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#1.親子マグロ解体ショー

社長に勧められてnoteを使ってみる。
資料がファイルで増えていくことにもうんざりしていたのでちょうど良い。
初めての内容としてどうか?という感じも否めない。
記録と自己PRを兼ねて残していこうと思う。

なぜ居酒屋で昼のイベント?

結論、ただの居酒屋がイベントで人を集められるのか?
という話が発端です。

我らが鮪のシマハラは神保町、水道橋、汐留と3店舗営業中。
今回はその汐留店です。

▼簡単なスペック
・通称”電通ビル”ことカレッタ汐留のB2F
・汐留横丁というフードホールに出店
・3区画10店舗が同居し、席数は200超

察しのよい方、土地勘のあるかたはお気づきかと思いますが、、、
そうです、汐留は遊びにくるところじゃありません。
働きに来るところなんです。=土日は人がいません。

土日は全く違う客層にリーチしなければなりません。
ほぼ一見さんであり、非常に集客が難しい土地です。
そのため土日の集客はどのお店もかなり苦労しており、鮪のシマハラは土日を定休日にしています。
(劇団四季目当ての方はいるが、、、)

そんな中だまって指をくわえてみていたとて何も変わるはずもなく。
何かやらなければ変わらないよねというところで企画をぶち上げてみました。

イベント企画の経緯

理由はこんな感じ。
• 汐留横丁=イベントが行われる場所という認知獲得
 →今後開けざるを得ない土日に集客する足掛かり
•横丁という言葉のイメージにとらわれない施策を行う
 →昼と夜、平日と土日で違う顔を持たせる
• 集客のすそ野を広げる
 →大人、飲み、平日以外のイベントを開催
• 近隣の区の子育て支援課等と連携
 →社会福祉の側面を持たせ、継続的な施策を行う
• 子供連れで行ける施設等にも限りがある
 →都心で楽しめる親子参加型の地域イベント

つらつらと書きましたが、要は
「横丁というイメージに捕らわれない施設の使い方に挑戦」
といった感じでしょうか。

前述のとおり汐留はほとんど新橋で、あくまでもビジネス街なので、土日は人が一気に少なくなります。
そのため、いつも通りの営業では当然うまくいきません。

はっきりと普段とは違う層にアプローチして、お客様を呼ぶほかに打開策はありません。

もっと細かく言えば良くも悪くも「汐留横丁」という名前がついているため、お酒を飲む場所というイメージがついてまわります。
でも土日にお酒を飲む人は来ない。であれば
「曜日と時間帯で顔が違う」
「何か面白いことをやっている」

ここをしっかりと提案することが必要だと考えました。

なぜ解体ショー?なぜ親子?

まずうちの代表は根っからのマグロ好きです。
マグロを愛してやまず、普段からマグロの魅力やおいしさを伝えることを大事にしています。
代表は高知県出身で、父親はマグロ漁師でした。
そんなこともあり船頭さんや漁の仕方、マグロが魚の王様であると言われる所以。
大きな海の恵みを受けた大きなマグロがどんな人の手を渡ってどんな形で食卓に上がるのかを伝え続けています。

そしてとても子煩悩です。
小学生の一人息子がいるのですが、とてもかわいがっています。
休みの日には富士山に登ったり、屋久杉を見に行ったり。
よく二人で時間を過ごしているようです。

これを書いている僕の父親は百貨店に努めており、週末には祖母含めた家族で利用していました。
お店に行くと
「〇〇さんのご家族ですよね!?いつもお世話になっています!」
と、挨拶されるのが気恥ずかしくもあり、とても誇らしかったです。

子供のころの体験は、その先の人生に大きく影響を与えると思っています。
ですが最近は子連れでの利用が難しい場所も多く、なかなか家族が一緒に楽しめる場所というのも多くありません。
(どうしてもショッピングモール等になりがち)

家族で一緒に楽しめて、小さい子連れでも行きやすくて、マグロを使ったイベントはないだろうか?

と、言うことで親子マグロ解体ショー

をやってみようとなりました。

代表と愛息子

マグロ解体ショーとかよく聞くじゃん!
旅館とかでやってるじゃん!
そう思ったそこのあなた。
いざ探してみると見つからないんです。
出張受付!とかはよくあるんですが、単純に参加しようと思うと難しい。
旅館でやってることもありますが、旅行になっちゃうので良い値段になりがち。

そして何よりもマグロの解体ショーのみならず、子供が参加するということにすごくハードルが高いです。

子供も参加可能、もしくは参加不可と書いていないところって連れていくことにハードルを感じます。
レストランもそうですが、子供OKと子供ウェルカムは似ていますが全く違います。

子供を連れて行って空気を壊さないか。
子供も参加して楽しめるか。
食べられるものがあるか、座る場所はどうか。
おむつ替えや授乳室はどうか。

こんな不安たくさんありますよね。

逆に子供向けのイベントは大人が楽しめないことも多い。
完全に子供向けの構成になりがちで、大人は付き添い。
何歳くらいを対象にしているかで小学生と高校生の兄弟とかは意外と難しい。

子供から大人までしっかりと楽しめて、同じものを共有でき、それぞれ発見があるようなイベントというのを目指しました。

80人集まる大盛況のイベントに!

親子向けだからこそ本気で伝える姿勢

前述のとおり子供向けイベントはどうしても大人は楽しめないことが多い。
(子供が楽しそうな姿をみるという楽しみ方は別として)
ただマグロを目の前で捌いて食べるだけでは「鮪のシマハラ」がやる意味がありません。

子供相手にも容赦しない!

「頭から尻尾まで余すことなく食べれる一番大きな生き物」
それがマグロです。
実は生で見たことのある人は多くないはずです。
水族館にもあまりいませんから。
マグロは大きな個体で3m、400kgを超えてきます。
皮は厚く、鞣した革製品のように固くしなやかです。
泳ぐスピードは60~80kmですが、最速で160kmというデータもあるようです。

今回は小学生くらいのサイズ。
1.2m、40kgくらいのサイズを用意しましたが、それでもかなりの迫力がありました。
この大きなマグロが、みなさんが知っているお刺身の形になるまでどのような工程があるのか。
ミサイルのように泳ぐマグロがどんな場所でどんな船で、どんな方法で誰に獲られてここに来たのか。
実物のマグロを捌きながら説明をしていきます。

マグロの部位を説明する神保町本店 店長:山岸

命の重みを考える

単にマグロを食べることに感謝しなさいということではありません。
今回我々がこの解体ショーを通じて皆様と共感したかったことは、このマグロ1尾がいろんな人の手を介することで皆様の手元に届くということ。
大海原の恵みであるマグロを介し、食のリレーを繋いで行く事の尊さにほかなりません。
我々がマグロを扱っているからこそ、ほかの誰よりもこの事実に向き合い、提供するものの使命として、こういった場を設けて皆様にお伝えさせていただくことをとても誇りに、ありがたく感じています。
ご家族そろって、お子様の目の前でこの大きな生き物がいつも見ているお刺身に変化していく様を体験し、感じていただくことができれば、こんなに稀有で有益なことはないと考えています。

二人がかりで最後の一太刀まで本気。


カマも焼いて食べました!

いかがだったでしょうか?
今回は汐留横丁でマグロの解体ショーを行い、我々もたくさん得るものがありました。

居酒屋だから、横丁だからという変なくくりに捕らわれず。
我々を介して食材や生産者様のファンを増やしていくことが、我々が目指す次のステージとなります。

これからも安心・安全・おいしい・生産者の顔が見えるという4つの軸を大切にし、飲食業に携わる者として走り抜けていきたいと思います。

これからもなにとぞ、鮪のシマハラを要チェックお願いいたします!

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