『神々の雫』から学ぶ香りと風味の表現方法
日本酒やワイン、焼酎、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、ブランデーなどなど、地球上には数おおくのお酒がある。全部のお酒を飲みたいナァ。
お酒を飲み、香りと風味をブログに書いている。いつもいつも、お酒の香りと風味を表現するのに四苦八苦、七転八倒している。
ひとくちお酒を飲んで、そのお酒の香りと風味は、どのようなものか、パッと言えるようになりたいとオールウェイズ思っていた。
読んでいた漫画を読んでいたときに閃いた。これはイケル。わかりやすい香りと風味の表現方法を見つけだしたのである。
すこしの努力だけで、お酒をおいしそうに表現できる方法、いや、お酒だけでなくジュースや料理にも応用できるだろう。
ぜひ皆さまにも、この香りと風味の表現方法を身につけてもらいたい。
さて、お酒の味を表現するエキスパートといえば、ソムリエがあげられるだろう。
ワインの香りと風味を表現し、ワインと料理をマリアージュさせるお仕事。
ソムリエがワインの香りや風味を表現する方法、これを身につけることができれば、ありとあらゆるお酒にも使うことができるのではと考えた。
読んでいた漫画は『 神々の雫 』
偉大なワイン評論家が死に、実子と養子が、偉大なワイン評論家が残した12の詞や言葉から、12本のワインを探しだし、数多くのワインを探し出したほうが偉大なワイン評論家が残したワインと財産を引き継げる。
おおざっぱに説明すると、このようなストーリーになっている。
ワインを飲むときに、香りをたしかめ、香りと風味の説明を必ずおこなう。
漫画を読んでいるだけでもある程度、香りや風味の表現方法は広げることができる。
まず下準備として、赤ワインや白ワインの香りや風味に使われる言葉を覚える必要がある。
20個~30個ほどなので簡単に覚えることができるだろう。世界一のソムリエになった田崎さんの本にマトメられている。
香りと風味の言葉は覚えましたか、覚えましたね?
さて、まずはワイングラスをおごそかに持つ。くるりとワイングラスを優雅にまわす。香りをたしかめ、ひとくちワインを口に含む。
次の行動が非常に重要になってくる。つぎの行動はこうだ。
お・・・・・・
おお・・・・・・
眼をつぶり、おもむろにつぶやく。
見ている人は、どれだけおいしいワインなのだろうかと、惹きつけられずにはいられない。
これだけで、もう香りと風味の表現はできたようなものだ。おいしい、感動するワインだということを表現できる。
つぎのステップは、覚えた言葉で、ワインの香りと風味を説明する。カシスやラベンダーのような、すこしのバニラの香りなど思つく限り香りと風味の説明する。
お・・・・・・の言葉に惹きつけられた人たちは、なるほど、そういうものかと力づくで納得させる力が、お・・・・・・にはある。
つぎのステップは、ワインの香りや風味を、風景や絵画、音楽、映画などに例えて表現する。
このワインは、たとえるなら、軽井沢のペンションで朝おきたときのベッド、あけ放たれた窓から吹き込む爽やかな風。
その風は、焼きたてのパンの香りを運んでくる。
このワインは、たとえるなら、モネのサン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏の赤のように鮮烈なコク、たたずむ長く漆黒の風味もある。
このワインは、たとえるのなら、ワーグナーのワルキューレの騎行のようである。
遠くから、迫りくる雄大な迫力、ピョンピョンかろやかな歌。
このワインは、たとえるなら、『 ゴッドファーザー 』のように渋い役者たちの共演である。力強く、人を惹きつける魅力がある。
お・・・・・・と単語、風景や絵画、映画の順番に並べることで、どのようなお酒の味も表現できるのである。
ただし、多用しすぎると、このように周りの人間から思われる恐れがある。つまらない人間だと思われたくないだろう。そこでバリエーションをつけることをオススメしたい。
おおお・・・・・・・を増やすパターン。
・・・・・・・を使わないパターン。
ちいさいぉをいれ、棒線でのばすパターン。
すべての「お」を天に解放する。
味の表現、「お」には力強いサムシングがあり、可能性がある。
香りと風味を表現するには、数多くの言葉など必要ではないだ。
「お」だけで味は表現できる、と言っても過言ではないだろう。
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