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「プリケツ」を追い求めて

私は、将来、起業家として世の中に価値を生み出すことに命を賭けたいです。

...そんなことは今回はどうでも良いのです。今日は、出場したハーフマラソンで、目の前のプリケツ達を追い求めていたら好タイムが出た話をします。アメリカの市民マラソンに出た、身長が低い日本人のMBA男性が、走りながらどんなことを考え巡らせていたかという話です。低能度合いがよく判るかと思います。

※この記事は決して女性の体型をバカにすることだったり、セクハラを意図とした記事ではなく、単なるジョークを意図としたものです。私自身、いつも女性の前で所謂下ネタや恋愛事情などを話すタイプではなく、人が不快に思う話題を話すことには反対な立場をとる人間です。もしこの記事により気分を害した方がいらっしゃれば、陳謝申し上げます。

出場したハーフマラソン概要

Cambridge Half Marathonという、私の所属するマサチューセッツ工科大学が所在するマサチューセッツ州ケンブリッジ市のハーフマラソンです。
クラスメートのアジア人女子2人と一緒に出てきました。
僕は陸上長距離経験もないですが、過去に複数回フルマラソンを遊びレベルで走ったことがある市民ランナーで、タイムはハーフで1時間45分切りを目指してました。準備不足なので一切緊張感がなく、まぁ適当に走ろう、という感じで走るつもりで当日を迎えました。参加者4,000人くらいの中規模のマラソン大会です。
近日残留を発表した横浜DeNAベイスターズの宮崎敏郎選手のユニフォームを着てマラソン参戦してきました!

スタート

大したことない市民マラソンなのに、スタート前には国歌斉唱があります。

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メジャーリーグの試合も毎回国歌斉唱がありますが、ケンブリッジ市の中でも選りすぐりの歌い手を用意してきてやがる。みんな胸に手を当てて感動的になった後に、O'er the land of the free~のところで"フゥ〜!イェーイ!"とか言ってやがる。東京マラソン前の都庁前や富士山マラソンのスタート地点の殺伐と緊張とリラックスが入り混じった雰囲気より大分カジュアルな感じ。

そしてDJの号令でスタート。自分は自己申告タイムが1時間45分だったのだが、一番速いスタート組に入っているようで、列の前方からスタート。
クソなことに、GARMINのGPSウォッチは電波を捕捉することができませんでした。でもなんか走っている途中で捕捉できたのか、一キロごとにタイムが表示されるようにはなっていた。

スタート時はゴチャゴチャしていたのですが、少し経ったあたりで気づいたんですよ。

私の周りはプリケツだらけ

そう。私の周りはプリケツ女性ランナー&男性ランナーばかりだということを。

手元のGPS時計を見ると、1kmあたりのタイムが4:20/kmと大分オーバーペース。私が目標としている1時間45分ペースだと、1kmあたりのタイムが5:00を切ることが大事なので、私は4:50/kmを目標としていたんですよ。GPS狂っているのかね。
何かがおかしい。なぜ、人生を通して魚ばかり食べてきて体重がメリケンより軽い上にフルマラソンもそれなりにこなしている私の周りを走っているのがプリケツばかりなのか。

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おっと、ここで忘れていたことがあります。プリケツとは何かについて明確に話していませんでしたね。


プリケツの定義

プリケツは、私にとってぷりぷりしているお尻という認識で、明確に何がプリケツに該当するかは分かりませんでしたので調べました。

---以下、ニコニコ大百科より引用---
プリケツとは、「いわゆる桃尻のこと。語源はプリップリなお尻、またはプリティなお尻だと思われる。」
非常に曖昧である。では、桃尻とは何か。
---以下、Weblio辞書より引用---
桃尻とは、「 馬に乗るのがへたで、尻が鞍の上に安定しないこと。」つまり、馬に乗るのが下手となってしまう形状の臀部を指すことと思われ、ネガティブな意味がある。一方で、「[補説] 近年、本来の意味から外れ、丸く張りのある尻を「桃尻」ということが多くなっている。
つまり、プリケツは、丸く張りのある尻ということです。

以下では、プリケツ=丸く張りのある尻、と捉えて頂ければ幸いです。

なぜ、アメリカのマラソンではプリケツが目立つのか。

ランナー、主に女性ランナーが、タイツの上に半ズボンを履かないからです。

私としては、タイツの上には半ズボンを履いた方がポケットとかついてたり色々便利だよねーとか思うのですが、おそらく自らのボディラインを強調したい、または、ボディラインが見えていることに対する抵抗感が一切無いということが、タイツの上から半ズボンを履かない理由だと思います。

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え?何が言いたいの?お前はお尻フェチですか?

違います。断言します。

私はストレート、所謂heterosexualな男性ですので、女性の身体に興味がないと言ったら嘘になります。

でも、このハーフマラソンという大会で、別に見知らぬ女性の臀部を触りたいと言った欲求があるわけではありません。
全くないと言ったらこちらも嘘になるかもしれません。でも、お尻を触っても別に性的欲求が掻き立てられる訳でもないと思います。

じゃあなぜ、私は走りながら前を行くランナー達の臀部を見て、「プリケツだ」と認識しているのか。

それは、「柔らかいもの」に興味があるからかと思います。

なんだろう、この感覚。無印良品のビーズクッションに座りたい、Yogiboに座りたい、家具屋さんでモフモフなカーペットを触りたい、赤ちゃんのほっぺたを触りたい、あんな感覚と似ています。それと似ているレベルで、プリケツをペチンとしたい、というような感覚なんですよ。
もちろんペチンとはしませんよ。だって逮捕されますもん。

でも、この感覚は、万国共通の人が求める、世界平和的な概念と通じるものがあるかと思います。
そう、プリケツは世界平和。おっと、これ以上言うと完全に頭がオカシイ基地外の方かと思われてしまうのでやめときます。

でも、要はそういうことなのです。いやどういうことだよ。

マラソン:15kmを過ぎたあたりから変化が。

上記のような低レベルとしか思えないことを考えながら走っていました。

僕は多くのマラソン本を以前に読んだことがあります。私が読んだマラソン本で、走っている時も自分の走法をイメージしろと指摘していた本がありました。
例えば、足の後ろ側のハムストリングスが張ったら、自分の重心を若干後ろ倒しして、足の前の方の筋肉を使って走って疲労を分散させる、とか。

その読んだ本の知識を完全に無駄にして、私は走法のことを一切考えずに、

プリケツ

に全集中力を注いでいました。

プリケツAが前に見えたら、プリケツAを追いかける。そして次なるプリケツがあったら、それを追いかける。要は、追い越しても追い越しても男女問わず大量に出てくるプリケツ達、つまり、丸く張りのある尻を強調しているタイツを履いているランナー達を一人一人抜き去っていく。
私のケンブリッジハーフマラソンは、プリケツを制覇する作業へと移行して行ったのです。

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しかしそこに変化が。

15kmを過ぎたあたりで気づきました。

「あれ、プリケツが減っている」

プリケツ達が減り、待っていたのはミラ・ジョヴォヴィッチ。

気づいたら、プリケツ達が減っているのですよ。男性も女性も。

手元の時計を見たら、私のペースもオーバー気味なんです。依然として4:20/kmくらいのハイペース、いやオーバーペースになっていたのです。

気づいたら、周りの人は、明らかにレース経験が自分よりもありそうなおっさん達(プリケツではなく、固そう)及び、映画バイオハザードで戦闘体制に入っているアリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ演)みたいな女性だらけになっていたのです。

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もうプリケツはあまりいなかったのです。

ここで定義に立ち返ります。

桃尻とは、「 馬に乗るのがへたで、尻が鞍の上に安定しないこと。」

15kmを過ぎたあたりの周囲のランナーは、臀部の形状からして馬に乗るのが上手そうな人ばかり。なるほど。そういうことか。
以下のような散布図と回帰分析のグラフが瞬間的に頭をよぎりました。

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フィニッシュ!

桃尻達を失った私は力が出ず、ペースダウン。プリケツロス。息も絶え絶えゴールしました。

タイムを見てみると、なんと!!!!

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1時間35分!目標タイムより10分も下回っていました。

これは、プリケツのお陰というしかない。名も無きプリケツ達、勇気をくれて本当に有難う。クラスメートの女子2名にも圧倒的な差をつけてゴールし、恥かかずに済んだ。あぶねぇあぶねぇ。

しかし、実はクラスメートが沿道応援に来てくれていたようです。サプライズで私のプラカードを作ってくれたみたい。

非日本人のアメリカ人達なのに、Kentaroを日本語でどうやって書くかを調べて、日本語で「けんたろ」と書いたプラカードを持って摂氏3度の極寒の中レースの沿道に立ってくれていたらしい。もう感動して泣けるよ。プリケツばかり追いかけていたら沿道の声に気づかず、彼らの努力を完全に無駄にしてしまったけど。

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終わりに

まず、アメリカの市民マラソンに出る方々に言いたい。プリケツを追いかけろ。そしたら想定タイムより10分早くなる。
というのは冗談で、目の前の淡々とした作業であっても、なんらかの目標を見つけることで、意外な成果が生まれたりする。

そして、目の前の一見良いと思われることに捉われると、周りが見えなくなって、何かを失うこともある。

うん、なんか良いこと言えたね。

クラスメート達に、お疲れ様ランチ飲み会を開催してもらえることになってくるので行ってきます。くだらないこと言っている間に遅刻しそうだ。それでは!

-Kentaro


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