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お気に入りの1冊。

「リラの花咲くけものみち」藤岡陽子著

幼い頃に母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校になった岸本聡里は、祖母に引き取られペットと暮らすうち、獣医師を目指すように。北農大学獣医学類に入学すると、面倒見のよい先輩、気難しいルームメイト、志をともにする同級生らに囲まれ、学業や動物病院でのアルバイトに奮闘する日々を送る。伴侶動物の専門医を目指してきた聡里だが、馬や牛などの経済動物の医師のあり方を目の当たりにし、「生きること」について考えさせられることにー

動物たちと祖母の愛情に支えられて、
自らの道を切り開く
少女の姿を描く感動作!

リラの花咲くけものみち 帯 から

【感想】
号泣します。
(各章ごとに泣きました)

この本を読むときには、
涙を拭うハンカチと
鼻水用のティッシュをご用意ください。


いやいや…
そういうことではなくて。
自分の語彙の乏しさが
嫌になるほどに、
語り尽くせぬ一冊です。

この本の中には色んな動物が出てきます。
犬、ネコ、鳥、馬、牛…。
獣医ものだから当たり前だろう、
と思うべからず。
それぞれに物語があります。

そして、本全体に「花」が散りばめられていて
色彩豊かです。
本のタイトルにある「リラ」とは
ライラックの花ことです。

そして人間模様があります。
若い大学生の物語もあります、
成長していきます。(ほろ苦な恋も)
人格者な大人達、
身勝手な人間も。

北海道という豊かで広い厳しい大地が舞台です。

心が洗われる一冊となっています。


以下、プライベートなことも
含まれるため有料にします。
(ネタバレなしです)

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