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エルヴェル・テリエ 「アノマリー異常」感想~第二部から驚き桃の木山椒の木!!~

宇宙戦艦ヤマトといえば「ワープ」
ワープ航法を使えば何十光年も先まで一瞬にして移動する事が可能。
光の速さを越えるスピードなのだから目には見えない。
一瞬の間に消えて再び現れる。

どこでもドアもいいけど、ワープには壮大さがあるねぇ~

ではでは本書はどんなお話かといいますと...。
エールフランス006便がニューヨークに向けて降下をはじめたとき、異常な乱気流に巻きこまれる。
飛行機は墜落しちゃったの?
まさかワープしたとか?
それとも...。

今年の目標は、海外翻訳ものを読もう📚
一冊も読まないのもねぇ(;'-' )ということで...。

ゴンクール賞受賞、フランスで110万部突破に魅せられ選んだ一冊。

読み応えあるはず楽しみ♡意を決して選んだけど、
ネタバレなしで感想を書くのがむずかしいので替え歌でー!

「宇宙戦艦ヤマト」のなんちゃって替え歌。

♪さらば地球よ 旅立つ飛行機は/
エールフランス006便/宇宙の彼方 ニューヨークへと/
運命背負い 今とび立つ/
必ずここへ 帰って来ると/
手をふる人に 笑顔で答え/
銀河をはなれ ニューヨークへと/
はるばるのぞむ エールフランス006便♪

替え歌にしてもよくわからんね( ˘ω˘ ; )
もういいいかな。
あらすじに書いていたのでネタバレしてもいいかな。
※ここから⇩は『ネタバレ』ですので注意。




乱気流に巻き込まれたエールフランス006便は無事にニューヨークに着いたのに、三ヶ月後に誰一人欠けることなく再びエールフランス006便が上空に現れる。

な、な、なんとー!
クローンでも双子でもない、同じDNAを持つ人間が二人となったのだ。

読みはじめから100ページ近くまで、飛行機に乗っていた人々、ひとりひとりの群像劇がつづき退屈だったのだが、重複者の存在が明らかになった第二部から読む手が止まらなかった。

三ヶ月の差がある自分と自分の二人の葛藤。
他の道を進まなくて残念に思ったり、別のやり方があったかもと考えてしまう。
もしあの時別の道を選んでいたら...。
わたしも体験したなら、戸惑いと後悔の心情が痛いほどわかるよ。

退屈だと感じていたそれぞれの群像劇が「自分」対「自分」で対峙したとき、それぞれの選択に深みを持たせる。
読み手のわたしにも自分を見つめなおすキッカケをくれたもの。

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