見出し画像

レフリーの苦労(昨今のレフリングに対する私見)

みなさんこんにちは。

今回はレフリングに関して…基本的なことは最小限に、観戦している人(サポーター)・選手や監督コーチ陣はもちろん、広くサッカーを支えていく人たちに対して思うことを、実体験に基づく私見を書いていきたいと思います。

正直、賛否両論だと思うので、少し書くのが怖いですが、あまりにも最近のレフリーに対する風当たりが強すぎるので、どうしても書かせてください。ご意見お待ちしております!

1 レフリングの基本的な立ち位置

基本的なことを語らないとはいっても、「観戦するときに主審のどこを見ればいいのかわからない?」という意見もたくさんありますので、まずは主審の立ち位置と基本的な考え方について触れていきたいと思います。

あたりまえですが、第四の審判を除いて、試合は主審と副審で協力してジャッジをします。そのため、立ち位置もそれに基づいて考えられています。ただ以下に示すのは、私が考えていた立ち位置をもとにしています。ただ、大事なことは主審と副審が協力する立ち位置を保つことです。

また審判団はいろいろな意見があると思いますが、とにかく「いいゲームを作ること」「選手が全力でサッカーができること」そのために、全力を注いでいることをぜひ、頭に入れておいてください。

◯基本的な立ち位置①

レフリー立ち位置①

いわゆる対角線の形を取って移動をするのが一般的です。理由はシンプルで、副審が見えない位置をカバーするために、主審が移動しているからです。特に副審はオフサイドラインに動きを制限されるのである程度自由に動ける主審がそれを保管する形ですね。

◯基本的な立ち位置②

レフリー立ち位置②

もう一つ大事なのは副審を意識すること。レフリングは主審が最終的に決定しますが、副審と協力します。誤審などをなくすために、副審の見える位置とは違う角度で見える場所+選手の邪魔にならないようセンターサークルの大きさより意識してレフリングをするようにしていました。(人によりますが)

◯基本的な立ち位置③

レフリー立ち位置③

もう一つはセットプレーですね。上記と同じ発想ですが、副審が見えにくい位置を取って相互に補完しながらレフリングをしているので、上記のような立ち位置になっていました。

結局大切なのは、副審と協力してレフリングすること。加えて主審がしっかり自信持って自ら判断することだと思います。

2 ハンドについて

ハンドについていろいろ議論がありますが、勘違いするところ。意識したほうがいいこと(私見)はなんでしょうか。

〇勘違いすること

・自分のトラップしたボールなどが直直接当たった時
・相手選手のパスカットなどのコントロールミスで当たった場合
※こういったプレーでも得点などになった場合はハンド
☆どんなプレーでも、その行動が意図的かどうか

特に☆印の部分が重要です。サッカーはゴール前は特にそうですが、かなり早く動くスポーツです。ですので、一つの視点としては選手の手が肩より上に上がっているかどうか。そのプレーは肩の近くでも不自然ではいか(スライディングは肩の近くまで上がりますよね)。ユニフォーム袖のあたりが一番見やすいですかね。

3 審判の大変なこと

まず大変なことは、体力的にしんどいということ。これにつきます。フィールドの大きさは決まっています。学校の校庭くらいといえばわかりやすいでしょうか。グラウンドを90分間走り続けるわけです。きついですよね?審判講習会や級を取るときに体力測定があることが物語ってますよね。

4 審判としてつらいこと

やじです。審判批判ですこれが本当につらい。人間がやるスポーツで審判も人間。批判はスロー映像見てする人も多いですが、そんなの肉眼で見れないことも多いいんです。

レフリーは「いい試合」を作ることに全力で戦ってくれてます。ミスしたことは審判が一番わかると思います。正直、言われるとすごいへこみます。また審判への抗議は明確なカード対象です。審判・監督問わずです。なのに、ほとんどのレフリーは抗議にカードを出すことが少ないですよね。その気持ちや意図を考えて欲しいです。

レフリーだって人間です。やじを受けるとコンディションも下がるしやりにくい。もう少しそういったことも考えて欲しいと常々思います。

5 根本的な問題

レフリーへの批判はなぜ起こるのか。それは育成年代の指導ではないかと思います。部活でもクラブでも、監督やコーチ陣が率先してやじを飛ばしている姿が多く見られます。気持ちとしてはとてもわかるります。わかるんですよ。

選手もそうですが、まずいことに対してまずいということは権利だとは思います。ただそれを試合中にする必要がありますか?基本的に試合中にVARなど明確に間違えを気づける手段が少ない以上、試合中にいくらいってもジャッジは変わらないし、心象も下げることにつながるし、試合の雰囲気も悪くしてしまいます。声に出てしまうのは気持ち的には仕方がないと思います。

それよりも一番どうかと思うのは、レフリーへのリスペクトがまったく感じられないことにあるのではないかと思います。それこそラグビーのように審判をリスペクトし、お互いに「いい試合を作ろう」という気持ちが感じられないことに問題があるのではないでしょうか。正直このあたりの考え方は難しいと思います。プロの選手もそうですが、育成年代を育てている人たちにも、レフリーに対する一定のリスペクトを植え付けていく必要があると思います。

また試合で勝つうえで、観戦するうえでレフリングに知ることは必要ないと考える方がいらっしゃいますが、そうではないと思います。審判も含めて試合を作っています。正確なルールや、レフリングをどうとっているかがわからなければ、観戦を楽しく見ることは無理ではないですか?

6 最後に

今回の記事に関しては冒頭でも言いましたが、賛否両論だと思いますので、いろいろなご意見があると思います。それでいいと思います。ただ少しでもいろいろな人がレフリングについて考えてくれることが大事だと思います。

次回はゾーン・マンツーマンディフェンスについて、大宮vs北九州戦と栃木の戦術について触れながら考えていきたいと思います。

今回はこのあたりで!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?