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連続小説「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」

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長めの連続ホラー・SFです。先がどうなるのか、まだ自分でもわかりませんw
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#悪魔

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第十六話

紅林は櫻田を睨みつけながらも、慎重に言葉を選ぶ。 「茶番だと。お前さんにとっては茶番でも…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第十五話

深夜0時の札幌市中心部の大通公園西5丁目。 料金を払うのもそこそこに、転げ出るようにして…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第十四話

通りに沿った建物には、普段と同じように明かりが灯っている。が、窓に人影はない。車道には乗…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第十三話

今にして思えば、それは、誰かの夢や記憶を覗き見ているようでもあった。 小さなころから目ざ…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第十二話

「なるほど。それであわてて、ここまで飛んできたってわけだったのか」 北都大学工学部の准教…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第十一話

「森林さんが『悪魔』という言葉を出されたのは、この説明のためだったということですね」 恋…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第十話

体中の血液が、脳に吸い上げられている。そんな感覚だった。自分がこれまでの人生の中で得た知識を総動員すれば、理解の糸口がつかめるのではないか。 そう思いたかった。 だが、紅林の脳が導き出した結論は、真逆のものだった。紅林は心の声に従うことにした。すなわち、 理解することを放棄した。 論理的思考の一部を遮断した。 そうすることによってはじめて、目の前の得体のしれないモノと向き合うことができるのだ。 「よくわからんが、まあいい。俺とアンタはいま、この世界では『幽霊』って

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第九話

「いやあ、定例会を見ていただいた上に、晩飯までごちそうになっちゃってスミマセン!」 『す…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第八話

「『・・・そこにいるのは誰だ?こんな夜更けに何しに来た』 『最前の、お礼にまいりました』…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第七話

無重力。 恋河原美穂は、無重力の中を漂っていた。 (宇宙空間?) 直感的にそんな考えが意…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第六話

2階の応接室で当たり障りのない話を選んで、出された茶をすすっているうちに、ノックの音がし…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第五話

・・・いったい、どうしてこうなった? 恋河原(こいがわら)美穂は混乱し続けている。が、そ…

「カラビ=ヤウゲート 深淵の悪魔」/第四話

ふっ、と紅林は堀川から目をそらして小さく笑い、つぶやいた。 「今どきの大学生は増えたり消…