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7. Why do Japanese work so hard?

1つのことを続けるって簡単ではないですね。
投稿がだいぶご無沙汰になってしまいました。
ということで今回は長くなりそうです。

フランスもようやく最近は晴れの日が増えてきました。
まだまだ寒いですが、太陽は神です。断言できます。
外が晴れているだけで、気持ちが上向きになります。という話から、
話題はタイトルにある「なぜ日本人はそんなに働くの?」かです。

思わず散歩したくなる快晴の日の1コマ。絵になります。

先日、お互いのパートナーを含めた3組で食事をしました。
日本人×インド人×インド人
その時、そう聞かれたのです。
インド人ももちろん働くけど、日本人はそれ以上に働く。
たとえ休みの日でも働く、なぜだ、と問われました。
…私にもわからない。と咄嗟に答えました。
彼は私の回答に爆笑してくれ、笑いがとれた私は嬉しかったものの、
良い文化ではないと付け足しました。

その日から実際なぜだろう、と考えました。私もこの文化は好きではありません。
特にこちらにいると、時間の流れがもっとゆったりしているように感じます。
そしてそれぞれが好きなように、働いている。
音楽を聴きながら、
昼は自分の家族と自分の職場で食事、
仕事の合間、タバコとコーヒー片手に同僚と長い立ち話、
パン屋さんもたとえいくら行列が出来ていても決してあくせく働きません。
自由です。
でも私には受け入れられない光景ではないし、悪いとも感じません。

また、小学校では昼食のために一度帰宅するそうです。
(学校や地域によって異なると思います。)
実際、昼や夕方には小学校の前は子供を迎えにきている両親で溢れている光景を何度か見たことがあります。
え、みんな仕事は?と咄嗟に浮かんだのはこの問いでした。
日本の共働き家庭では考えられない光景だと思います。

子供のお迎えの1コマ。パパ、ママ関係なく見かけます。

そんな光景をいくつも見た私には生活と仕事が密接しているのだなぁ、と次第に感じるようになりました。
ワークライフバランスなんて言われなくても当たり前でしょ、とでも言われているかのように勝手に感じていました。

日本ではどうしてこれらの光景を見ること出来ないのでしょうか。
これはとても根の深いテーマだな、と考えるうちに思うようになりました。
その上でひとつには日本という環境では同質性を感じる場面が多くあり、それゆえに他者に注意を払う、他者を気にする、または同調するという習慣が自然と形成されてきたことが理由としてあるように感じます。

同質性が高いということは、周りに気を遣えるなどといった良い面に加えて
人の目をある程度気にする、異質な対象にとても敏感な状態という事も出来ます。

例えば、電車に乗れば、街を歩けば、自分と似たような格好や見た目をした人がいる世界が日本なのです。自分らしくいようと思ってもどうしても似ているものが目に入ると比べたくなってしまうのだと思います。そして自分と似ているものに囲まれているという状態は無意識に安心感をもたらすのだなと、こちらへ来て気が付く事が出来ました。

一方で、こちらでは髪の色、髪のタイプ、肌の色、目の色、どれをとっても自分と似た人物を目にする確率は日本に比べて遥かに低く、はじめからお互いが異質同士でいることが自然です。(それでもこの土地は郊外ということもあり、アジア人は珍しく見られているように感じます。)

遠回りしましたが、「なぜ日本人はそんなに働くのか」。
極端ですが結局、右の人が一生懸命パソコンに向かって仕事をしていて、
左の人もなんだかまだ仕事しているなぁ、という状況になったとき、
自分はどんな行動を取りますか、の回答の実態がその答えをあらわすのではないかと思いました。

みなさんはこの質問答えることが出来ますか?

近くにあるお城の敷地内に咲く桜(だと思います)

つづく。



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