MMD2

MMDとは「マグネシウムマジ大事」のことです。

今回から各論です。
疾患とマグネシウムの関係をみていきます。

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<不安神経症とうつ病>

・マグネシウム欠乏により生じる症状
不安神経症、うつ病、筋衰弱(筋力低下)、疲労、まぶたのけいれん、不眠症、拒食症(神経性無食欲症)、無気力、不安感、記憶力減退、精神錯乱、怒り、緊張、頻脈。

ストレスがマグネシウム欠乏をきたし、マグネシウム不足がストレスを増大させる。

パニック発作の原因の一つとしてマグネシウム欠乏が挙げられている。

マグネシウム欠乏が不安神経症やうつ病の根本原因であることが、いくつかの臨床試験で究明されている。

・1995年のある重要な研究が示しているが、軽度のマグネシウム欠乏でさえ、脳に強度の興奮をもたらすことが、脳波検査で判明している。

・種類の如何を問わずストレスを経験するときには、体内の貯蔵マグネシウムが取り出されてエネルギーが作られる。このマグネシウムの消耗自体が体にストレスを与え、これがパニック発作を引き起こし、それがさらなるストレスとなる。

・不安神経症に終止符を打つのに必要なことは、マグネシウムを取り戻してやることである。

カルシウムが過剰になると、アドレナリンが溢れかえってしまう。しかし、充分にマグネシウムがあれば、余剰カルシウムを緩衝して、通常レベル以下に留めてくれるから、ストレス反応が抑制される

大音量の音楽にさらされると、マグネシウムの尿内排泄量が増大し、その後もそれが何日も続く。

注意欠陥多動性障害(ADHD)、自閉症、少年犯罪、幼児期うつ病は、マグネシウム欠乏と関連していて、こうした症例はこれに原因があるとする人もいる。

・セロトニンにとっては、実はマグネシウムが重要な存在である。マグネシウムは、脳細胞によるセロトニンの放出と取り込みに必要な元素である。適正量のマグネシウムがあれば、自然に充分なセロトニンが作り出され、感情に落ち着きがもたらされる。

<偏頭痛と疼痛>

マグネシウムは血小板の凝集を防ぎ、これにより血管収縮や偏頭痛の疼痛の原因となる血液の粘度上昇と小血栓の形成が回避できる

・マグネシウムは偏頭痛悪化の原因となる頭部と頚部の筋肉の緊張をゆるめる。

・マグネシウム、ビタミンB2、フィーバーフュー(ナツシロギク)の組み合わせが重要な偏頭痛治療薬である。

・低血糖状態にあると、脳は興奮性毒物の攻撃を受けやすくなる。

血糖を調整することもマグネシウムの仕事である。充分なマグネシウムとバランスの取れた食事で低血糖を防止すれば、頭痛、注意欠陥多動性障害(ADHD)、気分障害、さらには月経前緊張症ですら防ぐことができる

既知の神経保護剤のうち、最も重要なものの一つであるマグネシウムは、周辺環境中の神経毒となり得るものから細胞を護ってくれている。

・脳内マグネシウムが減少すると、神経伝達物質の活動過剰や神経興奮を促進して、これが頭痛を誘発することがある。

マグネシウムは筋肉を弛緩させ、乳酸の蓄積を防ぐ。乳酸蓄積に筋肉緊張が伴って頭痛を激化させることがある。

・マグネシウムイオンのレベルが低い偏頭痛患者にマグネシウム静注が行われると、光や音に対する過敏性を含め、その諸症状がひっくるめて軽減するのを全員が体感している。

がんの疼痛ですらマグネシウムにより好作用を受けることがある。時折、がんは首や腰背部にある神経束に転移することがあり、そのためモルヒネのような極度に強力な鎮痛剤ですら効力を発揮するとは限らない。NMDAと呼ばれる特殊リセプターの部位があって、ここでこのタイプの神経痛が生みだされているのだが、マグネシウムにはこのリセプターを遮断する働きがある。

運動能力の減退がマグネシウム欠乏の初期症状である可能性がある。

マグネシウムは、運動後の疼痛の原因となる乳酸を減少させる。

・マグネシウムは運動中に失われる。

マグネシウム欠乏は健康な運動選手に突然心臓死を起こさせることがある。

マグネシウムは神経筋系に多量のエネルギーを付与する。

・運動過剰の人や慢性疲労症候群の人では、痛みを伴うほどまでに、大量の乳酸が筋肉に蓄積されているため、運動が不快な体験となることがある。

・マグネシウム補給によって、長距離ランナー、クロスカントリー・スキーヤー、自転車選手、水性選手の能力と耐久度が高まる

マグネシウム欠乏は突然心臓死の一因となり得るし、運動選手がこれに襲われることがある。若くて壮健な男性についての研究によれば、激しい運動が持続性のマグネシウム欠乏を引き起こし、これに伴って、コレステロール、トリグリセリド、血糖を長期にわたり増大させるという。この研究からも明白であるが、極端に過激な運動を行う運動選手や激しいトレーニングを集中的に行う人たちを襲う突然死は、持続的なマグネシウム欠乏による心臓血管系への有害作用がその引き金となっている
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今回はこの辺までにしておきます。
どうです?
やっぱりマグネシウムマジ大事って思いますよね。

以前電磁波のブログを書いたときに、米国において携帯が普及したその年にアスリートの突然死が急増したことを紹介しました。
心臓は電気信号によって動いていますから、そこに電磁波が悪さしたという機序も考えられますし、電磁波によるマグネシウム欠乏も誘因となっていたのかもしれません。

世の中毒だらけです。
添加物しかり電磁波しかり。
医薬品も毒だらけです。
(これまでも書いてきていますが医薬品のすべてを否定しているわけではありません。使いようなのです。)
悪い油も蔓延していますしね。

世の中からお菓子がすべてなくなったらどうなるんだろうと、ふと思います。
お菓子なくたって生きていけますよね。

ADHDの原因として幼少期のワクチン接種も多分に関与していると思っていますが、お菓子(悪い油)、添加物なども関係していると思います。
それに加え、安易なADHD診断も患者数が急激に増えていることの一因です。

ちなみにこの本にも、「マグネシウム欠乏状態と血清マグネシウムとの間には相関関係がない」と書かれています。
つまり一般的な採血でわかるマグネシウムの値はあてにならないということです。
体内のマグネシウムのうち、血液(血清)に存在するのはわずかに1%にすぎないとのことです。

ですから採血でマグネシウムの値が基準値にあっても安心はしていられません。
自分の体の症状をよく観察して判断するのが賢明です。
(特殊な検査で本当のマグネシウム欠乏かどうかを知る方法もあるようですが一般的に行えません)

ただし、血液検査のマグネシウムの値が低かったら、マジに超絶欠乏していることを表しています。
採血しているとたまにそういう人がいます。
逆に腎機能が低下している人は、一般的な採血でのマグネシウム値は高く出る傾向にあります。

処方薬の「酸化マグネシウム」を便秘に対して飲んでいる方が結構います。
この酸化マグネシウムを飲んでいる方の中に、たまに「自分はマグネシウム飲んでいるから安心」と思っている人がいます。
酸化マグネシウムは吸収が悪いから下剤として使われているのに…。
酸化マグネシウムのうちマグネシウムとして吸収されるのはわずか4%程度と言われています。
何もしないよりはましかもしれませんが、ほぼマグネシウム補充には役立っていないと考えた方が良いです。

処方薬(内服)で吸収の良いマグネシウムというのはないのですね。
カルシウム製剤はあるのにマグネシウムはないのです。
ここが本当にいやらしいです。
保険診療で人々を根本的に健康にしたくないのだなというのを感じてしまいます。

ですから日々の診療で、確実にマグネシウム欠乏だなという患者さんがいても、サプリを勧めるしかないのですね。
食品で補充するにしてもこだわりを持ったものを選ばないと充分なマグネシウム補充はできませんし。
高齢者施設によっては、サプリ内服をよしとしないところもあります。
医療的なことが理由というよりは、ただただ手間がかかるからということでしょう。
というか医療的に考えたら絶対に補充した方がいいのですから。
そんなときもう何も手立てがありません。
施設運営のことについて口出しすることができませんから。

ましてや身寄りがいない高齢の方あるいは認知症の方が自分でサプリ用意することすらできません。
ですから処方薬で少しでも吸収効率の良いマグネシウム製剤があったらなと思うのです。

結構みんな病状が落ち着くことに貢献することになると思いますよ。
大幅な医療費削減にもつながります。
しかもそんな高価なものではないのですから。

でも絶対に絶対にそんなことにはならないでしょうね。
病人がいないと困るのがこの世の中です。
そういうシステムになっちゃっているのです。

ですから国が医療費削減とかいってとんちんかんなことをやっているのをみると本当に腹立たしく思います。

残念ながら国も製薬会社も、本気で国民の健康なんて願いっていませんよ。

トランス脂肪酸だって世界各国では厳しく規制されているのに、日本ではいまだに野放しですからねぇ。
日本人の多くは元々トランス脂肪酸の摂取量が少ないから、というのが理由のようですが、明らかに食事が欧米化しているじゃないですか。
食習慣とか人によっても異なるのだし、十把一絡げに論ずるのは雑すぎます。
せめて食品のトランス脂肪酸濃度の表示を義務付けるなどをするべきです。

また話が脱線してしまいました。
MMDシリーズはこれからも不定期にアップします。
たぶん。

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。