています。

■最後に
僕個人として常にしていかないといけないのはまだ見ぬ未来を現実にすることだと思っています。
なぜならその未来こそ希望であり、可能性であり、人の生きる力になるからです。

未来の光は人の生きる力になります。可能性ある未来がなければ人は絶望し死んでしまうのです。
だからこそ僕は常に今までにない新しい可能性を探っていき、まだ見ぬ未来を目指していきたいと思っています。


ありがとうございます!引き続き頑張ります!