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4歳の娘へ桃の節句に送る歌…まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき…

今日は桃の節句。
子の健やかな成長を願って言葉を送るのはどうだろう。

初恋 島崎藤村
まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情けに酌みしかな

林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ
声に出して読みたい日本語① 齋藤孝 より引用

意味は分からなくても、声に出してみると
初恋のソワソワしてドキドキして
落ち着きのない私の気持ちをまさに表現していることを
感じるのではないか。

読んでくれた皆様、今、ここで声に出してみて?

私はこの歌と出会ったのは小学校5年生。
暗唱の試験があり、なにくそと思ってやった。
なんと残念な出逢いだろうか。
今4歳の娘は何をやるにも楽しい、世界の全てが美しい、
そんな時期に、音の楽しさとしてこの初恋に触れてみて
将来どんな化学反応が起きるのか、母は興味深い。

にほんごであそぼ
というEテレの番組でもこの初恋に音をつけて歌っていて
なんともポップで子供が触れるのに良い感じ。
そして今日は、真っ直ぐに母の音読を聴いてもらおう。



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