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ゆめいるか書房(岡田美幸)
2023年3月15日 20:30
花林花という句会がある。先日「年刊花林花2023」を頂いた。各同人の花林花抄二十句の連作から、掲載順に感銘句を紹介。金井銀井氏「スラックライン」より。薬狩とは、山野で薬草や薬効のある鹿の角を採る風習だそうです。ナイキのスニーカーをこの日のために買っておいて気合十分。そういえば確かに!の句。テレビの映像と音から、ラジオで音の話題が移った後で、夏の雨の季語が出て、雨の音で終わるとい
2023年3月13日 20:30
花林花という句会がある。先日「年刊花林花2023」を頂いた。各同人の花林花抄二十句の連作から、掲載順に感銘句を紹介。石田恭介氏「どくだみの園」より。「ゆらら」の浮遊感が、屋敷跡の「跡」感を強めているように思った。また、闇と屋敷跡の取り合わせが句全体の雰囲気を作っている。世界平和を願う句とも、作者自身の未来への句とも読める。そう思ったのは世界の涯の涯の字が、生涯の涯だからだった。
2023年3月10日 20:30
花林花という句会がある。先日「年刊花林花2023」を頂いた。各同人の花林花抄二十句の連作から、掲載順に感銘句を紹介。榎並潤子氏「クロッカス」より。獣道の道をひらがなにしたことで、独特のやわらかさが出た。映像が浮かぶ句。小さくて桃色な桜貝の形が、喩として活きている。血色の良さも伝わってくる。この句も映像が浮かぶ。追憶の句だろうか。小さな映画館だと思う。映画よりも驟雨の方が気にな
2023年3月8日 20:30
花林花という句会がある。先日「年刊花林花2023」を頂いた。各同人の花林花抄二十句の連作から、掲載順に感銘句を紹介。廣澤田を氏「花野風」より。ひな人形は独特の重さがある。ひな壇は重いが人形自体は重くなく軽くないイメージだ。それを「よき重さ」としたことで、雛の存在の重さも寿いでいる気がする。空から若葉への視線の移動が面白いと思った。作者の視点を追体験できる句。「柿若葉」の季語の選択
2023年3月6日 20:30
花林花という句会がある。先日「年刊花林花2023」を頂いた。各同人の花林花抄二十句の連作から、掲載順に感銘句を紹介。代表の髙澤晶子氏「七回忌」より。コロナ禍で色々な問題が浮き彫りになった。「コロナ」とは一言も書いていないが、世相を感じた。詩のような謎めいた一首。擬人化されて秋風がしゃべる構図。この句がある連作のタイトルが「七回忌」であり、「わたしは誰でしょう」は実は故人の声ではな
2023年2月27日 17:56
東京都清瀬市で活動中の俳句会「花林花」。代表は高澤晶子氏。先日、その年刊「年刊花林花2023」を頂きました。俳句の勉強を兼ねてnoteで年刊の各会員の俳句の一部を紹介したいと思います。お楽しみに!【期間】※予定2023年3月から適宜、数回。