オールナイトニッポー0801
「あなたの個性はいりません」
瞬く間に去った7月、おそらく8月はもっと早いのだろうなぁ。なんかいろいろ企画やることになってるし、今月から動くプロジェクトもぽつぽつあるし、すでに間延びさせてる事あるし、座組を整理する時間をつくるのが吉。
さて、今日は体力次第で草刈りなどやっちまおうかと思ってたが、体力削がれそんな気になれなかった。学び、考える、と一気にHPが消費される。
テンダーさんの「その辺でもので生きる」講座、2回目であった。今回は「システム思考」がテーマだったのだが、5時間半に渡る長丁場、正直むちゃくちゃ疲れたし、メモを振り返ってみても咀嚼する時間をまたとれるという濃ゆい内容だった。
ちょうど6月の鹿児島遠征のときに、訪問させてもらったダイナミックラボ。テンダーさんが直接案内してくださり、なわのわの「つくるくる」プロジェクトの参考として、廃校活用やFab関連の話を中心に聞かせてもらった。その中でテンダーさんの口からふとこぼれた単語が「システム思考」だったのだ。
学生時代、エドワード・サイードの『オリエンタリズム』と、ケネス・J・ガーデンの『あなたへの社会構造主義』に程よく影響され、システムやら仕組みに関心を持った身としては、やはり気になって仕方がなかったのもあり、講座への参加を決めた。
少ない力で個人で変えていくための「ループ図」と「システム思考」
これらを学ぼうよという趣旨の講座で、オンラインの画面越しに小さなワークショップを繰り返しながら、その論拠となる体験を行っていく内容だった。
どんなことを学んだのか? というのを事細かく書いていくと切りがないので印象的だったテンダーさんのフレーズを取り上げると、次のものがあった。
「あなたの個性はいりません」
小さなワークショップを重ねるたびに、むずかしいことを考えず、言われたように”捻りなく”やってみて、というギャグまじりのことの言葉。じつは、システム思考を語るうえでも大事なフレーズ。
「その人がめちゃくちゃ努力しないとよりよくなれない」あるいは「勝ったものが勝ち続ける/負けたものが負け続ける」ではなく、「だれがやっても平等(フラット)にそのようになる」仕組みを考えるのが、システム思考らしい。だから、”いったん”個性は引っ込めたうえで物事を考えてみる考え方だ。
講座が後半になればなるほどに、今なわのわで取り組んでいること、目指してること、そして、個人の暮らしをつくるときに考えていることは、システム思考に部分的に通ずるなぁという発見だった。言語化され体系だったものは学びだらけだったけど、根っこにある概念は同じだった。そういう意味では、自分の直観・経験から培ってきたものが、先人たちのおかげで理論だったものとして理解することができる、一番いい形の学びだったように思う。
最近は、学びっぱなし・書きっぱなし・やりっぱなしで、全体的に「復習」が足りないかもな、と感じていたのもあり、この講座の振り返りも含め、自分の中にあるアーカイブを整理し直すタイミングなのかもしれない。
もしも投げ銭もらったら、もっとnoteをつくったり、他の人のnoteを購入するために使わせてもらいます。