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心のデトックス-湯河原ゆるり旅

 忙しい日常から離れて旅に出たいなぁと遠くの地に思いを馳せることはありませんか?もし時間と旅行資金があって、誰かがひと押ししてくれたら行こうかなと思っている方に読んで頂けたら幸いです。


□旅行を思い立った時の話

 我が家では月に1度夫と私にFREE DAYを設けており、その日は片方が子供達の面倒をみてもう片方は午前中から夕方迄自分の為に時間を使って ”自分の好きな場所に行って好きな事をする" 、 "FREE DAYをもらった方が夕食を用意する" というルールに基づき、お互いに好きな事を諦めずにたまにストレス発散をしています。
 子供も大きくなり、どちらかがいない時間があってもさほど気にする様子もなくなってきたので満を持してそれぞれがどこかの月で1泊2日の旅行に行こうということになりました。

□旅先選び

 家族と離れての初旅行。友達も一緒にいけることになり女性二人旅に。旅の計画を立てている時点でもうワクワク…✨ 
 独身時代によく行った南フランスのリゾート地のような宿に決まりかけましたが紆余曲折あり、たまたま空いていた少し変わった宿に泊まることに決定し、行先も湯河原に決定しました👏

□豆腐料理に胃腸歓喜

やさしく懐かしいお味でほんわり

 湯河原についてからは友人がリサーチをして見つけてくれたお豆腐料理のお店へ直行。お豆腐は好きですがみそ汁の具に入れたりとどちらかというとサブ的な役割になりがちです。そのお店ではこだわりのお豆腐をおかずとしてメインに据えており、一口食べるとほんわりと優しい大豆の香りと味がして心も胃腸もほんわり😊 
 副菜の3品もお味噌汁もお揚げも薄味で懐かしさを覚える味で箸を進めるごとに体がどんどん健康になっていくように感じました💪
優しい味に癒され、満腹になりお腹も心も大満足✨

□本好きの方必見!ちょっと不思議な宿”夢十夜”

レトロ可愛いエントランス

 旅行日が近くなってから急遽旅先を変更した為、少ない選択肢の中で旅行日に空きがある所を探していた時にたまたま出会い、コンセプトに惹かれ即決した宿でした。
 昭和に建てられた温泉宿をリノベーションした宿なのですが夏目漱石の”夢十夜”をモチーフにしており、宿のあちこちに夢十夜を感じさせる演出がちりばめられていました。宿のホームページのあとがきに「文の中、湯にひたり、夢に遊ぶ。」を主題として作られた宿との記載がありましたが宿に滞在している間はまさに本や夢の中にいるようにゆったりと、そして少し奇妙な非日常感を堪能することができました。具体的にどんなお宿だったか…は写真と共に紹介させて頂きます。
 まずエントランスから入ると夢商店というお土産や小物などを販売している場所があり、その奥にフロント、さらにフロント奥の引き戸を開けるといよいよ宿泊客のスペースとなります。渡り廊下には早速不思議な夢の世界へ誘うかのようにぼんやりと光る蛍光色のライト、そして「こんな夢を見た」という夢十夜の書き出しの一文が書かれたオブジェが出迎えます。

妖しげなライト
「こんな夢を見た」
よく見ると案内表記をしているのも本

 渡り廊下を過ぎると今度は薄暗い階段が現れます。上に上がっていくと自然な外の光が差し込んできてふと壁についている部屋番号の案内板をみると本を模しており、しっかりスピン(糸のようなしおり)までついている事にまた驚きと見つけた喜びを感じました。

部屋番号も本

随所にちりばめられた宿のプロジェクトを企画したクリエーターの方々の強めのこだわりを感じつつ、次はどんな仕掛けが待っているのかな?とディ〇ニーランドで隠れミッ〇ーを探すようなワクワク感を持ちつついよいよ部屋に到着。中には大量の本。そして湯河原の街と川を寝そべりながら眺められる位置にハンモックがありました。

本の種類は小説からエッセイまで様々、古びた紙に書かれた謎のキャラクターの絵も”味”がある
川のせせらぎを聴きながらハンモックに揺られ時の流れも忘れつつ読書
ベットに横になると初めて気づく天井の絵も心憎い演出の一つ

 時間を忘れて本と夢の世界へ没頭してねと言わんばかりにベットの前には大量の本、そしてあちこちに備えられた小さい棚の上にも宿の方が選んでくれたであろう本が1冊ずつちょこんと置いてあり、手に取らずにはいられませんでした。コーヒー豆とコーヒーミルも置いてあり、挽きたての香りがよいコーヒーを飲みながらゆったり読書…📚 眠くなったら夢の中へ…😴
 常にタスクに囲まれ、時間に追われている日常からは考えられないようなゆったりとした時間の流れに体と心の疲れが解きほぐされ、癒されていきました。

□夕食も不思議

 のんびりしていると夕食の時間に。夕食ももちろん”普通”ではありません。ホームページに”文豪たちが愛した料理や、彼らの本に登場する料理、過ごした場所をベースにした夢十夜でしか味わえないお料理です。”と記載されている通り、視覚と味覚両方に働きかけてくるような色鮮やかなコース料理が運ばれてきました。

前菜1
前菜2
本に乗ったデザート(人生初遭遇)

 なぜかメインを撮り忘れるという大失態をしでかしましたが一番の驚きはデザートでした。みなさんは未だかつて本に乗ったデザートに出会った事はありますか?私は人生初です。こんな発想私の脳内では絞り出しても出てきません。宿泊のメインイベントといえば夕食、そしてそのフィナーレを飾るに相応しいビックサプライズです。夢十夜チームのおもてなし精神と遊び心に感服し、再訪を心に誓いました。
 他にもお風呂や夢商店など魅力満載のお宿です。ぜひ一度訪れて白昼夢のような少し奇妙で心地よい時間を体験してみてください。

□熱海自転車旅🚴自然薯と海鮮料理のお店でランチ

 翌日の観光は湯河原駅の隣駅熱海駅の観光所で電動自転車をレンタル。
予約した自転車を誤って他の方にレンタルしてしまったと言われるハプニングもありつつ何とか別の自転車を用意してくれて友人が選んでくれた自然薯と海鮮料理のお店を目指して出発🚴

海沿いの道をお店を目指して進む

晴れ渡る空と海を眺めながら自転車を走らせようやく目的の店に到着すると既に長い行列。どうやら観光客に人気の店のようで友人とお喋りしつつ30分位並んでようやく中へ。

可愛らしいイラストの暖簾がお出迎え

 待合室で少し待った後に席に通されると、目の前に広がる海に驚きました。事前情報をほぼチェックせずに友人についてきたお店だったので海の真横にあり、絶景を見ながら食事を楽しむことができるのは嬉しいサプライズでした。
 どのメニューも美味しそうで悩みに悩んだ末に奮発していくらとろろ丼¥3,290に決定。とろろといくらの組み合わせは初めてだったので果たして合うのか…と思いながら待っていると目の前に運ばれてきました。


イクラ丼、とろろ、前菜、カニ汁のセット

 散々行列に並んだ後で空腹最高潮だった為、最初に写真を撮るのをうっかり忘れてしまい少し食べ進めてからの写真になってしまいました💦
イクラ丼ととろろが合うのか…結果はめちゃくちゃ合います!!
もちろんイクラ丼単体でも十分美味しいのですがそこに風味豊かなとろろが加わると飲み物かな?と錯覚するくらいスルスルと口に吸いこまれて食べる手が止まらない。今まで出会わなかったのを後悔するくらいの絶品でした。
 美味しい丼、海を見下ろす絶景、ユーモア溢れる饒舌な店主と行列納得のお店でした。見つけてくれた友人に感謝👏 ぜひ熱海にお立ち寄りの際は一度訪れてみてください。

 昼食を食べた後はのんびり自転車でお土産物屋さんを巡りつつ熱海駅へ戻り、帰路につきました。帰る頃にはすっかり心のデトックスとリフレッシュができ、また忙しい毎日を頑張るエネルギーをチャージできました。
あっという間の一泊二日は驚きと癒しの時間で満ちていました。
もし今心が疲れていると感じたら現実から少し離れて自分を癒す旅に出てみてはいかがでしょうか。


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