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雅楽を25年やってみた

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「なんか日本の楽器したい」と、雅楽の龍笛(りゅうてき)を始めて、いつのまにか25年。思い浮かぶことを書いてみますね。 *参考:初心者向けの説明を別マガジン「雅楽初心者に届けたい実…
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#楽器演奏

こちら側の世界とあちら側の世界を行き来する 〜龍笛を奏でて思うこと

こちら側の世界とあちら側の世界を行き来する 〜龍笛を奏でて思うこと

笛の音は古来、向こうの世界とこちらの世界、あの世とこの世を結ぶものと考えられてきました。

あの世というものがあるのかどうか私には分かりませんが、龍笛を吹いていると、隠された世界があるのを感じることがあります。

隠された世界というのは、言葉では表現できないもの、表立って現れないもの、意識ではつかめないもののことです。それは「感じるもの」です。

私たちは普段、頭で色々なことを考えています。誰かに

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とうとう高ピッチ龍笛を買った

とうとう高ピッチ龍笛を買った

龍笛(りゅうてき)のピッチの話をします。音の高さです。

昭和40年代、「黄鐘」(おうしき。雅楽で用いる音名の1つ)を430Hzとする考えが広まりました。

それまでも事実上は、ほぼそうだったようですが、数字で把握することがなかったようです。(参考 【なぜ雅楽は430ヘルツ?】日本雅楽会)

以来今日まで、「雅楽の基音は430」「黄鐘=430」と数字で表現されています。

龍笛も「黄鐘=430」で

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ユーフォみどりちゃんの「コンバスは響き」って、笙みたいで、胸躍った

ユーフォみどりちゃんの「コンバスは響き」って、笙みたいで、胸躍った

雅楽をやっています。
龍笛という横笛が専門です。

でも、憧れているのは、笙です。
こんな音です。

うっとりします(*´.`*)

単音と和音がありますね。
合奏では、ほぼずっと和音が鳴っています。

吹奏楽部を描いたアニメ「劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~」で、コントラバスのみどりちゃんが、「コンバスの役割は響きなの」と後輩に言うシーンがありました。(この通りのセリフじゃない

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