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暮らしやすさと憧れを叶える部屋作り| リノベと暮らそう。

せっかく家を購入するのなら、自分好みの空間にしたい。だけど、リノベーションって初心者には難しそう……。そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。

この連載では実際にomusubi不動産で物件を購入され、リノベーションしたお客さまのお部屋に伺います。理想の住まいを完成させたばかりのお客さまに、物件を決めたきっかけや理由、理想の部屋を作るためにやったこと、またこれから購入を検討する方へのアドバイスをお聞きしました。

今回ご紹介するのは、物件購入にあたってどうしても譲れない条件があった、松岡さんご夫妻のお宅です。

プロフィール
名前:彩さん、康介さん
専有面積:88.20㎡(26.68坪)
間取り:2LDK+WIC+パントリー
築年数:43年(2024年時点)
契約タイプ:購入


物件探し〜契約までの道のり

2016年にご結婚された松岡さんご夫婦。
いまの住まいに移るまでは同じエリアの賃貸物件で生活されていたとのこと。
「家を買うのって、決めなくてはいけないことがたくさんあって、それらと向き合うのが面倒になってしまったんです」と話す彩さん。

実は何年か前から物件探しを始めてはいたものの、一旦ストップしていた時期があったとのこと。たしかに松岡さんご夫妻のように、住みたいエリア、気になる物件、条件面など総合的に考えなくてはいけないことが複雑に絡み合い、疲れてしまうというお話しをよく伺います。

その後、久しぶりにomusubi不動産へ訪れてスタッフと話し込むうちに「うちで提案します!」のひとことで本格的な物件探しの意思が固まったそう。

「これから長く住む場所が本当に地元でいいのか、しばらく悩んでいました。でも、『意外とずっと住み続けているな』と気づいたんです。実家や前に住んでいた場所もいまの物件の近く。自分が思っている以上に、この街が好きなんですよね」と、彩さん。

スーパーなど日々利用する施設の充実や通勤の利便性を考慮しても、不自由を感じていないことに気づき、ふたりはこの街に住み続ける決断をし、エリアをぐぐっと狭めて探し始めました。

猫を迎えるための部屋探し

彩さん、康介さんご夫婦には、まず第一に絶対に譲れない条件がありました。それは、ペット可の物件であるということ。

ふたりの理想の暮らしは、新しい家族の一員として猫を迎え入れることでした。そのため、気に入った物件があっても、ペットNGで涙を飲んだことも……。

本格的に探し始めてからいまの物件を購入するまでの期間は約6ヶ月ほど。お二人の休日を擦り合わせて、1日3件ずつ巡り、合計10件ほどの候補のお部屋を内見しました。

このお部屋に決めた理由は、ペット可であること、リビングを広くできる間取りであること、そして交通アクセスの良さや生活のしやすさが決め手となりました。

「前の住人の方がいい人そうだったからというのも大きいですね」と康介さん。前の居住者さんはこのお部屋で犬を飼っていました。内見した際、犬と生活している暮らしを目の当たりにし、ペットがいる理想のライフスタイルが具体的にイメージできたのかもしれません。

インテリアはPinterestやInstagramで気になった投稿をまとめ、夫婦で擦り合わせながらイメージを固めました。おふたりの好みが近く、スムーズに決められたそうです。「実現できないけどかっこいいね、みたいな海外のばかり集めていました。でも、その理想のイメージを汲み取ってくださって形にしてくれました」と彩さんは振り返ります。

リノベーションでこだわったポイント

リノベーションで特にこだわったのは5つのポイント。

1つはリビングを広くすること。もともとあったひと部屋の壁をなくし、広々とした開放的な空間に。天井や壁は広さを優先し、狭くならないよう配慮しました。

コンクリート打ちっぱなしにも惹かれたものの、最終的に梁のひとつをそのままにし、壁には壁紙を貼ることにしました。
天井は自分達で漆喰を塗り、温かな風合いが持ち味に。

2つ目は使い勝手がよく、それでいてスタイリッシュなキッチン。

もともとはアイランド型が希望だったとのこと。施工が難しくガス台側を壁付(ペニンシュラキッチン)に変更したものの、結果的にリビングが広くなって気に入ってるそう。

▲アイランドにするにはキッチン部分だけ床の高さを上げないと難しいことが判明し、悩みつつも変更

イタリアンレストランのシェフである康介さん、キッチンには特にこだわりがあったと話します。「前のアパートのキッチンが壁向きで料理していたんです。ここは日当たりもいいし、自然光を浴びながら料理したいなと思っていて。」

そして、なんと言っても注目すべきはパントリーの存在。
「使いやすさはあっても、生活感を出しすぎないようにしたくて」と彩さんの言葉にもあるように、よく見るとキッチンには冷蔵庫や電子レンジが見当たりません。
それもそのはず、キッチンの奥にパントリーを設けているからでした。

▲どこにどの家電を置くかをあらかじめ決めておき、きちんと収納できるようにしてあります

3つ目は部屋のどこかにR型の造作をつくること。これは康介さんが参加したルームツアーで見学したおうちに影響されたそう。初めはリビングにR型の扉を作ろうとしましたが、結果的にウォークインクローゼットの入口に活かすことに。

▲絵本に出てくる扉のような造作。アーチの角度は現場で業者さんに相談しながら施工してもらったとのこと

4つ目はお部屋のどこかにカラフルな壁を作ること。映画好きの彩さん。作りたいイメージの源泉は好きな作品にもあったのかもしれません。ペンキ塗りはおふたりで手がけました。

ベッドルームはロマンティックな大人のピンクをチョイス。ラブリーになりすぎないカラーリングにこだわりました。

お手洗いは康介さんのリクエストでモスグリーンに。

ぐっと落ち着きついたカラーリングでとてもお洒落です。

また洗面台はシックなブラックのタイルが印象的な空間に。

▲この洗面台をメインにカラーリングを考えたとのこと

彩さんはこう話します。「自分で変えてもいいのが物件購入の魅力ですよね。賃貸だとなかなかできないアレンジができて、壁の色も失敗してもやり直せるし。自由にアレンジできるおうちが欲しかったんです」

▲リビングはオフホワイトを基調とし、ブルーの扉をアクセントに。

デザイナーである彩さんの細部へのこだわりは、インテリアのあちこちにも見受けられました。

▲ご友人が作ってくれたという棚にはうつわのコレクションが。
▲DIYで作ったリビングのテーブル、天板は彩さん自身でデザインを施したもの

5つ目は動線について。「家に帰ってきて、ウォークインクローゼットに荷物を置いてコートを脱いで。洗面台で手を洗ってからそのままリビングにもキッチンにも行ける導線が気に入ってます」と康介さんは話します。


引っ越してからの変化

ペット可の物件に引越し、猫を迎え入れる準備ができたところで出会ったのが、こちらの子。

夏に出会ったというフミちゃんは、とにかく好奇心旺盛!

「僕は初めて猫を飼ったんですけど、料理のときは邪魔されます(笑)。キッチンボードの上に登りたがるので、そこは気をつけながら料理しています」と康介さん。

「後悔はしてないんですけど、このキッチンの天板、猫の肉球だらけになるんですよ」と彩さんは楽しそうに笑顔を見せます。ふたりの姿は予定通りにいかないことも、生活のスパイスとして楽しんでいるように見えました。

このお部屋に住むようになってからの変化を聞くと、彩さんは「前の家より掃除していますね。もちろん新しいからキレイに保ちたいのもあるけど、床の段差をできるだけ無くしているのでモップがかけやすいんです」と話します。

それから、好きな休日の過ごし方を聞くと「朝、洗濯して、昼までゴロゴロして。買い物から帰ったらお酒を飲み、晩ごはんを食べて。なにもやらなかった休日ってそんな感じです」と笑う康介さん。思わず、「なにもやってないと言いつつ、しっかり家事してますね」と突っ込んでしまいました。

広いリビングには自然光が温かく差し込み、ここでのんびり過ごすことを想像しただけで癒されそうです。

これからリノベーションをする方へ

最後にこれからリノベーションする方へのアドバイスをお聞きしました。

「もともとある中古物件をリノベーションする場合、なんでも出来るわけじゃないというのは、実際にリノベーションの計画を進める中で知ったことでした」と彩さん。

例えば水回りは基本的に元の場所から動かすのが難しいことなど、新築とは違った制約が出ることもあります。もちろん、出来ることもありますが、その分費用が嵩んだり、デザインの面で無理が生じたりも。

「でも、リノベーションは制限がある中でやるのがおもしろさでもありますよね」と彩さんは話します。当初の思惑通りにならなくても、これはこれでいいと認め発想を変えて、理想の部屋作りを進めました。

*

「生活しやすく、でも生活感を出しすぎない。かっこいいけれどスタイリッシュになりすぎない」

これが彩さん、康介さんが考えていた理想のお部屋のコンセプト。まさにそのイメージが具現化されたリノベーションだと感じました。

ひとつひとつ工事の状況や予算と見比べ、最適な選択肢を選び、自分たちで手を加えることも楽しみながら作ることができる、リノベーションのおうち。

omusubi不動産プロデュースのリノベーションにご興味を持ってくださっている方、またリノベ素材の物件購入を検討している方などに向けて、毎月イベントを開催しています。今月のイベント詳細、お申し込み方法は下記のページをご覧ください。

https://www.omusubi-estate.com/?p=54352

取材・撮影=チヒロ(かもめと街)

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