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つくりたい

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主に今後つくってみたいレシピをまとめたマガジンです。
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ラムの生姜焼き

ラムの生姜焼き

最近、都内のスーパーでもラム肉が普通に並ぶようになりました。ラム肉は不飽和脂肪酸が多く、脂肪燃焼を促すカルニチンというアミノ酸を含むなど、健康面からも評価されています。

ところでラム肉、どんな風に料理していますか。洋風や中国風の食べ方は結構、浮かぶと思いますが和風の食べ方といえばジンギスカンくらい。今回はラムの生姜焼きの作り方です。ご飯にあうので、普段の食事にぴったり。生姜焼きは豚肉の臭みを消す

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パセリのみじん切りの基本

パセリのみじん切りの基本

お店ではみじん切りのパセリを「パセポン」(あるいはパセコン)と呼んだりします。パセリのコンカッセ(みじん切り)が略されて、パセコンになり、それがパセポンになった……と聞いたことがありますが、真偽のほどはまったく確かではありません。

パセリのみじん切りは包丁をもたせてもらったばかりの若いコックさんが担当する仕事です。地味な存在ではありますが、基本中の基本なのでご紹介。

パセリのみじん切りはある程

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洋風出汁の作り方

洋風出汁の作り方

料理の本の後ろに「鶏ガラスープ」とか「ブイヨン」とかの作り方が書いてあるじゃないですか。あれ、実際、作っている人って本当にいるんでしょうか。昔のレシピ本を読んでいると材料表に牛骨5kgとか平気で載っていますが、BSE騒動以降はそうした材料の入手もなかなか困難です。

ただ、僕自身はあまり料理にフォンや出汁のたぐいは使わないタイプなのですが、たまにお客さんに料理を提供する機会があればブイヨンをとるこ

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大山鶏のフリカッセ(軽い煮込み)の作り方

大山鶏のフリカッセ(軽い煮込み)の作り方

フランス料理のフリカッセは軽い煮込みのこと。日本では鶏肉料理は一段、格下に思われていて、高級レストランのメイン料理には出てきませんが、フランスではちゃんと出てきます。ジョルジュ・ブランのスペシャリテの『ブレス鶏のグランメール風』(胸肉は焼き、もも肉はクリーム煮にして、最後に煮汁にフォアグラを混ぜ込んでソースに仕立てた料理)は有名。

ただ、ブレス鶏や地鶏は高価ですし、飼育日数が長い分、煮込み時間が

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オレンジの切り方の基本

オレンジの切り方の基本

たまねぎのみじん切り、基本と応用
ジャガイモの皮剥き、基本+α
パセリのみじん切りの基本

に続く包丁スキルの基本シリーズです。今回のテーマはオレンジ。今の時期(11月〜12月)に出回っているオレンジは主にオーストラリア産です。この時期はあまり品質が良くないのですが、年を越したあたりからおいしくなってきます。

まずは外側の分厚い皮を剥いていきます。Aパターンの切り方は

ペティナイフで頭の部分を

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冷凍パイシートを使ってミルフイユづくり

冷凍パイシートを使ってミルフイユづくり

今回は冷凍パイシートの使い方をマスターします。

一昔前まで冷凍パイシートといえばマーガリンやショートニングを使った風味に乏しいものが多かったですが、最近はバターを使った製品が主流になりました。さすがに手作りよりも風味は劣りますが、便利です。

色々と試食してみましたが、パイシートはメーカーによる味の差はそれほどないようです。写真の冷凍パイシートはニュージーランド、BELLAMYS社のもの。

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キャベツの千切りの基本

キャベツの千切りの基本

たまねぎのみじん切り、基本と応用
ジャガイモの皮剥き、基本+α
パセリのみじん切りの基本
オレンジの切り方の基本

に続く切り方の基本シリーズです。今回はトンカツやコロッケ、生姜焼きに添えるキャベツの千切り。ちなみに冬キャベツは持って重いものがおいしく、春キャベツは持って軽いものがおいしいです。

キャベツの千切りは調理師学校の多くが試験課題にしています。今は機械で切ることがほとんどなのですが、手

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カンタンで濃厚なレバーペーストの作り方

カンタンで濃厚なレバーペーストの作り方

以前はたまにケータリングなどで料理をしていたのですが、そのときに定番でお出ししていたのがこのレバーペーストです。よく「作り方を教えてください」と言われるので、こちらで公開します。

鶏レバー 正味100g程度
牛乳   125cc
水    125cc
塩    10g
バター  65g〜70g
ブランデー おおさじ 1

昔は本当にいろいろなものを入れていたんですが、だんだんシンプルになってきて

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余った鶏の心臓は基本焼く

余った鶏の心臓は基本焼く

レバーペーストをつくった時に余った心臓(ハツ)

ハツは半分に割ると太い血管が出るので、指か包丁の先で血の塊をとりのぞきます。この状態で串に打つと焼き鳥で出てくるハツです。

一番、簡単な食べ方は塩、コショウして焼くこと。ハツは筋肉の塊なので、歯ごたえと味があります。これぐらいの分量だとテーブルに出せないのでつまみ食いしてしまいましょう。

缶詰でできるひよこ豆とツナのサラダ

缶詰でできるひよこ豆とツナのサラダ

cakesの連載の更新です。

これ、すごくおいしいレシピ(だと思う)なのですが『肉じゃが』とか『角煮』みたいな誰もが知っている名前の料理じゃないので、PV的には苦戦すると思います。『ひよこ豆? ないよ、そんなの』みたいな反応もあるだろうし。でも、新しい料理(と食材)を知ることは人生を豊かにすると思うんですよね。だから、時々はこういう料理を紹介していきたいので、皆様リンク先の閲覧のほど、よろしくお

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ブロッコリーの蒸し焼き

ブロッコリーの蒸し焼き

欧米と日本の料理本の違いは写真の多寡と言います。欧米では写真のない料理本のベストセラーが結構、ありますが、日本では少ない。(と思う)そもそも日本ではファミレスのメニューにも写真がついていますし、食品サンプルという文化もありますが、料理本でも写真が評価の大きなウェイトを占める印象があります。

とはいえ、日本にももちろん文字だけの料理本はあり、なかでも僕のお気に入りは丸元淑生さんのこの本です。

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あめ色の玉ねぎのカガク

あめ色の玉ねぎのカガク

今日はカレーやオニオングラタンスープに使うあめ色玉ねぎについてです。

玉ねぎの仲間はエネルギーをデンプンではなく、ショ糖や果糖の鎖として蓄積します。ちなみにショ糖の割合が高い玉ねぎほど保存性が高いので、広く栽培されています。ゆっくりと時間をかけて加熱するとその鎖が外れ、甘くなるのです。あめ色玉ねぎはそのさいたるもの。

玉ねぎをゆっくりと弱火で何時間もかけて加熱したあめ色玉ねぎ。フランス料理では

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ドライマンゴーとニンジンのラペ

ドライマンゴーとニンジンのラペ

日持ちするニンジンでつくるキャロットラペはサラダの定番。レーズンを入れるのが定番ですが、味はいいもののニンジンとの絡みが悪く、皿の下に残ってしまいがち。味的に一番相性がいいのはドライクランベリーなのですが、レーズンと同じ問題点があります。アプリコットも試しましたが、ニンジンよりも風味が強いので、除外。結果として一番、理にかなっていたのがドライマンゴーでした。

材料
ニンジン1本(180g)
ドラ

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締めの一口カレーの作り方

締めの一口カレーの作り方

市販のカレールーを使ったカレーというリクエストにお答えして、今回は締めの一口カレーのレシピです。

カレーのレシピにはいくつかの流派があり、基本的にはインドカレー方式と欧風カレー方式にわかれます。インドカレー方式は玉ねぎと肉類、スパイスを炒めたところに水を加え、希釈したもの。短時間で仕上げるので、スパイスの風味がいきた仕上がりになりなす。一方の欧風カレーは肉類を長時間煮込み、そこにルーでとろみをつ

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