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あまり付けなかったペンダントと無くしたボールペン
誕生日プレゼントを最後に家族から貰ったのがおそらく20歳の時で、それが白い革紐のペンダントだった。母親が選んだ品でお洒落なのは確かだったけど、趣味が合わなかったから付けたのは数回で、壁にかけたままオブジェと化していた。
この夏の人事異動で引っ越しした際に、処分したのか、どこかに紛れたのか分からないが今手元に無い。
「手元に無い」で思い出したのが中学生の時に貰った安物の緑のボールペンだ。(おそら
ラストサマーバケーション 〜親友がキャンプ場でお持ち帰りした女の子を僕に押しつけた話〜
あの時は今より夏が輝いていた気がする。
ただ暑いだけじゃなくて、何かありそうな予感。照りつける日差しも何故か心地良く、蝉の鳴き声も耳障りでなかった時代。
大学は理系を選択していた僕にとって、4回時には実験に明け暮れるだろうから、その大学3回生の夏休みは実質最後の夏休み。
何かありそうな期待は妄想のまま、ゼミの親友Bの家に集まって昼間から酒を飲みながら麻雀を打ち、何の生産性もない時間を古びたクーラ