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夫と結婚したからこそ、みえてきた世界

結婚したからみえてきたわけではなく、夫と結婚したからみえてきたこと。

実家での、とある夏の朝。
実家は田舎なので、夜になると蛙の鳴き声がし、朝になると蝉の声がする。

”うぁ~~、朝からセミの声うるさいなぁ”

と心の声で叫んでいたつもりが、大きな声として漏れていたようで・・・

「セミは必死なんだよ!!」

と、いつもはカツゼツ悪く、えっ?もっかい言ってと、何度も聞きなおす夫の声が、はっきりと聞こえた。

「ん?生きるのに必死なのね・・」と、眠さと煩さとで、頭はぼんやりしていたが、

「そうだよ。セミは何年も土の中で過ごして、やっと外に出たと思ったら、1週間ちょっとしか生きることができない。だから、外に出てからのわずかな時間で、必死にパートナーを探してるんだ。

うるさいとかじゃない!必死に短い生涯を生き抜いてるんだ!」

早朝から力説する夫。

夫は、猫を溺愛しているだけでなく、生き物全般に詳しい。生き物だけじゃなく知識の幅はかなり広い。私は世の中多くのことに、興味が少ないので、まぁ色んなことを知らない。

けれど、夫と出会って、結婚して。

全然興味のなかった生き物や、歴史に興味がわいてきたのも事実。

夫のことをもっと知ろうという気持ちがあるからだろうし、彼の説明が上手ということもある。

そして、続けて話す彼。

「ほら、今回のセミの件は、あれにあてはまる事例なんじゃないの?!」

何の件だ?とピンとこなかったのだが、

「今、毎日勉強してるやつだよ。朝からセミが煩いと思っていたことが、命がけの求愛行動に見えてきただろ」と言われて、ハッとする。

あぁ!

過去の事実は何ら変わることがないのに、自分の視点が変わったことで、みえる世界が広くなるってことの事例ね!

そうそう、と彼は笑っていた。

岩熊さんやコミュニティメンバーとの多くの学びを、夫に共有していて、先日、岩熊さんとの相談会が秀逸すぎて感動したという話も、そういえば夫にしてたわ、笑。

私一人で学んでるつもりだったけれど、夫婦で学べてる気がするから、3倍速で学びが進むかもしれないな。

やっぱりセミはうるさいねと言って、いつもより早く起きた朝。

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