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歌集『トビウオが飛ぶとき』を読む。-画期的な短歌アンソロジー!-

『トビウオが飛ぶとき』を読んだ。
色々と見どころのある一冊なので、紹介したい。

【本の概要】


この歌集には
「舞いあがれ!」アンソロジー
のサブタイトルがある。

NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」の
登場人物には短歌を詠む人が多かった。

何とこの歌集は
それぞれの登場人物の短歌作品の
アンソロジー歌集となっている。

人物名と役どころの紹介文も添えられている。
編集者のリューの本名が分かる、
この短歌はドラマのあの場面だな、など
ドラマを観ていた人が喜ぶ工夫や小ネタが随所にちりばめられている。

脚本家の桑原亮子氏は脚本だけではなく短歌を作る方で、
それぞれの登場人物の短歌を作っている。
各人の短歌の連作の作風の書き分けが自然で、
ドラマの登場人物たちへの思い入れを感じる。

【短歌紹介】

あまり紹介しすぎるとネタバレなので、本の帯より貴司くんの短歌を引用。

星たちの光あつめて見えてきたこの道をいく明日の僕は
君が行く新たな道を照らすよう千億の星に頼んでおいた
飛行機が星に導かれるように君の声する海面に出る

梅津貴司

分かりやすく、内容も良く
Twitterで、上記の短歌を「感動して、手紙で引用した」という
つぶやきを見たことがある。

ドラマを観て、短歌に興味を持つ人や短歌をやってみようと思う人が増えると嬉しいと思う。

【まとめ】

歌集としての完成度が高いので、
短歌入門の方も、ドラマを知らない方が読んでも楽しめる一冊だと思う。

【リンク】

Amazon

トビウオが飛ぶとき 「舞いあがれ!」アンソロジー https://amzn.asia/d/eZCg7aG

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