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ステロイド減量9回目(プレドニン6mg→5mg)+ヨウ化カリウム丸減薬

コロナも少し落ち着いた2021年年末は、多くの人がやっと訪れた日常を満喫するかのように街に人があふれていた。

2021年12月11日。伊藤病院に向かった私もその一人。今回は採血を午前中に済ませ少し出歩いて午後に診察をうけようと早めに病院に行った。到着したのは11時頃だっただろうか。

扉を入ると、ここはどんなセール会場かと思うほどあふれる人、人、人。こんな混み合う病院はいつぶりか。少し懐かしむ自分と、ここまで人がいるとさすがにビビってしまう自分。2人の自分が戸惑いを隠せないようだった。

受付から30分。どうにか採血を完了すると私はちょっと町へ繰り出しランチを済ませた。

検査結果は至って順調。

AST: 18
ALT: 16
γ-GTP: 23
TSH: 2.38
FT3: 3.0
FT4: 1.39

先生はついに減薬を決めた。

「ヨウ化カリウム丸、減らしてみましょう。年末に調子が悪くなるもの心配だから、1か月後から。月木は薬を休み、その他1錠ずつにしましょう。」

なんと、そんな減薬方法があるのか。びっくりした私の頭は、お薬の管理ちゃんとしなきゃと決意していた。

私は、一週間、朝昼晩夜と区分けされた薬箱に週に一度薬を区分けして管理をしている。この区分けがひと手間だが、平日朝にきちんと判断できる気がしないのでこれは毎週のお仕事と思っている。

来週から月木お休みだな。薬箱をみてそう思った年明け。その日は自己免疫性肝炎の定期診察の日だった。

2022年1月7日。

前日に雪が積もった関東。車のタイヤにまかれたチェーンの音が、昨日とは打って変わって晴天となった街に違和感を感じさせた。

白い街、青い空。子供たちが雪遊びをしようとしているが、雪はみるみる解けだしていた。

「ぽかぽか春の日差しに
 谷間の雪もとけだして
 ぽとぽと落ちて集まりチョロチョロ歌って流れ出す…」 

その日の雪解けは、どこか春を感じさせた。

その日の採血ルームも、春の訪れを感じさせるような見慣れない若者が多く、いつもより人が多いわりに、うまく回転していないように感じた。

研修?新人?春だね。

雪が私の心も柔らかにさせ、待たされたにもかかわらず、どこか微笑ましく見守っていた。

やたら疲れやすい日々は相変わらず続いている。変な足の違和感も、完全に治ったかと言われると完全には治っていない様に思われる。ただそれが病気によるものなのかと言われるとそんな気もしない。仕事がなければ私は元気だし、プライベートで誰かと話せれば少し前向きにもなる。肩こりさけなければ快調だし、足の痛みも感じない。単なる心の寂しさが体調不良を巻き起こしているんだろう。

これはきっと医者としては問題ないの域と思い、私は今日何か聞かれたら問題ないと伝ると決めていた。

そして出た検査結果。

AST : 16
ALT : 14
乳酸脱水素酵素 : 
アルカリフォスファターゼ : 43
γ-GTP : 18
コリンエステラーゼ : 218
中性脂肪 : 78
グルコース : 95
CRP : 0.03
アンモニア : 28
IgA : 132
IgG : 1158
IgM : 150
ALBIスコア : -2.67
ABI grade : 1

順調としか言えない数値はすなわち、減薬の決定打となる。

プレドニンが6mg/日→5mg/日となった。

(前回の処方の残りを踏まえ、正確には1月12日から5mg。)

1日のプレドニン服用量

25mg*7日 → 20mg*10日 → 17.5mg*28日 → 15mg*59日 → 12.5mg*77日 → 10.0mg*77日 → 8.0mg*91日 → 7.0mg*84日 → 6.0mg*112 → 5.0mg*…

飲み始めから545日。ついに5mgだ。ここからどこまで減薬できるかが勝負だが、ついに5mg。そしてプレの減薬とヨウ化カリウム丸の減薬タイミングが同じになったのも何かの縁と感じた。

自己免疫性肝炎と甲状腺バセドウ病。2つの自己免疫疾患が同じように回復している。確実に関連があるだろう、私は当初から思っていたが、やっぱりそう思った。

先生は言った。

「AST、ALTともに落ち着いてますね。IgGが若干上がってますが、許容範囲なのでこのあたりをみながら、5mg以降はゆっくり診ていきましょう。」

IgGの説明を受けたのは初めてかもしれない。さらに、次回の診察で入院以来の超音波検査をすることが決まった。

もし治療に章をつけるなら、きっとここから第二章なのだろう。

新たな戦いが始まる。


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