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【長編小説紹介(SF)】Owl's Anima

SF小説を書きたくて。というかロボットものを書きたかったのですが、そもそもSF小説って星新一氏とか筒井康隆氏のショートくらいしか読んだことないという……。

まぁ書き出せばなんとかなるっしょ! って書いた小説です。
2023年3月頃に書きました。
全29話、76,023文字。

仕事が終わって帰り、夜の22時頃から深夜2時くらいまでかけ、ひたすらFoo FightersとColdplayの曲ばかり聴き、書いたのは良い思い出です。今はもう夜なべしてまで小説を書かないですけど、その頃は小説を書くのがとても楽しかったんでしょう。

続編を書くとしたら、タイトルは……。
「Owl's Anima 2nd Generation」
「Owl's Anima 2 Ragnaresia」
「Owl's Anima Second Portal」
とか? なんでストーリーも出来ていないのにタイトル考えてるんだい。

※注意※
作中、残酷な言葉や表現があります。


Owl's Anima(アウルズアニマ) あらすじ

高校2年生になった主人公・星宮沙織は、始業式の日を迎える。ホームルームを始めようという瞬間、何か大きなものが校舎に落ちてきた。広がる黄色い砂塵を吸った周りの生徒が皆おかしくなり暴力や殺人に手を染める中、沙織はひとり正気のまま逃げ出す。グラウンドで彼氏の修二に襲われかけた時、巨大な手が降ってきて修二を潰した。沙織はそこで気を失った。

目覚めた沙織は、世界が一変してしまったことを知る。住んでいた街は屍人しびと(ゾンビ)の徘徊する場所へと変貌しており、閉鎖されていた。日本以外、アメリカやインドでも同じような現象が発生中ということだ。
軍事会社のメンバーと共に行動する沙織は、自分が巨大な機体マキナと交信できることに気付く。その能力を使い、海からの侵略者たちと戦うことになる。

果たして沙織と、フクロウに似た機体マキナ・アウルは、世界を救うことができるのか。

登場人物

画像はすべてBing Image Creatorで生成しました。なんか、どっかで見たことある絵柄がズラリ……。あ、あくまでもイメージなので、小説内の記述と違っていても統一感がなくてもキニシナイ。雰囲気だけ、雰囲気だけ。


星宮沙織(ほしみやさおり)
第1部と第3部の主人公。16歳、学生。父母との3人暮らし。「蟲」の影響を受けない特異体質で、機体マキナとの交信ができる。修二の勧めでジャズを聴いている。普段はポニーテールにしている。世界が壊れても家族を失ってもへこたれない、強い心を持つ。ソフトボール部所属。


鮎歩コウ(あゆほこう)
民間軍事会社で働く。28歳。SOF(特殊行動部隊)では少佐を務める。幼少期、親の離婚のせいで3歳下の妹と別れて暮らすことになった。科学者としての一面も持っている。すぐキレるし、せっかちである。学生の頃は常にトップの成績だった。


御堂明日人(みどうあすと)
コウの部下。24歳。童顔。SOFの筆頭研究者。英語とドイツ語に堪能。沙織に一目惚れするも、なかなか気持ちを伝えられない。青春時代を勉強に費やしたため、女性と付き合ったことが無い。とても優しい。


甲斐裕巳(かいひろみ)
日本支社の社長。海上部隊を率いる。30歳。コウと付き合っていたことがある。銃火器に詳しい。幼少期に親を亡くし、親戚の家で育てられた。人をあまり信用しない。面倒見は良い。


五十嵐築(いがらしきずく)
ベテランのヘリパイロット。55歳。妻とはすでに死別しており、娘の香織を大事に想っている。口と態度が悪い。しかし慈愛に満ちた性格である。


アイラ
インド人。14歳。機体マキナを操る能力を持つ。双子のダーシャとともに英才教育を受けており、日本語や英語も話すことができる。チャクラを使って超能力めいたことができる。あっけらかんとした明るい性格。


ダーシャ
アイラの双子の姉。14歳。言葉が少し不自由で、人前ではほとんど話さない。アイラよりも機体マキナとの親和性が高い。慎重な性格だが色々なことに興味を示す。


楠木哲矢(くすのきてつや)
海洋研究所の所長。63歳。地位には執着なく、世界を救うためならとSOFへの協力を惜しまない。海底探査船のパイロット経験がある。


五十嵐香織(いがらしかおり)
築のひとり娘。大学生、20歳。医学部、外科医を目指す。普段はおっとりしている。怒ると怖い。大学のサークル活動中、ゾンビ騒ぎに巻き込まれる。


クロエ・グティエレス
第2部の主人公。アメリカ人、17歳。父母祖母との4人暮らし。機体マキナと交信できる。あっさりした性格で嫌な事はすぐに忘れる。チアリーディングクラブ所属で身体能力が高い。


ヘンリー・ワーグナー
クロエの幼馴染。17歳。クロエの家の地下室でギターを練習している時にゾンビ化現象が発生する。蟲の影響を受けながらも、クロエを守りたい一心でギリギリまで自分の精神を保つ。妹の名はサラ。


ベロニカ・オーエンス
民間軍事会社ニコライ・ヘルド社の社員。研究所に所属。後ろ暗い過去がある。今もなお、心に傷を負ったまま生きている。クロエと行動を共にすることによって、少しずつ変わっていく。


サム・ピーターソン
ニコライ・ヘルド社の軍事責任者。たまたま研究所を訪れていた際にゾンビ事件が発生する。ベロニカの過去を知っている。裏表のない性格。


各話あらすじ(工事中)


◇ ◇ 第1部:星宮沙織 編 ◇ ◇

第1話 Breakout (勃発)

♪ イメージ曲 Foo Fighters : Breakout ♪
始業式の日、ホームールームのため担任が引き戸を開けたと同時に、大きな地響きが起きました。そして黄色い粉塵が教室の中に入り、吸い込んだ生徒や担任が凶暴化して周囲を襲い始めます。沙織はひとり正常なままで、パニックになりながらもグラウンドへ逃げ出しました。
彼氏である修二も凶暴化しており、バットを振り上げ沙織へ殺意を向けます。しかしその時、巨大な手のようなものが降ってきて、修二を潰してしまいました。沙織はそこで気絶します。

第2話 Insect (蟲)

目覚めた沙織は、コウという女性によって世界の変貌を知ることとなります。SOF(民間軍事会社による特殊行動部隊)の施設で、かつて自分の暮らした街が崩壊する様子を確認しました。
そして、修二の友人である三宅が監視を突破して施設に押し入ってきます。三宅は沙織に「俺の頭の中で蟲が這い回ってる」と言い、攻撃しようと腕を伸ばします。瞬間、また巨大な手が現れて沙織を助けます。
沙織は、幸せだった世界の終わりを受け入れました。

第3話 Determination (決意)

沙織は筆頭研究者である御堂明日人に出会いました。
コウから、アメリカとインドでも同じゾンビ騒ぎが起きていることを知らされます。また、明日人から、沙織を守る為に巨大な機体マキナが動作したのだと告げられました。
自分の身体が実験に使われると感じた沙織は、フクロウに似た顔を持つ機体マキナの前でふてくされていました。そんな彼女の涙をぬぐったのは、巨大な機体マキナの指先でした。
海からの侵略者が現れたというコウからの通信。と同時に、フクロウに似た機体マキナは光を放ち、飛び去って行きます。

第4話 Collateral (付随)

沙織、コウ、明日人を乗せたヘリが飛び立ちました。パイロットはベテランの五十嵐。機体マキナは巨大なタコの化け物と戦っています。
ヘリに戦場を旋回してもらい微粒子を採取したものの、何も検知されず。そうこうしているうちにミサイルが飛来し、ヘリは全速力でその場から逃げ出します。機体マキナも沙織の声に反応して間一髪のところで飛び上がります。
ヘリが研究所へ戻ると、機体マキナは工場跡地に墜落していました。

第5話 Learn to Fly (打破)

♪ イメージ曲 Foo Fighters : Learn to Fly ♪
海上部隊、艦の映像には甲斐の姿がありました。しかし彼は「本部を信用するな」という言葉を残し艦を去ります。
ヘリコプター整備中の五十嵐に元気づけられた沙織は、機体マキナとの対話を試み、イメージの中で白いフクロウを見い出します。フクロウの英語名「アウル」という名で呼んだところ機体マキナが反応しました。
コウはアウルという強力な味方を得て、目を輝かせ「地球を絶対に守る」と宣言しました。

第6話 Battlefield (戦場)

野球用のグラウンドにて、沙織はアウルを操る訓練をしています。まだまだ細かい動作を伝えることができません。明日人から、コウがインドへ向かったと聞かされます。インドにも人間に懐いた機体マキナがいるとのこと。
沙織は包帯だらけの甲斐と出会います。甲斐は、あと二日でアウルを操縦できるようになってくれと沙織に依頼。甲斐によれば、別の機体マキナが千葉県の港へ向かって海中を進んでいるということです。ミサイルを使えない状況で、港にてその機体マキナを迎え討つこととなりました。

第7話 vs.Behemoth (ベヒモス戦)

♪ イメージ曲 Foo Fighters : The Pretender ♪
雨降る中、アウルを乗せた重機運搬車は港へ向かいます。
ベヒモスと名付けられた侵略者は、想定よりも速度を上げて港に近付いていました。海洋研究所の楠木所長が海中で、無人探査機をぶつける作戦に出ます。
それでも、部隊の準備が整う前にベヒモスが現れてしまいます。不意を突かれたアウルは右腕を吹き飛ばされます。その右腕はすぐに再生しました。
ベヒモスの動きを止め、部隊による一斉射撃を試みるも、どうやら重火器でベヒモスを倒すことはできないようです。その時インドにいるコウからの通信。機体マキナは硬い外皮の中に動力部を持っているという。
アウルにベヒモスのふたつある角を開かせ、裂け目に対して沙織が手榴弾を投げ込みます。突進してきたベヒモスの動きが止まり、やがて泥のようなものへ変化して消滅しました。
この戦闘で、沙織はアウルの声を聴きます。それは子供の様な甲高い声でした。

第8話 Transition (遷移)

激闘の翌日、甲斐と明日人が会見を開きました。テレビに映ったその様子を眺める沙織と五十嵐は、甲斐の発言に驚きます。
ゾンビ化の原因物質の働きが3日程度で消滅することから、ゾンビ化によって隔離されている地域での生き残り捜索を要請する、と甲斐は言いました。
五十嵐は沙織と元救急隊員の名代を連れてヘリに乗り込み、ひとり娘である香織が通っていた大学へ向かいます。そして、屋上で横たわる香織を救出しました。
沙織の家族も探そうと言う五十嵐に対し沙織は、香織の治療を優先しようと言います。五十嵐は沙織のために力を尽くすことを決意しました。
日本に戻って来たコウは、インド人のアイラを連れていました。アイラの日本語が怪しくて、沙織は少し不安になるのでした。

第9話 Conference (会議)

SOFにて会議が行われます。
ゾンビ化現象の原因となる屍人の粉についての詳細。それが海底から機体にくっ付いてやって来たこと。それを吸い込んだ人間の脳で蟲が発生し、宿主が死ぬと蟲は泥のように溶けてなくなることが伝えられました。
アウルたち機体は、泥の成分で形成されているとも知らされます。機体たちは皆、同じ場所から出現しているとも。相模トラフと日本海溝の合流する地点近くの海底が、その場所であるということです。
また、アイラの能力についても言及されます。彼女も機体を操ることができるため、作戦に欠かせない存在です。
その作戦とは、「超深海層への潜入」でした。

第10話 vs.SeaSerpent (シーサーペント戦)

海洋研究所の楠木の助力を得て、海底への潜入が始まります。
なかなかアウルとの交信ができなかった沙織に、アイラは自らの力の一部を与えました。チャクラの力を使いアウルと交信し、1,000メートルほど潜水した段階でアウルの手によりライトのスイッチを入れます。
その時、複数の黒い影がアウルめがけて突進してきました。海中を泳ぐ蛇に見えるそれらを、アウルの尻尾で攻撃して退けます。
さらに潜水し、2,500メートルを過ぎたあたりで、アイラの双子の姉ダーシャを載せたアナンタと、巨大な翼を持つ蛇が現れました。

第11話 vs.Vritra (ヴリトラ戦)

敵はヴリトラという機体でした。
沙織はもう一度アイラの力を借り、アウルと視界を共有しました。そしてアウルが放つ光弾がヴリトラを攻め立てていきます。ダーシャが操るアナンタとともにヴリトラを追い込み、頭と胴体を切り離したあと、さらに追い打ちの光弾で敵の頭を吹き飛ばしました。
アナンタに連れられ、さらなる深い場所へと進んでいくと、大きな亀裂がありました。その亀裂を通り抜け、不思議な蒼の世界へ辿り着きます。沙織はそこで数百メートルはあるかもしれない巨大な鯨のようなものを見ることになります。
役目を終え深海から離れたアウルとアナンタ。屍人の粉を纏った可能性があるため、しばらく海の中で過ごします。
沙織は体力切れにて意識を失いました。

第12話 Wisteria (藤)

深海の情報が公開されて、世界中の機関が事態の解決のために動き始めました。しかし沙織とアウル、アイラやダーシャとアナンタの関係は秘密事項のままです。
五十嵐が娘の香織を見舞うということで、沙織とアイラ、ダーシャたちは彼について病院に来ていました。
そんな沙織に明日人からの連絡がありました。アメリカにも機体と心を通わす者がいるとのこと。「その女の子と話をしてほしい」と彼は言います。
沙織はアイラとダーシャを連れて、迎えに来た甲斐の車へ向かうのでした。

◇ ◇ 第2部:クロエ・グティエレス 編 ◇ ◇

第13話 Escape (逃走)

♪ イメージ曲 Radiohead : Creep ♪
アメリカの高校生クロエ・グティエレスは、幼馴染のヘンリーとともにゾンビ騒ぎから逃げ出し、知らない家の薄暗い部屋に隠れていました。ヘンリーはガーゼと塗り薬を持って戻ってくるなり、ゾンビとなった妹のサラを倒したと言います。
家族を狂暴化した人たちに殺され、ふたりで逃げていました。隠れている家の2階住民もゾンビ化しており、ヘンリーが倒します。
朝になり、ふたりは外へ出ます。ゾンビの大群に追われ、身の軽いクロエだけが崖の向こうへ跳んで逃げました。ヘンリーは「頭の中に何かがいる」と言い残し、ゾンビを止めるため大群にひとりで立ち向かっていきます。
クロエは足に力を入れ、進むことを決意しました。

第14話 Cooper (クーパー)

数日間、川の水と何かの実を食べたくらいで空腹を極めたクロエは、若い女と出会います。若い女ベロニカから貰ったエナジーバーで腹を満たしました。
ベロニカに連れられ、壁に囲まれた施設を訪れると、そこもすでにゾンビの巣窟と化していました。クロエは、避難場所へ行こうと言うベロニカについて行きます。
途中の川で身体を洗い、ベロニカから借りた予備の服に着替えたクロエの前に、トリケラトプスのような、巨大な生き物が現れました。

第15話 vs.Zombie (ゾンビ戦)

巨大な生き物に驚くクロエとベロニカを取り囲むように、ゾンビの大群が現れました。大きな岩に上ったふたりを守るように、巨大な生き物がゾンビと戦います。
ゾンビとの戦いは終わり、クロエが声を掛けると、トリケラトプスのような生き物は言葉を返してきました。クロエは以前飼っていた犬の名前である「クーパー」でその生き物を呼ぶことにしました。
クーパーを引き連れ、改めて歩き始めたクロエたちの進行方向から、血の匂いを含んだ風が吹いてくるのでした。

第16話 vs.Gigantbee (巨大蜂戦)

休憩中、クロエはクーパーをイメージで操ることができると知ります。それに対しベロニカは驚くとともに、クロエの身を案じます。
森の中を進むうち、血の匂いが濃くなってきました。そしてふたりは人間の死体の山を見つけます。
突然50フィート程度ある巨大な蜂が現れます。蜂が針を刺し、クーパーの一部を破壊しました。その破壊された箇所を修復する間、クーパーの動きが遅くなってしまいます。
どこからか放たれた銃弾が蜂の羽を貫通していきました。それに倣い、クロエはクーパーから銃弾のようなものが射出されるイメージをします。すると、クーパーから放たれた光弾が巨大蜂を貫き、蜂は泥へと変わりました。

第17話 Intercept (遮断)

地下基地の中で、サムが現在の状況を教えてくれます。彼はスパイの存在や、情報・通信の遮断について告げました。目立つクーパーは湖に隠れさせています。
3日後、湖のほとりで、クロエはベロニカの気持ちを聞きました。彼女は過去に何かあって、今は人を信じたいと言います。
その時、クーパーと同じくらい大きな生き物が近くまで来ていることが分かりました。
クーパーは自ら湖を出て、相手に向かい走って行きました。

第18話 vs.Dinosaurs (恐竜戦)

Tレックス型の大きな生き物に、クーパーがぶつかっていきます。クーパーはクロエへ、こいつと話ができないから何か良い方法はないかと訊きます。クロエはTレックスを湖まで誘導し、頭を冷やさせることにしました。
サムからメッセージが来ました。他の場所で、軍が巨大な怪獣と戦闘中とのこと。どうやらTレックスやクーパー以外にも、たくさんの巨大な生き物が海岸線を越え陸を目指しているようです。
クロエは、冷静になったTレックスと話します。巨大な生き物たちの世界が限界を迎えており、それで外の世界に出てきているということでした。
軍の偵察ヘリをだますようにして、クロエはTレックスを西へと逃走させました。湖でかくまうには、Tレックスは大き過ぎたからです。

第19話 Generator (発電)

♪ イメージ曲 Foo Fighters : Generator ♪
サムが運転するジープで、クロエとベロニカたちは衛星通信の基地局までやって来ました。
発電装置の修理をするサム。ベロニカはクロエに、通信が回復したら「希望の言葉を伝えてくれ」と言います。修理が終わり、クロエがノートパソコンに向かい言葉を放ち続けていると、日本支部が反応しました。
クロエは、サオリ・ホシミヤと話します。

第20話 Up (希望)

♪ イメージ曲 Coldplay : Up & Up ♪
英語の拙いサオリの言葉を、アイラという女の子が翻訳してくれます。クロエはサオリに、マザーという存在との対話が必要ではないかと伝えました。そして「皆で共に生きる道を探そう」とも。
それで対話役がサムへと替わり、暇潰しに設備の周りの草刈りをするクロエ。ベロニカは、クロエが何らかの組織に所属して動くことになっても、一緒にいられるよう頼んでみると言ってくれました。
それから一週間後、クロエたちはクーパーを連れ、西海岸を目指していました。ジープが故障し、サムはその修理を続けています。
クロエとベロニカはクーパーの上に乗せてもらい、西の海を眺めるのでした。

◇ ◇ 第3部:星の記憶 編 ◇ ◇

第21話 Will (意志)

アウルが飛龍ワイバーンとともに海へ堕ちていきます。
アウルを通じて沙織が交信を試み、飛龍ワイバーン楽園エデンと名付けられた場所へ行くことを承諾しました。その交信で力を使い果たした沙織は意識を失います。
コウはアイラとダーシャを連れインドへ、明日人はドイツの研究所へ。沙織は甲斐と行動を共にしています。クロエとはあの通信以来、話ができていません。
甲斐に介抱されながら、話します。甲斐は、マザーとの交信について、海底の亀裂について、機体マキナたちについて、課題はたくさんあると言いました。
沙織は、最後まで自分の使命を果たすと甲斐に答えました。

第22話 Eden (エデン)

話す五十嵐と沙織。その時、甲斐からアメリカの海岸に大きな機体マキナが出現したとの連絡がありました。
それは蛇かドラゴンか、甲斐はそれをレヴィアタンと名付けます。およそ50メートルほどで、アウルの2倍ほどの大きさです。映像の中、クロエ率いる恐竜軍団と思われる機体マキナたちが吹き飛ばされています。
沙織はエデンにいるアウルと交信を試み、失敗しました。そこで、五十嵐のヘリに乗りエデンへ向かうことにします。
エデンに近付くと、アウルと交信できるようになりました。アウルはレヴィアタンのことを知っているようです。
アウルはワイバーンと大きな蝶を引き連れ、アメリカへ向かいます。沙織は意識をアウルへ飛ばすことにしました。

第23話 vs.Leviathan (レヴィアタン戦)

アウルと視界を共有してから、体感で2時間くらい経った頃、大きな陸地が見えてきました。海岸線では、レヴィアタンと恐竜型の機体マキナ20体ほどが戦闘をしています。
まずワイバーンがレヴィアタンに襲いかかります。翼を刃の様にして敵の外皮を裂きますが、すぐに再生されてしまいました。アウルが対話を試みますが、こいつは何かに支配されているようだ、と言います。
レヴィアタンから発される光線などで劣勢の中、アウルは形を変えてあいつの動きを止めようと提案してきました。
沙織は紐をイメージします。それに対応し、アウルの姿が変化し、レヴィアタンを締め付けます。
恐竜たちの攻撃を受けたレヴィアタンでしたが、素早く再生を始めてしまいます。
その時、インドの機体マキナアナンタが現れ、レヴィアタンの頭部を露出させます。恐竜たちの一斉砲火により、敵を退けることができました。

第24話 Trance (恍惚)

♪ イメージ曲 Backstreet Boys : Shape Of My Heart ♪

第25話 Underwater (潜海)

第26話 Crust (地殻)

第27話 Mixture (混合)

♪ イメージ曲 Coldplay : Fix You ♪

第28話 Mother (マザー)

♪ イメージ曲 Coldplay : Yellow ♪

第29話 Incomplete (未完)

♪ イメージ曲 Foo Fighters : Walk ♪

あとがき

最終話のサブタイトルが未完となっているのは、続編を書くつもりだからです。頭の中にシナリオはあるのですが、いつ書くか、はたまた結局書かないのかは現在のところ不明です。

もともと短編で済ますつもりが設定を膨らませた結果、長編になった作品です。現実で起きている何かのメタファーでも、作品を通して何か言いたいことや伝えたいことがあるわけでもなく、ただFoo FightersとColdplayの音楽を聴いていたら出来上がっただけのものとなります。

相変わらずSF小説を読むことはないものの、SFを書くのはちょっと面白いなって思いました。「2」を書くなら、少し科学の勉強が必要かもしれませんね。あとは軍関係かな。

こうして登場人物と各話あらすじを記事にしておけば、続編を書く際に役立つのではと、試しに作ってみました。が、AIに希望の画像を出力してもらうのはとてつもなく大変でした……。

※見出し画像はBing Image Creatorで生成しました。

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