生きづらさを抱えながら、東京という街で生きるということ。
わたしは、東京に住んで長い。
進学をきっかけに上京してからずっと住んでいるわりに、実はあまり得意ではないのです。
まず人口が多いので、基本的に密です。
みつ、みつ、みつの三密。
コロナ前から密が苦手なわたし。
いろんなことが気になる。
上京したての頃は人混みに出ると、知恵熱が出たりして。
匂い、音、光の強さなどを全身でたっぷり吸収してしまうので
大きな街で人と会うことが苦手。
コロナのおかげと言ってはなんだけど、人と距離を置けることが実は助かっている。
大きな声じゃ言えないけどね。
「コロナ落ち着いたら会おうね」という。
必殺社交辞令。
本当に会いたい人もいるけど。
会わなくても大丈夫な人の方が実は多かったことに気付く。
誘われたら断れなかったから、生活を見直せたのはよかったのかもしれない。
今は東京を出ることができないので、なんとか生きづらさをごまかしながらやっている。
本当ならオリンピックで盛り上がったはずの東京が2020年は違う意味で注目を集めてしまったのは悲しかった。
もちろん、悪いことばかりではないんだよ。
食品や生活雑貨などは歩いて行ける範囲でほぼ揃うし
電車で少し行けば、かわいい洋服だって売っている。
実は広い公園もあって、お散歩すれば四季を感じることも出来るし、夜は星も結構みえるし
東京にも畑があるんだって、知った時には心が躍った!
車を持ってからは、少し走って大きなショッピングモールにもよく行くようになった。
だいすきなイオンモールもあるならいいじゃん東京。と思うようになった。
そしてさすが東京!と思うことは、普通に街中で芸能人に会う。
近所には豪邸があって、そこは芸能人の家だというウワサがある。
最寄りの駅ではよく、お笑い芸人さんを見かける。
昨日は密を避けて早い時間に餃子を食べに行ったお店で、俳優さんがふたりで飲んでいた。
演劇論について語っている様子。
都会の人はすごい。
目の前に芸能人がいても、顔色ひとつ変えないんだから。
わたしは上京前から決めていたことがある。
『東京で暮らしても、魂は東京に売らない』
なんて言っていたけど、いつの間にか
都会の人になってしまったのか…?
その時のわたしは顔色ひとつ変えずに、ただひたすら目の前の餃子を食べていた。
集中して食べないと、肉汁が飛び出すからね。
ちょっとすすりながら食べるのがコツ。
目の前の俳優さんより、肉汁餃子だった。
ここまで書いてみた思ったことは、結局わたしは東京が好きなのかもしれない。
なんだ、そっか。
好きならよかった。
書いて気付くこともある。
第二の故郷だから、これからもお世話になりますね。
ありがとね、東京。
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