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「ファクトフルネス」読了後に考えるWell-beingとは...

先週、Twitterで話題になっていた(ちなみに、恵比寿の本屋さんでもビジネス書?カテゴリで1位だった)「ファクトフルネス」という本を一気読みしてから、レベル4にいる日本や先進国のこの先の暮らしって...と1人で考えていたのですが、Outputとして残しておこうかと思います。
ちなみに「ファクトフルネス」という本は数字のデータに基づいて、データをきちんと読んで、情報を咀嚼することによって物事にネガティブな捉え方をしなくなる、というアドバイス。そして世界の貧困や状況について、数字のデータ、著者の実体験を元にして現状について提起されています。

この本で世界のそれぞれの国は、先進国・発展途上国、と分けるのではなく、生活のスタイルで4つのレベルに分けられています(世界銀行のみがこのレベル分けを実施しているそう・本文より)。
レベル1が1番低く、1日の所得1ドル、水を手に入れるところから1日が始まり、薬も買えないで幼い命がなくなってしまう、という極度の貧困。レベル2と3は割愛しますが、レベル4は1番高く、いわゆる先進国が該当します。1日の収入32ドル以上で家では普通にお湯が出て、学校教育を12年以上も受けられる環境。日本は当たり前ですが(国内で格差はあるけれど)レベル4です。
レベル2と3の国が今世界で1番割合が大きく、ここに入る国はもちろんレベル4を目指していると思うのですが、じゃあレベル4の国は何を目指すのか、というところを私は考えてみました。
去年からwell-being(ウェルビーイング・幸福学、ポジティブ心理学等とも言われる)という概念を知って本もいくつか読み、提唱者のweb classやアメリカの大学のwell-beingについてのweb classも今見ていて、何を目指すのか、はここに繋がるのではないかと思いました。

まず、(私の頭の中で、まだきちんとまとまってないので箇条書きにしますが)well-beingとは基本的に個人の生き方についての提案です。
*心・身体・社会的な健やかさをバランスよく高める
*お金は不幸を予防するが、幸せを促進しない
*非地位財(他人との対象比較とは関係なく幸せを得られるもの)により、長く続く幸せが得られる。⇄地位材:所得、社会的地位、見た目、物
*非地位財のある状態とは、精神的に健康であり、身体的にも健康であり、社会に適応していること
*何かを得るから幸せ、なのではなく、幸せだから何かを得られる、という発想
*人の為に何かをすることや助け合いの方が自己的活動より幸福感の持続率が高いという研究結果に基づく、行動習慣の変化を促す
*人との繋がりは幸福度をあげるというデータに基づく、共感や協調、感謝をベースにした自律的関わりが人間関係において相互の幸せとうむという考え方

そして上記の提案をもっと行動として簡単に具体的にすると、
<精神的>
*意識の自立(人と比べることがそもそもNGだから、そして自分と違う人を尊重することも含む)
*自己肯定感や自尊心を高めて人生を楽しむという姿勢をもつ
*幸せな瞬間をじっくり味わう
<身体的>
*週に1、2回30分以上の運動
*7時間以上の睡眠
*健康的な食生活
<社会的>
*人と繋がる行動をする
*チャリティやボランティア
*社会貢献
*感謝をあらわす

この考えを取り入れると、個人的には今の日本が well-beingの状態ではないなと感じています。
アメリカやオーストラリアではもうこの生き方の提案について注目が集まっていて(SNSやwebsiteでもたくさんのアドバイスやトピックを目にします)、会社の社長が、社員がwell-beingに過ごす為には、とwell-beingに関するシンポジウム等に参加しているそうです。大学でも学生に対して学生生活でwell-beingな生き方を提供するには、と考えている教育機関もあるようです。
一方で、日本はそもそも皆が週1、2回運動をしたり睡眠時間7時間を維持するには定時で帰れず残業している会社が多すぎるし、人と繋がるといえば飲みニケーション、みたいな考え方は自由度がないし、察して文化なのでありがとうという言葉が飛び交うことが少なく、そして何より精神的、の部分が学校教育やメディアなどの影響によって幼少期から正しく育ちにくい環境なのではと感じます。

レベル4という最高レベルで、所得が32ドル以上になって国民の70%だっけ?が携帯電話をもち、平均的に年に1度は旅行にいく生活をしているという生活レベルの中、未だ自殺率が他国より飛び抜けて多い、過労死が英語になる位なのは持続的な幸せを感じている人が少ない証拠ではないかと思います。
 Well-beingに関して興味をもってみると、多くの研究結果・データに出会いますが、そこに”ファクトフルな考え方”をすると、持続的な幸福感、はお金や社会的地位、物、見た目に左右されるものではないのだということを学びます。(まだまとめられるほど学び終えてないので現在進行形で笑)

なので、結果として、これ以上の物質的繁栄を求めることがレベル4の国の目標ではなく、個人がwell-beingな生き方をする基盤をつくること、法整備をすること、意識を変える政策をすること、がレベル4の国の課題になっていくのかなとファクトフルネスを読んで強く感じました。

もちろん国が動かなくても、個人で、レベル4の生活ではもう持続的な幸福感を得られない、と思う人からwell-beingな生き方を自分なりに作りあげていくこともできると思います。全て自分の意識次第なので。
私自身も、レベル4の生活の良さを十分体感したので、次はwell-beingな生き方で幸せを味わうことにシフトしていっているところです。

そして今の日本に、Well-beingな生き方の提案、概念が広がればいいなと個人的に思いました。(少しでも多くに伝わるため、もっと分かりやすくnoteで投稿できるように私も学ぼうとモチベーションがあがりました笑)

以上私が今回「ファクトフルネス」x 「Well-being」から考えたことでした。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

(ちなみにTOP画はなんの関係もありません。私はフリー素材使うの好きじゃないので自分の撮りだめ写真の中から、グリーンいっぱいの癒し写真を使っただけです笑)




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