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環のストーリー

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生きる姿を、音楽と。環のストーリーを紹介します。
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#aiko

世田谷の道に置いてきた

二股に分かれた道だった。敦は私が後ろから追いかけてくると思っていただろう。だけど私は、敦…

高校生の私は阿佐ヶ谷で熱唱した

たしか火曜日だったと思う。私は男子バレーボール部に所属していたが、火曜日は体育館を使うこ…

友達へのラブレター

例えばさ、俺が滌(でき)と付き合うって言ってたら、どうしていましたか? 多分、照れてニコニ…

2022年のストーリーと音楽

こんにちは。2022年も残り2日となりました。 本日2022年12月30日が、今年最後のOLiの更新日で…

不意に知った落ち着ける場所

私は涙もろい。 高校の卒業式は終始泣きそうだったが、泣いていたらダサいと思ってどうにか堪…

パートナーなのは、あなただからだよ

パートナーの話をしようと思う。 私は複数愛者だ。 理由は単純明快で複数人に恋愛感情を持つ…

あざとさは運命を連れてこない

その人と知り合って初めて一緒に夜を超そうとしていた時、「運命がよかった」と思った。でも「”が”」と思っているのだから、運命じゃないということもわかっていた。悟ってしまった自分の心に目をつぶってしまいたかったがそれはできないんだろうなと思いながら、ベッドから見上げたエアコンの形を無駄に覚えていたりする。 金曜日の夜だった。仲良くなった岸辺くんは二つ年下の男の子。一番好きなアーティストはaikoという共通点があった。 最新曲から10年以上前に出たシングルにしか入っていない曲まで

逃げろ!イカちゃん!

「お〜い!!!!戸田隆〜!!!!」 中学校の下校時間。 校門を出ると、中学校の隣にある民…

親友に贈るベイベー、ダーリン

 小説「スロウハイツの神様」(辻村深月著、講談社)にこんな一節がある。  現在は親友であ…

環(たまき)です。 〜エッセイメディア「OLi」自己紹介〜

「あの、もしかして、いつも来てくれる方ですか?」  食べログで星3・68のカレー屋「nidom…