与えられた機会の重要性

経験というのは大事だよな、と少し思うところがあったので。

学校教育の中には、主要教科と副教科がある。他にも呼び方があるらしいが、僕はこの呼び方がしっくりくる。

学生当時も科目ごとの重要度は意識していたが、僕は基本的に全教科取り組んでいた。穴を作りたくなかったからだ。

結果論ではあるが、取り組んでいてよかったと思っている。

こういった記事があった。算数は、もともと選択肢になかったのだろうか。図画工作があるので小学校も含めた科目群だと思うが、算数がないのはおかしい。

【Simejiランキング】Z世代が選ぶ!!「将来役に立たないと思う教科TOP10」

僕の偏見で、自分なりのランク付けをしてみる。

将来役に立たないと思う教科ランキング

1位「音楽」・・・役立つ、役立たないでいうと、まず役立たない。というか役立てる場面が訪れる機会が限られている。音楽の起源は諸説あるようだが、何かに役立てるためにできたものではなさそうだ。音程が外れているとか、キーを押し間違えたとか、正解から外れているのがわかりやすい。

ただ、これはわかりやすいがゆえに、学校の音楽の授業が嫌いになる要因の一つではないかと思う。学校教育では正解がある方が指導・評価はしやすいだろうが、本来の音楽的な意味合いでは不要なものかもしれない。


2位「道徳」・・・学校で学ぶものではないので。実生活で勝手に身につく。極端な生活環境だと身につかなさそうではある。僕は他の授業の方がマシだなと思っていた。今でも思っている。楽しくはない。


3位「美術」・・・音楽よりは役立つ機会が多そうかなという主観でしかない。評価基準が不明。これまた美術教師の主観な気もする。音楽よりは楽しめる。


4位「理科」・・・図画工作と迷ったが僅差でこちら。化学反応とか、電気回路とか、理科でなくても知る機会はあるが、日常生活に潜む何らかの反応を知ることができるので面白さはある。自分の役に立つかというより実生活の裏で色々と役立っているというイメージ。


5位「図画工作」・・・美術、理科よりはDIYなど、より日常生活で役立ちそうかなと思うので。自分で何かを作れるというのはメリットだと感じる。


6位「保健体育」・・・日常生活を送るだけなら特に不要だが、陸上での体の動かし方、泳ぎ方、保健で言えば人体の仕組みなど動物としての知識として知っておいた方がいいことが結構あると思うので。


7位「国語」・・・もちろん日常生活でかなり役に立つのだが、学校教育での教科のひとつだとするとこのあたりだろうか。読書好きでいろんなジャンルの本を読んでいたりすると、自然と得意になるのでは。


8位「社会」・・・世界情勢や地政学、歴史関連等、今の自分としてはもっと勉強しておけばよかったなと思うことがある。世の制度や仕組みなど元ネタがあることも多い。ただの暗記科目としてとらえると何も面白くはない。今からでも勉強はできる。


9位「英語」・・・習得できるかどうかは別にして、母国語以外の言語を学ぶということの意味は大きい。特に共通語。意思疎通や情報取得など、何かにアプローチをする手段の一つとしての有用性は計り知れない。かなりの強スキルだと思う。あらゆる情報は海外発信の場合が多いのでは。近年、翻訳ツールの性能が上がってきているにしても、自分で読み書きできると大分違う。会話もできれば幅が広がる。


ランク外「総合学習」・・・記憶にないから(多分役に立たない)


「算数」・・・上のランキングに入れた場合、「社会」と「英語」の間ぐらいだろうか。算数も言語のようなもので、国を超えることができる。色々な情報を読み解く、予測する、プログラミング的に何かを動かすなど、使える範囲が広い。また、解法が他の教科より独特で、他の教科にはない思考力を養える。

この中で、ランク外の「総合学習」を除くと僕の場合、好きじゃない科目は「音楽」「道徳」だ。これは学校で経験したからこそ言える。「社会」もあんまり。

極論、全教科を学んでいなくても、苦労する場面も多々あるかもしれないが、生きてはいける。

実際、音楽とか美術とかは趣味の世界だなと思うところもある。

確かに役立ち度は教科ごとに差があるし、人によっても何の教科が役に立つことになるかはわからない。

役に立たないと決めつけてやらないのではなく、得意なもの・苦手なもの、好きなもの・嫌いなもの、できること・できないことなどを見つけるために色々と経験させるというのが、学校教育の中に趣味でも良さそうな教科が取り入れられている理由の一つかなと考えている。

与えられた機会であっても、何かを経験してそこから得たもの、得られなかったものを実感することはできる。

特に社会人になるまでに色々と経験しておくのは大事だ。社会人になって時間や体力がなくなってくると、段々と慣れたことしかやらないということになりがちだと思う。

残念ながら、その当時は気付きにくいんだよな。


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