【知床から箱庭の島へ①】はじめに
2003年のお話です。
ぼくは、高校生の頃から山登りやヒッチハイクをしながら、知床や根室から望める「北方領土」に憧れてきました。 日本固有の領土と云いつつ、外交の問題上、一般に往き来ができない地域です。
山を始めてからは、一つの島、国後島にある爺々岳(チャチャダケ 1,822m)へ登りたいという夢も抱えてきました。
この北海道の自然のたたずまいを想えば、そこには往年、少なくとも北海道の30~40年前の自然に、原生花園が広がり、さわやかな風が吹いていると想うのです。
そし