【探険】エリックサウス(南インドカレー)とコーヒーペアリング
日本橋高島屋のまわりの桜並木は、ほぼ満開で、そういえば、春の時期にこのエリアには来たことがなかったなと思う。こんなところにも桜が居て、そしてきっと誰かの過去に存在しているということを思う。(植物や動物を擬人法で表す、というより捉えるところがあって、どうしようか迷ったけれどこのままいきますね)
それでだ。念願のエリックサウス。
エリックサウスといえば、稲田俊輔さん。稲田俊輔さんといえば、ポッドキャスト「味な副音声」(ヘビーリスナー)で度々登場されていて、食への熱量、独自の着眼点と語彙センスが素晴らしく面白い。著書も気になっていて、以下ほぼ自分のためにぺたり。
さて、せっかくエリックサウス(南インドカレー)を食べるならば、と行きの電車で調べる調べる。
南インドカレーがあるということは、北インドカレーもあるということ?と、調べてみれば、「南インドカレーは、北インドカレーと比べると水分が多く、さらっとしている。」とのこと。また、主食は、北インドでは小麦。南インドではお米。
そんな南インドでは、「ミールス」と呼ばれる定食のようなスタイルがある。大きなプレートに米、カレーを初め、スープ、ヨーグルトなどの小さな器が乗せられて、それらをお米に混ぜながら食べる。
このミールスがやりたかったのだ。
お昼時をずらして、(ずらしたつもりだった)13:40頃お店の前に到着すると、すでに3名並ばれていて、いそいそと私も最後尾に並ぶ。
お客様の回転は割と速く、並びながらメニューで悩んでいるうちに5分ほどで店内へ。
さて、カウンター席に座ると目に入った「ミールスの楽しい食べ方」および「カレープレートの華麗な楽しみ方」。すでに最高な気配が。
この表面を楽しく読むのはいいが、驚愕の裏面。
いやいや、最高すぎるだろ。
溢れんばかりの愛の如くびっしりな文字と、くすりと笑えるセンテンスが最高すぎる。冒頭の「そこからかよ!」や「後ほど解説しますが」「理由はこの後わかります」など、ぐいぐい読ませる。
さて、お待ちかねのミールス!
私はカレーを1種類選べるランチミールスにしました。
・選べるカレー(はちみつバターチキンカレー)
・本日の豆のカレー(小松菜のダール)
・サンバル
・ラッサム
・ターメリックライス(黄色)とパスマティライス(白色)
・パパド(丸いおせんべい)とヨーグルト
ちなみに辛さの参考に・・・
選べるカレーをバターチキン(1辛)かエリックチキンカレー(3辛)にしようか悩んでいて。パン屋でクロワッサンを食べるのと同じよう、お店の基本は試したいところ。しかし、辛いものがそこまで得意でなく、大好き無印カレーは3辛が限界。
今回は控え目に1辛のバターチキンカレーをセレクトし、ミールスに含まれる2辛のサンバルで様子をみることに。
結論、2辛は大丈夫だったので、次はエリックチキンカレーも試してみたい。ただ、ミールスに含まれるラッサムが個人的には辛かったので、5つの器のうち、2つが辛いとどうかなとも。ヨーグルトがいい役割をしてくれて助かった。
パスマティライスは長細いさらさらとしていて、水分量の多いカレーがよくなじむ。ターメリックライスよりも軽くて、クセも感じなかったので、私は、すっかりパスマ派。
「ミールスの楽しい食べ方」に倣って、うっとり、うきうきしながら、あれもこれもと試しながら食べ進め、最後にヨーグルトもお米に混ぜて食べてくださいとのことなので、元気よく「パスマティライスおかわりください!!」(満面の笑み)
(ちなみにおかわりを持ってきてくださった店員さんが、私の隣に座る男性のお客様に間違えてサーブしてしまいそうになる事件が起こり、「あ!えっと・・・」と少し恥ずかしかったですが、男性のお客様が優しく「こちらの方です」と指がそろった手で優しく示してくださり、みんながハッピーな対応が素晴らしかったな、という独り言)
そして、ここからはちょっとマニアックな視点なので読み飛ばしてもらって、全然構わないのだけれど、写真には収められなかったが、カウンターの作りが面白かった。私は八重洲店のエリックサウスに行ったのだけれど、カウンターの上にさらにカウンターを重ねるというか。カレーを置くカウンター+自分の目線の高さくらいにもお水が置けたりな横長な台があるんですね。
カウンター席って、場所によっては、自分のスペース(横幅)がせまくて、お水だったりカトラリーをなるべく自分側に寄せたり、メニューの置き場所に困ったり、お隣さんに邪魔になってないかな?とか・・・。ぎゅっとなりがちだけれど、重ねたカウンターがあることで横幅は変わらないけど空間をうまく使えていて、きっとお客様の目線も考えられた環境作りがとても素敵だなと思った。
ごはんがお代わりできることもあって、男性のお客様も多い印象。カウンター席では、ぱぱっとお昼ご飯組、テーブル席では女性複数名で楽しんでいらっしゃる方もいて、すみわけも素晴らしかったな。店員さんも忙しながらも笑顔で対応してくださりました。はなまるすぎる。これは定期的に通いたくなる。
そして、東京駅から御徒町駅へ移動し、松坂屋上野店での催事、コーヒーペアリングフェスティバルへ。
コーヒー屋さんとスイーツ屋さんが数店ずつ集まっていて、コーヒーとスイーツの魅力を引き立てあう「ペアリング」を通して楽しむというイベント。
ペアリングの基本となるのは、同じ味わいのものを合わせること。例えば、すっきりとしたコーヒーにジューシーなフルーツがのったケーキや、どっしりとしたコーヒーに濃厚なチーズケーキを合わせてみたり。
もともとコーヒーと甘いものを合わせてゆっくりする時間が大好き。なので、私の好きセンサーに従って探険探険。
ペアリングチケットを購入し、まずは、TAOCO COFFEEの神戸ブレンド(ホット)とシモキタシマイのチョコチップクッキー。王道、チョコ系ペアリング。
TAOCOさんのコーヒー豆のパッケージが、紫とグレーを混ぜたような色で綺麗だなぁと目にとまる。深煎りでありながら、後味はすっきりしている印象で、クッキーのチョコチップと相まって、コーヒーの甘さが引き立つ。
クッキーは空気を多く含んだ軽めのクッキー。個人的にはあまり焼かないタイプのものだったから面白かったな。女の子のマーク可愛い。
2つ目は、ETHICUSのビクトル・パス(アイス)とapollonのレモンチーズケーキ。爽やかペアリング。
EIHICUSのクリーンな店構え、カップに貼られたお店のシールもブルーと混ざり合った色味がとても素敵。飲んだ瞬間トロピカル!と思わせる、夏に連れていかれたような味わいで、酸味の中にある、とろっとした甘さが好き。
チーズケーキは、レモンが入るだけでこんなにも涼し気に感じられるのかと驚き。今年も夏が来ると思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?