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空間の固有性が与える3つの影響

人が生きていく中で空間を避けて通ることはできない。
当たり前である。なぜなら今この瞬間も人は何かしらの空間の上に存在している。

しかし、この空間とは一体なんなのか?

自然現象が生起する3次元の広がり(ブリタニカ国際百科事典参照)

一般的にはこういった意味があるらしい。
僕はこの自然現象によって生まれた3次元的広がりの中で自己表現やデザインを行ない、人に影響を与えている。

具体的に空間には影響を与えているのか?
また、どういった影響を与える時に向いているのか?を考えてみました。

■空間の固有性が与える3つの影響
①不動
②自然
③抽象

■不動
空間は不動である。
空間から動いてくるということは基本的にない。

だからこそ人の中に空間は動くものではないという認識があるのでそこにずっとあっても違和感はない。

逆に人がずっとおんなじ場所にいたら違和感しかない。
つまり空間は地域の人に影響を与えることができる。

もちろん、影響力の強いものは最初は抵抗を示される。
だけど時間が経てばそれは自然になります。
そして知らないうちに影響を受けます。

実際に僕らのシェアハウスも最初は変な奴らが来たということで嫌がられましたが徐々に地域に馴染み、そして地域の人たちに影響を与え、今では若い力が欲しい時は僕らにお願いすれば良いというところまできました。

なので限定的な地域に影響を与えたいのであれば空間を利用するのはいい選択であると思います。

■自然
上でも書きましたが空間は自然になっていきます。
最初こそ違和感を与えることはありますが、人はすぐに馴染んでいきます。

それゆえに無意識の中で与える影響は大きいです。
わかりやすい例だと明るい気分にさせようと思ったら照明を白っぽくすればいいし、逆も然り。

気づかないうちに人は影響を受けていきます。
こうしたある特定の影響を与える空間を街に連続的に出現させたら街も大きく変わるかもしれません。


■抽象
最後に空間は文章やアイコンなどと違って抽象的です。
抽象的ゆえに自然になっていきます。

そして、抽象的だからこそ多様な機能を持たせることも可能です。
飲食、住居、公共、便所、運動、勉強etc

具体的な機能の上に抽象度の高い、はっきり見えにくい機能を持たせることができるのでどんな人、どんな状況でも影響を与えることができます。

空間デザインの汎用性の高さそのものが空間の代表的な固有性なのです。

■最後に
空間は抽象的がゆえに自然に人の生活に溶け込み、そして限定的な地域に影響を与え、その地域にいる人の思考、行動を変えることができます。

それはもしかしたら、動画などの他メディアと比較して刺激的で局所的な影響を与えることはできないかもしれませんが、空間は人の心に長く深く浸透させることができるのは魅力的です。

もし違和感なく、自然に人を、地域を変えていきたいと思っているのであれば空間を利用することはとても効果的なのかもしれません。

ありがとうございます!引き続き頑張ります!