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手っ取り早く創造性を高める3つの新アプローチ「Creative Thinking」

「クリエイティブ・シンキング(Creative Thinking: A Field Guide to Building Your Strategic Core)」って本を読みました。著者のAngus Fletcherさんは古代の修辞学から現代科学に至るまで幅広い問題を「物語」として扱っている先生で、南カリフォルニア大学、スタンフォード大学で教鞭をとった経験もあるとか。

で、本書はその名の通り「創造性」についてまとめられた内容なんですが、よくある「発散思考」ベースの手法ではなく、あくまで「物語」を使ってクリエイティビティを高めるにはどうすればいいんだろう?って視点で論が展開されているのが面白かったです。また、これらの手法は複数のアカデミアやフォーチュン50社、米国陸軍で有効性が確認されているようで、一個人の「感想」に収まってない点もありがたいっすね。

内容に入る前にフィッチャー先生のコメントを確認しておくと、

我々は社会として、子供や他の多くの人々の創造性を根本的に過小評価しています。なぜなら、一部の人々が他の人々よりも創造的であるという考えに取りつかれているからです。しかし、現実は、我々が正しい方法で創造性を訓練していないだけなのです。

とのこと。既存のクリエイティビティトレーニングで創造性がアップしなかったとしても、それは才能がないからではなく、トレーニング手法が適当じゃなかったからなのであって、本書で紹介されてる新たなアプローチを実践すれば誰でも創造性を鍛えられるはずよ!ってわけですね。期待が高まりますなぁ。


そんなわけで、以下では従来の創造性トレーニングの欠点を確認したうえで、特に実践しやすい3つの手法をチェックしてみたいと思います!


従来の「発散思考」で創造性が十分に発揮されない理由

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