見出し画像

介護はやっぱりツライ

今日はメチャメチャ家人を怒ってしまった

週末は介護関係の人がほとんど来ないので
二人で過ごす時間が増える
すると、
どうしてもイライラすることが増えてしまう

家人は一人でベッドから起き上がれない
身長188㎝で異常に体が硬い家人を
身長153㎝の私が起こせるはずもなく
こちらの離床支援ベッドにお世話になっている

フランスベッド マルチポジションベッド
https://medical.francebed.co.jp/brand_site/multi_position/

このベッドを使うと
普通の人なら起き上がるのがとても楽なのだ
リモコンの操作だけで
2分くらいでほぼ立ち上がることができる

しかし、
腰が悪くビビリーな家人は
最初に腰が起きるのが怖くて
リモコンのボタンを長押しできず
カチカチ秒単位で押してしまう

それだけならまだしも
ちゃんとリモコンを見ていないから
いつの間にか違うボタンを押していたり
飽きて押すことも忘れて
ボケ―っとしていたりする

私はいつも起こすときは
「はい、起きよう!“起きる”を押して」
といって
家人にリモコンを渡し、
キッチンで朝食の支度をする

リモコンを押す音が聞こえないので
「ボタン押してよ~」
しかし、リモコンを押している音はしない
「押してる?」
「はい、押してます」
「押してる音しないけど」
「押してます」
「押してないから言ってるの!(だんだん怒り)」
「押してます」

という繰り返しがあって
見に行くと、案の定ボケーっとしている

本人の意識の中では
「押しているつもり」なのだろうな…

そこで私が一緒にボタンを押す
怖いと体をこわばらせてしまうので
恐怖が先に立ち「痛い!」と騒ぐので
一緒に深呼吸をしたり
いなしながら起き上がり、
車椅子に移譲するまで15分以上かかる

これが起きるたびに毎回だ
2年間、1日3回くらい寝たり起きたりしているのだから
単純計算で 
365日 × 2年 × 3回 = 2190回
やっていることになる

それなのに、リモコンを押すとどうなるか
いまだに覚えられないのだ

ちなみに
車椅子からベッドに戻るときは
もっと大騒ぎで、さらに時間もかかる

こちらも余裕があるときは
比較的優しく対応できるけど
時間がなかったりすると

「もういいかげんにして!」
とつい、怒鳴ってしまう

脳に障害があって
わざとやっているのでないこともわかってる
でも、やっぱり怒ってしまう

家人は究極のラポールオトコなので
私が怒るとすぐに
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
という

「リモコン押してる?」に
押してもいないのに
「はい、押してます」と即答するのと一緒
その場しのぎの返事をしてしまう


とりあえず言っているのが
マルバレなので
余計私はイラっとする


怪我をどう治すかは
本人の性格が
大きく影響している気がする

家人は穏やかな性格なので
つらくても激高したり暴力ふるったりは
絶対にしない

その代わり、
・無理なことはしたくない
・痛いなら無理
・やりたくない
・できなくてもしょうがない
という方向に行ってしまい
なかなか回復しないのではないかと
私は分析している

こうやって書くと
しょうもないことで怒る
私は度量が狭いのだな

毎度、夜になって
家人の寝顔を見ていると
「ごめんね」って思う

が、
やっぱりその場になると
どうしても怒ってしまうのだ

つらいなぁ

そもそも私はせっかち人間で
何でも早くやらないと嫌なタイプ
一方 家人は 事故に遭う前から
超のんびりスローモーなタイプ

だから余計もどかしくなるんだよね

人生は修行だ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?