知っているようで知らない『SOLOTEX』
知っているようで実は知らないファッションのこと。
聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥。
しかしファッションのこととなると一体誰に聞いたらいいものか。
本来であればそんな時に助けになる販売員だが、ひとたび店員に聞こうものなら、インターネット顔負けの情報の濁流を浴びせられたのち、必要のない買い物をして店を後にする、なんて想像をしてしまう方も多いのではないだろうかか。
最近GORE-TEX に POLARTEC 、PRIMALOFT 等、いかにも機能的でハイテクそうな名前を頭に付けた服たちを目にする。
多分どれもハイテクで温かかったり、涼しかったり、洗えたり、水の浸入を防いだりと、何かしらの一芸を携えているのだろうとは思っているけど、そもそもこれって生地の名前なのか、素材の名前なのか、なんてこと今更誰にも聞くわけにはいかない。
なかでもSOLOTEXという奴だけはなかなか全容が見えてこない。
シャツやジャケット、雨の日用のアウター、はたまたニットにまで使われているというから、どんな姿かたちをしているのか全く想像がつかない。
そもそもSOLOTEXは「だけじゃない、帝人」でおなじみの、帝人フロンティアが開発した繊維の名前で、生地を作る糸の基になる。だからコートに使われる厚手の生地にも、ニットを編んでいる糸に中にもSOLOTEXは存在している。
そしてその最大の持ち味は、ナイロン、ポリエステル、ポリウレタンという化学繊維の代表たちの良さを兼ね備えている点だ。
伸縮性に耐久性、加工が容易でファッショナブルな生地感を持ち合わせており、シワになりにくいためSOLOTEX製のスーツはイージーケアで毎日着用できる。麻やウールと合わせることで、それぞれの素材の特性はそのままに、機能面をアップデートしてくれる。その上、天然繊維と比べても引けを取らない柔らかな生地感で、ドレスシーンには不向きだった化学繊維の弱点を、見事にクリア。また、原料に再生繊維を多く用いるサスティナブルな側面を持っているというから、文句のつけようがない。
本人もハイスペックでありながら、他者を活かすことに長けている、1枚目でありながら、4枚目でもある、老若男女問わずに人気なSOLOTEXは、毎日のリアルな生活シーンに寄り添った新しい機能素材だ。
知っているようで実は知らないファッションのこと。
SOLOTEXは多くのブランドから選ばれており、多くのショップで目にすることが出来る。気になる方は各ショップにて、これまでにない新しいライフスタイルを提供してくれるSOLOTEXの実物をチェックしてみてはいかがだろうか。
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