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「月曜日のたわわ」に学ぶ、巨乳・若さ・素人と、怒られないコンテンツ要件。

11月になり朝晩と冷え込む日が多くなってきた。空気が乾燥してきたせいか、朝起きると若干喉が痛い。体調管理や火の取り扱いには、いっそう気を引き締める時期になってきたのだろう。

私が住んでいる田舎では、未だに火の用心の夜回りが行われている。年末ごろから始まる印象があるが、やはり火事は冬に起きやすいのだろうかと調べてみたところ、夏以外の季節は割と万遍なく火事が起きていることが分かった。

7~9月は6,899件だが、他の期は8,628~9,698件と、ほとんど差がない。

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(四半期別火災発生状況:『総務省消防庁』より引用)



冬だけではなく、火事にはいつも気をつける必要があると理解した。今の世の中、いつどこで何が燃えても不思議ではない。

いつどこで何が燃えても不思議ではないのだ(2度目)。

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(燃えた温泉むすめ:画像引用先


観光地への集客を目的に、日本全国の湯元に120以上のキャラクターが設定されている『温泉むすめ』。ホームページを拝見する限り可愛らしいキャラクターが多く、地元の温泉むすめはどんな子かなと、つい検索してしまった。きっと優秀な大人が苦労して作り上げたのだろうが、キャラ設定の一部に怒られそうな内容を含んでいたことから、今回の騒動へと至ってしまった。

現在は、『温泉むすめ』を批判する人たち・擁護する人たちが、もうどう頑張っても交わることのない議論を日夜Twitter上で繰り広げている。正直追いきれないので、インターネット火事についても消防庁に報告してもらいたい。


個人的には、街中に美少女キャラが現れる経験は、友人とマグロ丼を食べに沼津港に行ったはずが、漁港内にあった『ラブライブ!』カフェに連れ込まれた時に済んでいる。もう7年前のことなので、『温泉むすめ』騒動は今更感が強く、「みんな元気だなぁ」と老人のような気持ちで見守っている。

カッコウ上司からの無茶ぶりに応えなければならない私には、このようなギャオオオン案件に心動かされている暇はない。家にいるときくらいは『月曜日のたわわ』のような、頭を使わず楽しめるコンテンツに浸って、静かに休みたいところだ……。



新たな時代の幕開け

『月曜日のたわわ』は脱サラ漫画家・比村奇石先生による作品だ。もともとはTwitterで定期的に公開していたイラストが反響を呼び、現在では週刊ヤングマガジンでの連載やアニメ化をしている。ある程度認知度が高い作品なのではないだろうか。

読めばアナタも元気になれる! 月曜日の憂鬱なんて吹っ飛ばす! たわわな女の子たちの日常コメディ!

『ヤンマガWeb』より引用


『月曜日のたわわ』はひとことで言うと、巨乳の女の子たちとそれに翻弄される男の子たちの話である。作品紹介文の異様な短さから察しの通り、ストーリーよりも絵の力が強い。具体的に言うと、メインヒロインたちのバストサイズはとにかく大きい。

大きすぎて擬音語がヤバい。「たわ」なんて擬音、初めて見た。

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(他にも「パツパツ」や「ぎゅむん」など、擬音語のレパートリーが豊富:『月曜日のたわわ』2巻より引用 比村奇石著)



話は変わって、1980年代から90年代。当時は「Dカップ」が巨乳を意味する表現として使われていた。

日本のアダルトメディアで最初に巨乳を表現する言葉として「Dカップ」を使ったのは、1980年に『バチェラー』の増刊号として発売された『D-CUP』だと思われる。(中略)巨乳モデルのグラビアや巨乳にまつわる記事をセレクトしたり、ロサンジェルスの老舗ポルノメーカー、パーラメント社などから買いつけた巨乳グラビアで編集したムックである。

『巨乳の誕生』より引用 安田理央著


巨乳のことをDカップと呼ぼうと思う感性が理解できないのだが、1990年当時はDカップ以上の割合が17.6%と、マイノリティな存在であることが分かった(『下着白書 VOL.19』2019年 トリンプ社プレスリリースより)。人間は相対的にしか評価できない生き物なので、希少性の高い大きめバストのDカップは巨乳という印象がついたのだろう。

しかし食生活などのライフスタイル変化の影響か、2018年ではDカップ以上の割合が53.1%と半数を占めている。平成30年間で3倍も増えているという異常事態だ。これにより、Dカップが巨乳の代名詞となる時代は終焉を迎えた。

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(Dカップ以上マジョリティ時代:『PR TIMES』トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社 プレスリリースより引用)



「Dカップは巨乳」時代が終わりを迎えた中、『月曜日のたわわ』は新たな時代の到来を彷彿とさせる作品となっている。

本作は、3人のヒロインを中心としたオムニバス形式で物語が進んでいくのだが、そのうちの一人である「アイちゃん」はJカップである。

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(どたぷん:『月曜日のたわわ』1巻より引用 比村奇石著)


全く関係ないが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』では、ニアサードインパクトから14年間の空白期間を経たシンジくんが、あまりの環境の変化に「急にこんなことになってて、わけわかんないですよ!」とキレるシーンがある。

もし、Dカップが巨乳の時代に生きてた人が、メインヒロインがJカップの漫画を読んだら、シンジくんみたいになりそうだなぁと、ぼんやり考えてしまった。

ここ5年で一番意味のない時間の使い方である。



強烈なセクシュアル・キューである巨乳

『月曜日のたわわ』には男性を引きつける強烈なセクシュアル・キュー(性的な反応を引き起こすきっかけ)が多く散りばめられている。ホモサピエンスの男性である以上、このセクシャル・キューの魅力から逃れることは難しい。

ついつい『月曜日のたわわ』を読んでしまうことは、私が特別エロいからではなく、ホモサピエンスだからしょうがないことを順を追って説明していきたい。


まず、これまで紹介してきた「巨乳」がセクシュアル・キューのひとつであることは言うまでもない。ルネッサンス後期から、男性の好みは徐々に大きな乳房へと移行している。

以前の記事でも少し紹介したが、中世ヨーロッパの上流階級において、女性は後継者をできるだけ確保するために子どもを多く産むことが期待されていた。また搾乳中は性生活を控えるべきと信じられていたことから、子どもを乳母に預けることが主流となり、そのため、母乳がよく出る大きな乳房は、乳母を仕事とするような下層階級の女性のものという印象がついた。対象的に、流行をつくる上流階級の人間には、聖母マリアのような小振りな乳房が美しいと好まれた。

乳房サイズの二極化である。

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(小振りな上流階級と大きめな乳母:『Gabrielle d'Estrées au bain』Wikimedia commonsより引用 作者不明)


しかし、国や思想が違えば文化も異なる。17世紀のオランダ、特にプロテスタントの多い北部では、子供の面倒をよく看る母親は神を喜ばせると信じられていた。授乳を愛と捉えていたこの国では、巨乳であることは忌むべきものではなかったのだ。加えて、大きな乳房の誘惑は極めて大きかった。

乳児死亡率が低い健全な母乳育児と共に、巨乳の魅力は徐々にイギリスやフランスへと広まっていった。

カルヴァン主義者やバプティスト派達が霊的真理を強調したにもかかわらず、北部オランダのプロテスタントも南部のカトリック信者たちも、もはや実生活における官能的な喜びを抑えられなかった。(中略)十七世紀オランダへの訪問者は現地女性の豊かな胸の魅力と、他のヨーロッパ諸国の上流階級の女性たちには考えられない自由な行動に感銘を受けた。

『乳房論』より引用 マリリン・ヤーロム著



なぜ若さや素人に惹かれるのか?

巨乳とは別に男性を引きつける強烈なセクシュアル・キューがある。それが、「若さ」と「素人」だ。どちらもアダルトメディアの検索ワード上位に食い込んでいる。


進化心理学者であるドナルド・サイモンズ(1942年〜)は、人間のキュー感知機能は、種を残すために最適な方向に進化した結果としている。

人間のキュー感知機能は、適応する方向に進化し、特定の目的を持って作られているという。男が「若さ」のキューに惹かれるのは、自分が持てる子供の数を最大限まで高めてくれるパートナーを見つけるためだ。女性が「アルファ・メール」に惹かれるのは、うまく子育てできる可能性を最大限まで高めてくれるパートナーを探すためだ。

『性欲の科学』より引用 オギ・オーガス,サイ・ガダム著


豊かな母乳によって育児がスムーズに進み、子の死亡率が抑えられるシンボルが「巨乳」であり、子の数を最大限まで高めてくれるシンボルが「若さ」であるならば、これらがオスのホモサピエンスにとって強烈なセクシュアル・キューとなったことは必然のように思える。

医療が進歩していない時代では、巨乳の若い子が好きな個体でなければ種を継続することは難しく、生き残った個体はすべからくこれらのセクシュアル・キーを感知する機能が備わっている。そして、その名残が現代へと続いていることは想像に難くない。


しかし分からないのが「素人」だ。多くの人々はなぜ「素人」と検索してしまうのだろうか?「巨乳」や「若さ」のように、種に適応する方向に進化した結果、素人であることを好むようになったのだろうか?

この理由が分かるきっかけとなった実験を紹介したい(Modification in the sexual behavior of male rats produced by changing the stimulus female. Wilson et al. J Comp Physiol Psychiatry. 56:636–644.)。ヒトではなく、ネズミを用いた実験だが……。


実験チームは、あるネズミのオスが同じメス相手に数回交尾を行った後に、疲れ果てた様子を見せることに気づいた。メスがもっと交尾をしたいとせがむ動作を見せても、オスが反応することはなかった。

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(ネズミにもある賢者タイム)


そんなオスがいるケージに別のメスを加えたところ、オスは即座に立ち上がり、新しいメスと交尾をし始めた。実験チームがこのプロセスを繰り返したところ、オスは新しいメスが加わるたびに交尾を繰り返し、12匹のメスと交尾したところで力尽きた。

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(12匹後に死ぬネズミ)


先に引用した『性欲の科学』では、「素人」に惹かれる理由は、オスが自分の精子でメスの卵子を受精させるために、他のオスに勝つための行動である「精子競争」に関連すると考察している。

男性は、いったんオルガズムに達してから、同じ女性にふたたび欲情を催すのはむずかしいが、別の女性を目にしたら、いとも簡単に勃起する。これはいったいなぜだろうか?僕たちは、男性が自分の精子を掻き出してしまうのを防ぐためだと考えている。(中略)ペニスの形状は、別の男が残した精子を掻き出しやすいようになっているが、自分の精子も掻き出しやすい。射精後に女性への性的興味を失ったり、ペニスがしぼんだりしたほうが、男性はその女性を妊娠させる可能性が高まるのだ。しかし、新しい女性が現れたら話は別だ。性的本能が働いて、勃起も行為も可能となる。

『性欲の科学』より引用 オギ・オーガス,サイ・ガダム著


上記のような理由から、ネズミと同様にオスのホモサピエンスも目新しい女性に興味を持ちやすいのだろう。いくつもの作品に登場するプロのセクシー女優より、一期一会の素人を検索してしまう理由は、精子競争に勝つために進化した、オスのホモサピエンスの名残なのかもしれない。



怒られないためのコンテンツ要件

ここまで紹介してきたように、巨乳・若さ・素人の3つはオスのホモサピエンスにとって強烈なセクシュアル・キューとなってきた。ここでは3大セクシュアル・キューと呼ぶことにする。

これらが散りばめられた『月曜日のたわわ』が、多くのオスのホモサピエンスを惹きつけることは必然である。繰り返すが、私が特別エロいからではない。

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(特に前髪ちゃんが可愛い:『月曜日のたわわ』2巻より引用 比村奇石著)



しかし、いつ何が燃えるか分からない昨今、『月曜日のたわわ』がいつまで楽しめるかは分からない。冷静に考えて、『温泉むすめ』の数倍はヤバそうなことは想像に難しくない。だってよく燃えそうだもん。

あと最近読んでる漫画が『月曜日のたわわ』と答えることは、何となく憚られる。だって怒られそうなんだもん。


まぁ、このような記事を書いている時点で怒られそうなことはさておき、先の3大セクシュアル・キューから、なぜ『温泉むすめ』や『月曜日のたわわ』が燃えそうなのかを考察することで、怒られないコンテンツの要件を探していきたい。


先の3大セクシュアル・キューを軸に三次元散布図を書くと、『温泉むすめ』と『月曜日のたわわ』は以下のように示すことが出来る。

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(3大セクシュアル・キューによる炎上要件の整理)


『温泉むすめ』と『月曜日のたわわ』に共通することは、巨乳で若い少女のキャラクターが多く活躍するところである。一方で、『月曜日のたわわ』は高校生や会社員などの素人が主であるが、『温泉むすめ』は「温泉むすめ師範学校」に通いながらアイドルをめざしている。顧客を魅了する性質がアイドルには含まれると考え、上図では『温泉むすめ』をプロよりに置いている。

理論的には、巨乳・少女・素人が揃う右上の領域にある作品は、オスのホモサピエンスをより引きつけるはずだ。そして、批判の的になりやすいようにも思える。目立つから。



ここで、冒頭の『温泉むすめ』が燃えるきっかけとなったTweetを振り返ってみよう。このTweetからは、肉感的でセクシーに描かれた少女が、女性への性差別と性搾取を助長させるとして批判されていると読み取ることが出来る。顧客を楽しませるプロであるアイドルだからといって、少女が巨乳を強調することは許されない。(念の為に言っておくが、私はこの意見に同意や批判をしている訳ではない)

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プロでも素人でも怒られるのであれば、怒られないコンテンツとして大事になってくるのは、貧乳、そして熟女であることである。セクシュアル・キューと真逆の要素が多ければ、界隈からの怒られることはないだろう。

しかし、前述のようなコンテンツを果たして楽しむことは出来るのだろうか?

私達は決して、怒られないためだけを理由に生きているわけではないのだから。



メシアとしてのMILF

楽しめることと怒られることがトレードオフであるならば、私達はちょうどよい塩梅のパラメーターを探す必要がある。


「素人↔プロ」の軸については前述の通り、プロでも素人でも怒られることが分かっている。ならば、より魅力を感じやすい素人を選んでしまっても差し支えないだろう。

また、「巨乳↔貧乳」の軸についても、CからDカップが平均となっている現代においては、Dカップは巨乳に該当しないので、これくらいのサイズなら怒られないはずだ。難癖をつけられたら、「あれ?80年代の価値観で生きてる方ですか?」と言ってしまえば良い。


最後に残った「若さ」の軸についてだが、全てのオスのホモサピエンスが若さに魅力を感じている訳ではない。アダルトメディアで検索ワードの常連となっているのが「熟女」であり、英語圏ではMILF(ミルフ)と表現される。 (MILFがなんの略語かについては、さらに怒られそうなので、気になる人は各自で検索して欲しい。)

MILFがなぜ魅力的なのかを研究した例は殆どないそうだが、MILFについて、攻めた認識を書いている論文もある(Easton et al. Reproduction expediting: Sexual motivations, fantasies, and the ticking biological clock. Personality and Individual Differences. 2010. 49,5:516-520)。

2010年の調査によれば、27~45歳の女性は、他の年齢層の女性より、性的な想像をめぐらせることが多く、一夜限りの関係を持つ気があり、いろいろな男との行きずりのセックスをいとわないのだという。

『性欲の科学』より引用 オギ・オーガス,サイ・ガダム著


以上より、怒られないけど楽しめるコンテンツ要件としては、MILF(特に27〜45歳)であり、C~Dカップであり、素人であることが望ましいことが分かった。

あとはこの要件に当てはまるコンテンツ、特にこの記事では漫画を探すだけである。



・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


まぁ、驚くほどないよね。


半ば予想していたが、このような玄人好みの内容で連載されている漫画は、とても限られている。正直めちゃくちゃ苦労した。

MILFがメインヒロインな漫画自体が希少だし、候補としてヒットするのはレディコミのエロ漫画ばかりだし、たまに出てきたと思えばDカップとは思えないほどの巨乳だしと、バカみたいに時間がかかった。

ここ10年で一番意味のない時間の使い方である。




そして、ようやく見つかった怒られないコンテンツ要件を満たす漫画が、『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』だ。

僕は鈴木実(すずきみのる)、16歳。誰にも言えない悩みがあるんだ。それは、時々高校時代の母さんが見えること。どうやらそれは、死んだ父さんの記憶がフラッシュ・バックしてるみたいだ。父さんの想いも混じってるせいか、僕は母さんのことを──。 

『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』Amazonより引用



作品紹介文のとおり、ヒロインの鈴木綾(旧姓:大蜘蛛)は38歳のMILFである。プロの漫画家だが、セクシュアル・キューとしてのプロではないので、カテゴリ的には素人に捉えて差し支えない。

胸のサイズは若干怪しいが、とんでもないサイズではないので、Dカップ程度と推測した。というか、もうこのへんで勘弁して欲しいので、Dカップということでよろしくお願いします。

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(むにゅう:『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』2巻より引用 植芝理一著)



以上より、『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』は、3次元散布図にて下記のように示すことが出来る。怒られない、しかし楽しむことが出来るギリギリの領域に位置しているはずだ。

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(完璧だろ!これ!!)



まとめ

ここまでの要点を以下にまとめたい。

・オスのホモサピエンスにおける3大セクシュアル・キューは、巨乳・若さ・素人
・しかし巨乳と若さが目立つので、界隈には怒られやすい
・怒られるという視点では、素人かプロかは問題ではない。
・『月曜日のたわわ』は怒られ要素が満載。いつか燃えるかも
・怒られないためには、27~45歳、C~Dカップの素人がヒロインのコンテンツが望ましい
・該当する漫画は『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』


いかがだろうか。


うっかり8000字ほど書いてしまった。

『温泉むすめ』が燃えたのが悪いのか、疲労に負けて『月曜日のたわわ』を買ってしまったことが悪いのか、ついでに矢吹健太朗先生の『あやかしトライアングル』まで買ってしまったことが悪いのか。


本文中にも書いたが、こんなことを書いている時点で怒られそうである。怒られないために色々と考えたのに……人生とはままならないものだ。

あと『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』は普通におもしろいので、そちらもどうぞよろしくお願いします。


それでは。

(今までの記事はコチラ:マガジン『大衆象を評す』



超蛇足

実は『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』の前に、これだ!と思う漫画があった。それが『Spotted Flower』だ。

オタクな「夫」。お腹が目立つようになってきた「妻」はオタクに理解はあるが一般人。安定期にもなり、いろいろと手を考えてみるが、「夫」はすっかり及び腰で相手をしてくれない。

『Spotted Flower』Wikipediaより引用


『げんしけん』のパラレルワールドを描いた本作のヒロインは、ちょうどよい乳房サイズ、素人、年齢層の明示はないが人妻なので、怒られないコンテンツ要件を満たすと考えていた。妊娠中の性生活をテーマに取り扱っていることもあり、『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』よりはふさわしいかなと思ったのだが……。


3巻以降の展開が胸糞すぎて、取り上げるの止めました……。


いやホント……。


やめて……。



参考記事

巨乳礼賛に至る歴史をまとめている記事。知的レベルが高すぎて、凄いを通り越して笑えてくる。『乳房論』も『性欲の科学』も、コチラの骨しゃぶりさんのブログから知った。

このような素晴らしいコンテンツから着想を得ても、自分で形にすることは難しいですね。もうちょっとがんばります、という内省。

おわり。

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