詩 常夜灯
何も見えない分だけ
わたしが色濃く映し出され
心もとない時間が流れる
夜というもの
飽き飽きしてるのに
飽きずに同じ思考に戻ってくる
丁寧な人間
不思議な生き物
当たり前のことと
受け入れるほどの余裕は無く
ため息がまた出るけれど
不安を膨らませた分だけ
わたしは寂しさを覚えて
きっといつか優しくなれる
人生の問いを循環させた分だけ
わたしはわたしを知ろうと足掻き
答えを求めに言葉を探す
夜はいつかの希望
少し先の道を迷わぬよう
先回りして
今のわたしが懸命に
灯そうとしてる
ほの明かり
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