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金平糖の降るところ

衝撃の一冊。
久しぶりに徹夜してしまった。
*
“姉妹で恋人を共有するルール”
それだけ聞くと突拍子もないけれど、
側から見たら理解できないような
細々とした決まりごとはどこか懐かしい。

例えば、お互いを親友だと言い合ったり、
他の人には分からない言葉を作ったり、
その他思い出せないけど、色々。
かつて私にもそういう狭さがあった。
狭くて、広い世界。

親、先生、常識、諸々からの制約を
一切受けないその世界は楽園なのでした。

だからこの物語は、姉妹の楽園のお話です。
*
*
ところで、楽園には排他性が不可欠です。
南の島はいつだって
海に囲まれた孤島なのだから。

みんな平等なんてつまらないよ。
排他性がないと親密性は生まれない。
昔から、果物や色、本の登場人物や友達も、
好きなものを1つだけ選ぶ行為が大好き。

そういえば小学1年生くらいの頃、
お誕生日会には数人の大好きな子たちだけ呼んでたな。
その子たち以外から、「百合ちゃんの誕生会に呼んで。
そうじゃないと私のにも呼ばないよ?」
なんて言われても平気で「いいよー。」だったな。
*
*
南の孤島に誰か1人とだけ一緒に行けると
したら、あなたは誰を選びますか?

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