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暦と天気

普段から二十四節気などを意識して生きてはいないけど、ふと気にしてみると大体において正確に時を刻んでくれています。

今年は今まででいちばん、たくさん梅干しを作りました。梅干しを作る者というのはとにかく夏土用を気にするものです。夏土用に入ったらほぼ例外なく、三日間は晴れっぱなしの暑い日がやってくるので、梅はそのときに干すべしと言われているのです。今年もバッっチリでしたね!

一年を24で分けた暦、二十四節気というものがあります。

例えば、きょうから立秋。
そう言われてもまだまだ暑いでしょうと、そう思うのですが、今日くらいから、ちょっとは涼しい瞬間を感じている人も少なくないのでは。例えば昨晩は涼しくて、私はクーラーを止めました。 
さらに七十二候という、一年を72に分割したものもあります。それでいくと、きのうまでは大雨時行(たいうときどきふる)、台風や豪雨が増えるころと言われます。きょうからは涼風至(すずかぜいたる)、まさしく涼しい風を時には感じることができます。 

この七十二候、詩的でおもしろいのですよ。
涼風至が過ぎたら次は、8/13〜17に寒蟬鳴がやってきます。読み方は、「ひぐらしなく」。情景が思い浮かんできますね。1/20〜24の款冬華(ふきのはなさく)や、4/15〜19の虹始見(にじはじめてあらわる)も、ほっと心を和ませてくれる美しい日本語です。

みなさんにもきっと、七十二候のなかに好きな言葉や季節が見つかると思います!

こういうものがあると知ると、単にその日の偶然の出来事としてしか捉えていなかった虹が出た、ちょっと涼しくなったなどの現象が大自然の摂理に組み込まれたサイクルなのだと見方が変わります。異常気象とも言われるけれど、万年単位で見たときに、今の気象は誤差だとも聞いたことがあります。本当に大きなところは、変わっていないのかも知れません。

いや、梅に関していうと、干し場がそう広くないので最後の自宅用の梅は立秋でもまだ今日まで干そうと思っているのです。干し場もっと作って、来年からは涼風の出てくる前に、一気に干そう!

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