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トルコ初日 雨の中で野宿の危機 【旅行記】

こんばんは。

6年前のトルコ一人旅。

旅にトラブルはつきものですが、はじめてのトルコでは、着いて早々に試練が待っていました。

深夜のイスタンブール国際空港

トルコ イスタンブールに到着したのは、日付が変わる1時間ほど前。深夜の到着だし、初めての国なので、ホテルに送迎を依頼していた。

大きなスーツケースを引いて到着ゲートを出ると、たくさんの出迎え人。名前を書いた紙を掲げている人も多く、その中に私の名前を探した。

けれど、よくよく探しても、人々の前を往復しても、私の名前は見つからない。

まだ着いていないのかな、と思いフロアを少し歩き、また到着ゲート付近に戻り、探してみる。

そんなことを何度か繰り返し、タクシーの客引きを何人もかわし、気がついたら30分以上経っていた。たくさんいた迎えの人達もまばらになっている。

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お迎えが 来ない

私のスマホでは海外で電話ができない。小銭がないのでテレホンカードを購入し、空港の公衆電話からホテルに電話することに。

…出ない。
ホテルの代表番号も、連絡用の携帯番号も、出ない。

どうしよう。
ホテルは旧市街のはずれにあり、空港バスでは行けないからタクシーで行くしかない。
でも、1人だし深夜だしトルコだし、タクシーは乗りたくない。

悩んだ結果、翌日泊まる予定のAirbnbのホストの方に助けを求めることにした。

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救世主 現る

電話をかけたのは、日付が変わる頃。

日本人ホストのヤスコさんは、すぐ電話に出てくれた。事情を説明していると、話の途中で「今からうちに来なよ!」と。

ほんとですか、いいんですか(涙)

最悪、夜明けまで空港で過ごすことも覚悟していたので、ヤスコさんの一言に救われた。


ヤスコさんのお家は新市街にあり、空港バスの停留所から歩いていける。

教わったバスに乗ってしばらく揺られ、目的のバス停で降りると、雨が降っていた。

傘を出すために深夜の路上でスーツケースを広げる危険は冒したくないので、フードをかぶって濡れながらヤスコさんのお家を目指す。

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あたりは石畳の坂道。
石畳はところどころ崩れてガッタガタで、坂は勾配がキツく、スーツケースがひっかかり中々前に進めない。

雨の中で

15分ほど歩いて、ヤスコさんのお家のアパート前に到着した。

アパートの外側にはオートロックの頑丈そうな扉があり、その前に各部屋に繋がるインターホンの小さいボタンがあった。

ヤスコさんの部屋のボタンを押す。

…応答がない。扉のロックも開かない。

何度か(何度も)ボタンを押すけれど、やはり応答はなく、扉をガンガン押し引きするけれどやっぱり開かない。

ポケットWi-Fiをレンタルしていなかったからメールできず、あたりに公衆電話はない。人も通らない。
ヤスコさんへの連絡手段が、ない。

その間、しっとりだった服はびっしょり濡れ、3月のイスタンブールの夜は寒く、体が震えてきた。

やっと落ち着けると思っていたのに、まさか雨の中 路上で一晩過ごすことになるの…?

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トルコの猫のお話


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