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2023年の創作と変化の話

これまでの話

色々な変化や忙しなさにわたわたしているうちに、あっという間に今年も終わろうとしている。

今年はとくに、個人的に変化が多い年だった。
自分からチャレンジしたこともあれば、否応なしに変わりゆくこともあり……時にどうしようもない無力感に苛まれて何にもしたくなくなって、キーボードを前にしても指が動かない、物語が動かないなんてことも。

世の中に変わらないものなんてないとわかっているはずなのに、いざ変化すると大いに戸惑い、不安になる。
ただ人間とは慣れるもので、そのうち案外大丈夫だな、なんて思う。
勿論、全然大丈夫じゃないこともある。
そんななかでも、2か月に3本の単発短編の更新をすることだけは変わらずできて、それは素直に頑張れたなあと思ったり。(ちょっとかなりギリギリだったけれど)

せっかくなので前年みたいにまた、2023年の作品を振り返ってみようと思う。
よろしければお付き合いください。
(ステキブンゲイのリンクのサムネイル画像がうまく表示されないけど、URLだけ貼りつけておきます)

ちょっとだけ長めの短編

『悪魔のパラドクス』

害になる『異形』と呼ばれるものを狩る人間が、ある『異形』と出会って悩んだり絆されたりする話。
人間と人外っていいよね~!の気持ちが沢山詰まっています。自分の好きに忠実すぎてちょっと恥ずかしいまである。
こんなにアクションシーンがある小説は初めて書いたのですが、結構書けるじゃん…!と思ったりも。

https://sutekibungei.com/novels/1d10a0cf-0694-4732-895d-a858aa0b88c1

『たそがれにきみがため』

腕を残して死んだはずの兄が帰ってくる話。
今までの創作と世界観が近いような、そうでもないような。
色と光の表現がワンパターンにならないようにするのが大変だったけれど楽しかった。この先一年分の夕暮れを描写しました。
どうしても年内にあげてしまいたくてちょっと荒いのが心残りですけど、その分自分の癖がわかりやすく出ているような気もする。

https://sutekibungei.com/novels/be591aa0-ea6f-4487-8c73-3a75005baa7c

noteに投稿した短編

『春に渡る、冬を待つ』

渡り鳥のような友人と暮らす話。
note版と少し文章を直したステキブンゲイ版あり。(内容に大きな変わりはないです)
冬から春は寒さがほどける明るい季節であり、同時に別れの寂しさをもつ季節でもあると思う。
命を断とうとするほどに追い詰めらた過去をもつ登場人物が出てくるので、万人に勧められるような作品ではないのですが、ひと匙の寂しさと雪解けのような穏やかなあたたかさを感じていただけたら嬉しい作品。

https://sutekibungei.com/novels/cbcc2770-d1be-4812-8f0d-a225f36233d0

『向日葵が呼んでいる』

とある組の若頭は向日葵畑の絵にご執心らしい、という話。
この頃どういうわけかもう全然書けなくて、つっかえたような感覚が苦しかった。書けないな~となること自体はそこまで珍しくはないのだけど、この時はだらだらとそんな状態が続いていたのがきつかった。
これまたきっかけがわからないのだけど、急にまた書けるようになったのがこの作品だった。溜まっていた分筆が進んだのか、あっという間に目標だった三千字を超えて長い…となったのも面白い。

https://sutekibungei.com/novels/bb0bf68e-33c7-4b39-961e-cc2ec47cdda0

これからの話

思うように書けなくてつらい時もあったが、こうして己の作品を振り返ってみると好きだなと思う作品が多く、それはとても幸せなことに違いない。
そして、結局どうしたって何かを創作せずにはいられないのかもしれない、などと思わされた。

作品を読んでくださった方、スキをくださった方、フォローしてくださった方、そしてnote以外でもリアクション等くださった方、本当にありがとうございました。
コメントをくださった方、大切に読ませていただいています。

相変わらず毒にも薬にもならない、作中に明確な説明もなく、白黒はっきりしない作風なので読み手を選ぶものばかりなのですが、懲りずに今後も創作を続けていく予定です。
ひとまずの目標は書きかけのまま放置している作品を、少しでもどうにかすること…。
来年も気長に好きなものを創作するつもりなので、どうぞ読んでくださった方も気が向いたら覗いてもらえると幸いです。

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