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肉に恋こがれた夢のようなハンバーガー。肉肉をこれでもかと肉をつめこむ、そんな夢のようなハンバーガーを作りたい!!作った!!

なんじゃこりゃ!!といったツイッターの投稿を見つけた、ひどく暑く、梅雨明けのはやかった6月。

あほうかな。このアホウは、関西人てきには、スゲェことしてはる、の阿呆である。食にたいしてストイックに真面目に調理し、一笑をさそうサムシングがあるこのハンバーガーたちの写真。

最高やん。夢と希望とお肉が、これでもかと、たくさんサンドされているじゃない。

圧倒的な肉の質感、存在感、まるで肉の万里の長城。そして、肉のピアチェンティーニ・タワーといった高さ。む~、イタリアでしか食べられないのか。

それならば、日本で揃えられる素材、日本的調理をし、最高のハンバーガーを作り、思うままに、欲望のままに、むしゃぶりつき味わってみたい。

からっぽの頭に、肉たっぷりのサンドを作りたい。そんな欲望がソーセージの肉のようにギュウギュウづめになった。寝ても醒めてもハンバーガーのことしか考えられない。

作るっきゃないネ!!ハンバーガーを。

ハンバーガーの材料

ベーコン


とりあえずベーコンには、長さが必要だろう。半分に切っても30cm定規ほどの長さのベーコンを用意。まるで豚の日本刀といった長さ。

ベーコンとオチンポコは長ければ、長いほうがよいと昔のエライ人も言ったような、言っていないような。

ソーセージ

ソーセージをベーコンでくるむという暴挙、冒険、禁忌。考えた人 て ん さ い かな。豚肉の螺旋階段、無限にトルネード。

肉の三銃士、肉の三本の矢、肉の三国志。グレェトだぜぇ。鉄のフライパンでじっくり焼いていく。

チーズ

肉の塊には、やはりチーズの塊が必要でしょう、そうでしょう。そう思いませんか?

チーズ削り器があれば、なんかコイツできると思わせる力ある。そう思いませんか?

そして、すこし料理の質がワンランクあがった、そんな”気”がしてくる。そう思いませんか?

フライドポテト

ハンバーガーとご一緒にフライドポテトもいかかがですか?はい、オフコースいただきます。

フライドポテトを作るときに、ニンニクも放り込んでおく派です。こいつが滅法界イケるんですよ。焼いたようにほっくりとなり、スタミナがつき、あなたや旦那様、彼氏さんのJrも元気になるかも。これを読んでJrの意味がわからなかった少年、少女たちよ、大人にJrって何と聞きにいってはいけませんヨ。大人になればわかることなので、大人になるのを待つのです。諸行無常。

バンズ

コストコの3セット200円もしないバンズを使う。日本のバンズよりでかく、主張もせずにおとなしい、でくの坊といったバンズ。それでいて肉の質感をがっちり受け止めてくれる懐の深さはある。

食べるまえには、温めておき、マスタードとバター、マヨネーズをぬっておく。

200軒以上のハンバーガーを食した、けんきゅういんオススメ調理法。ハンバーガー屋が200軒もあるのかとビックリ。

パティ

牛肉100%ミンチに塩だけをいれ、めん棒などでモチつきのようにこねる。なるべく冷やしながらこねることで、肉と肉のむすびつきが強固なものなる。そして肉の旨味をギュウと内部に蓄えることができる。オリーブオイルを手につけ、パティの形に成型していく。

調理作業をしていたら、8歳になる姪もハンバーガーを作る作業に興味津々。眼がキラキラし、何かをうったえる子犬のようなアイフルのような顔をしている。

「一緒に最高のハンバーガーを作るかい?」「うん」と跳ねるような元気な声で返事があった。

パティを一緒に成型する。泥団子をつくるような、ねちょねちょした物を触るのは子ども好きですよね。大人もですが。童心にかえることができるハンバーガークッキング。

七輪に火をおこした炭をいれ、パティを焼いていく。なるべく高温、なるべく短時間で華麗な焦げ目をつけることを目指す。

パンズと挟む具材は用意できた。あとはパンズに具材を挟んでいくだけだ。

ハンバーガーを組み立てる

ハンバーガーの写真を見て、何の材料が必要になるかシンキング中。ちっこい頭で何かを考えているようだ。その眼光は、まるで3つ星レストランのシェフ。

ベーコンはどう切るのかなぁ?どれぐらいの長さにするのかなぁ?

包丁の持ち方は、教えておきました。なるべくゆっくり、動かすように、切りやすいようにアドバイス。あとは眼を離さず、お子様の動きにだけ注意。

均等(と思いたい)の長さ・厚さに切り分けたベーコンを焼いていく。

あといるものは、カルパス??たしかに、カルパスらしきものが見えるような、見えないような。

バンズにマヨネーズをぬり、ふぁさりとチーズを軽やかに散らす。そのうえに、カルパスを並べていく。なんだろう、これハンバーガーか?と頭の片隅で考えたが、その考えはカッコにかこんで横に置いておく。

パティをのせ、さらにチーズやカルパスをのせていく。ここまでくると、調理というよりも、プラモデルや模型をつくっている。そんなイメージだ、調理というよりも工作。

ベーコンとカルパス、チーズをおかわり。ここまでくるとバランスゲームといっても過言ではないだろう。とくにカルパスが落ちる落ちる。そんなに落ちたら「ふあ◯いと、一発」の宣伝にでれないよ、カルパスさん。

ハンバーガーというよりも、悪の帝国の要塞。もしくは、ワンピースにでてきそうな海賊船にしか見えない。

はじめて、自分で材料を決め、調理し、組み立てたハンバーガーの味は「いままで生きてきたなかで、最高」とのこと。まだ8歳だよ、キミ。満面の笑みで自作ハンバーガーを小さいお口で食べる。ぽろぽろ落ちるカルパスは私のビールのアテになった。小食の姪だが、自分で作ったハンバーガーはペロリとたいらげた。肉の魔力のおかげだろうか。

その他の肉肉しいハンバーガー

フライドポテトをのせ、チーズもたっぷりとのせる。

スチャっ。と、とりいだすはガスバーナー。昨今ガスバーナーでの事故が増えているとのこと。しっかりとガス缶につけ、ゆるみがないかなどチェックし、なるべく真っすぐに対象物に火をむけGOとあぶる。

焦げたチーズの芳醇、豊満、エロティカルな香りがパンズのうえに広がる。トロンととけたチーズは、接着剤の役目も果たしてくる。

朝の憂鬱な気持ちをブッ飛ばしてくれそうな。焦げた御機嫌ベイベーなベーコンものせておく。もうこれだけでイイんじゃない。そんな声も聞こえてきそうだ。だがしかし、まだまだ積むぜぇい、挟むぜぇい、ウェイ。

チーズいりパティを細心の注意をはらいながら、ピラミッドの最上部に石を置くように、ソッと設置する。

フライドポテト&ベーコン、チーズいりパティハンバーガーの出来上がり。

焦げたベーコンとチーズの香りが、つんつくと鼻の粘膜を刺激してくる。グッとうえからハンバーガーを押さえつけ、あんぐりと口を目いっぱいあけ、かじりつく。バンズやパティ、ベーコン、ポテト、ひとつひとつの味はバラバラで、あっち向いてホイしている。しかし、チーズがひとつひとつの具材を、ひとつなぎの大秘宝といった味にまとめてくれている。味がいろいろあり、食感も変化するので、飽きることなく食べることができる。いろいろな具材を挟むことによって、人の口や頭を飽きさせないハンバーガーになっている。

ハンバーガーは好きな具材を、好きなだけ挟めばおいしくなる。

ベーコンバーガー

ベーコンとダブルパティをのせたハンバーガー。

テンションはあがったものの、ふつうだった。なにかが足りない。ビールを飲みながら、何が足りないのか考えてみた。やはり野菜の清浄で清潔なみずみずしい食感が必要なのだろうか。

レタスやタマネギ、アボカド、トマトなどなど。いやいや、これはチーズを入れ忘れたせいかもしれぬ。

あなたは、何が足らないと思いますか?

ソーセージとベーコン、フライドポテトハンバーガー

ここまでくると、ハンバーガーと呼ぶよりも、ホットドッグの亜種ではと考えてしまう。

ベーコン巻きソーセージさんもバンズに挟まるとは、工場を出荷したときには、思いもしなかっただろうな。

モッツァレラチーズベーコンハンバーガー

モッツァレラチーズをまるで、巨人の歯のような、かみつきばあちゃん(いまの子ら知らないだろうな)のように見立てたアイディア。さすがイタリアならではの、トリックスターな発想だなと。モッツアレラチーズはピザやサラダにだけ使うイメージだった。

ハンバーガーにモッツアレラチーズありやで「ボーノ!ボーノ!」

やわらかく、ほどけるようなモッツアレラチーズなので、濃いめのソースを塗ったほうがおいしい。濃さとやわらかさをアチラへコチラへ、映画『独裁者』のラストシーンのように軽やかに食べていくと、アッというまに食べおわった。

ハンバーガーではなくパニーニ

さて、最初のツイートをもう1度よく見てみよう。見ましたか、見ましたね?パニーニと書かれているではありませんか!!パニーニという4文字を読むことなく、写真だけを見て、先入観で、これはハンバーガーと思いこんだわけで。人間って浅はかですよね、ほんとうに。

「なぜ?ハンバーガーでなく、パニーニと気付いたか?」

ミートボールとモッツアレラチーズのハンバーガーを作れなかったからだよ。どう頑張っても挟めず、固定できなかったよ。イタリアのシェフは何か特殊な調理技術でも持っているのか、ともう1度ツイッターの投稿をみた、きづいた、パニーニと書かれていた。

パニーニのパンは、後ろでつながっており、丸いミートボールが転がらないように、ガッチリとホールドしていると思われる。

肉と夢がたっぷりといった好きな食材を、ハンバーガーに挟むのはおいしくて楽しい。食材を吟味し、いろいろと味を想像し、組み立てるのも愉しい。

だが、まずは先入観をもたず、レシピをきちんと読むこと、それが1番大事

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