おばぁちゃんと言われ。

私は兄弟が多い。
その多い兄弟の末っ子で育ちました。
1番上の兄弟とは20歳離れており、小さい頃はその1番上の兄弟が私の「親」だと思われたりもしたことがある。

保育園に行ったことがなく、小さな頃はいつも母と過ごしていた。
家の近くで虫を取ったりと何かと自由にさせてくれた。それは幼稚園生になっても変わらなかった。
そして、小学生になりたしか最初の授業参観の日だったと思う。

同級生と遊んでいたところに母が来た。
私は「母さん!」と手を振った。
すると一緒にいた子が「Yのおばぁちゃんきてるじゃん笑」と笑って話しかけてきた。
私はとっさに「えっ?今のお母さんよ?」と言った。
でも言われてみたらそうだ。
周りの親たちはだいたい30〜40ぐらいだったので母の年齢とかを考えるとおばぁちゃんに見えるかもしれない。
今、考えるとなんてことないことだがその時の私はそれがすごくショックだった。

それからというもの授業参観に親がくるのが嫌になった。
授業参観前には学校から手紙が配られ「先生にはお父さん、お母さんにちゃんと渡してね!」と言われていたが私は毎回、机の中に放り込んで親に渡したことはなかった。

たしか4年生の時だったと思う。
日曜参観があり、父に「そろそろ日曜参観だと思うけど手紙かなんかないのか?」と言われた。
学校の先生だったこともあり、勘が働いたのだろう。
それがあり、しぶしぶ授業参観の手紙を渡した。
父は「この時間から行けるから見に行くからな。」と言っていた。
母も一緒に来るだろうと思っていたら来たのは父だけだった。
なぜか父に尋ねると「家のことでやることがあるから」と言っていた。

父は先生をしてたのもあったが生徒指導をしてたこともあり、なかなか厳しい人だった。
(今の俺が礼儀とかしっかりしてるのは父のおかげだと思う。)
その父がくるとなるとドキドキを通り越してお腹が痛くなるほどだった。
だが授業参観にきた父から特に厳しい言葉もなくなんというか拍子抜けした感じだった。

同級生からは父を見て「Yのお父さん怖そうだなぁ」って言われたのを覚えている。
母に話すと「見た目は怖いかもしれないけど、ちゃんと子供のこと考えてるからね。」と言われたのを覚えている。

父とは20歳ごろに1度思いっきり言い合いをしたがそれはまた今度、気が向いた時に書くとする。

でも授業参観にきて親と仲良く話してる同級生を見るとなんか寂しい気持ちになったのを覚えている。(自分で来ないでと言っていたのに)

小学生以降、母に対しては同級生からは何も言われなくなった。

それから社会人になり、結婚して家を出ることになった。
その前に母にこのことを話しておきたかった。小学生のころおばぁちゃんって言われたのが嫌で授業参観の手紙とか渡さなかったんよね。ってなんか自分の中ですごく引っかかってて謝りたいとかもあったり、なんかそんな理由で「来ないで!」って言ってた自分がなんか恥ずかしくて…
母からもなにか言われるかと思ったが母は笑って「そんなことだろうと思ったよ笑」
「男の子はそんなもん笑」
と笑われた。
なんというか懐が深いというか自分の考えの浅はかさというかなんというか…
まだまだたなぁと思ったよ…

たしかに周りの親たちに比べると少し年上でおばぁちゃんに見えたかもしれない。
でもその分、物知りだし、魚の捌き方とかも母に習った。本当に色んなことを教えてくれた。

相手の話をしっかり聞いてくれ、理解したうえで助言してくれる。そんな大人になりたいと思った別にマザコンとかではないが純粋に人として尊敬してるし、母の子として生まれたことをとても幸せに思う。

つくづく自分は幸せ者だと思う。

最後に

文法とか気にせず思いのままに書いてるので文の捻れ、誤字、脱字あるかもしれない。
だがそれだけ出てくるものがあるのだと思う。

知らない奴が書いた長文なんてほとんどの人が読む気にならないだろう。でも最後まで読んでくれた人、ありがとう。

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