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3/1 【就活解禁】

【要点】

・本日3月1日、企業の採用説明会がスタートした。コロナ下での2回目となる新卒採用となるが、今年は対面での採用も復活しつつある。新型コロナウイルス禍のもとでも対面で接触したいとのニーズが学生と企業の双方にあるためだ。

リクルート・キャリアは全国各地で合同説明会を開催した。千葉市の幕張メッセで行われた合同説明会は、約220社が参加した。もちろん、感染対策のために説明ブースに入るための整理券が配られるなどがなされた。

このような対面での合同説明会における意義をリクルート側・就活生側はどうとらえているのか。記事では以下のような記述がある。

リクルートキャリアはリアルな場のイベントの意義について「学生が製品をみて事業内容を学んだり、企業の熱意を感じたりできる」とみる。会場に向かう男子学生は今回が初めての対面での説明会でもあり「直接声を聞け、ネットよりも質問しやすそう」と期待する。別の女子学生からも「人事担当者とじかに話せる」との声が聞かれた。

一方、3月1日から企業説明会6月1日から選考活動を解禁する、政府の就活のルールは形骸化している。「就職情報大手のディスコ(東京・文京)の調査によると、2月1日時点での22年卒の内定率は13.5%と、前年の同時期の調査と比べ3.5ポイント上昇した。」(以上引用)このように、企業による優秀な人材の早期採用が進みつつある。

【感想】

・昨年同じく就職活動を体験した身として、就活のルールってあったの?というくらいルールは形骸化していると思われる。雇用の流動化が進みつつある証拠なのであろうか。

・今回の記事にもあるように、対面での合同説明会のメリットは、双方の人柄や雰囲気、熱意などを感じることができるからであろう。私自身は就活はすべてオンラインであったが、確かにオンラインよりは対面の方が人としての”目に見えないもの”が見えやすいのかなというものは感じる。

就職活動の目的は、雇用主側は企業に適した優秀な人材を取り入れること、就活生側は自分に適した仕事をみつけることである。企業側の「優秀な人材」にも就活生側の「自分に適した」という言葉の中にも、「人柄」「雰囲気」というファクターは必ず存在している。そのため対面での方式を両者が求めるのもうなずける。

しかし、だからといって従来通りすべて対面で行うということはなくなるのではないかと思われる。オンラインだと場所の制約がないため、地方に住んでいる人にも平等にチャンスが与えられる。これは私自身が感じたことでもあることだが、わざわざ場所を移動せずに就活ができるという点でオンラインの方が単純に「楽」に感じる。企業側も面接の場所をわざわざ設置する必要もなく、気軽に面接ができるようになったのではないだろうか?

また雇用の流動化が進むなかで、「人柄」「雰囲気」といった要素の重要度は次第に薄れていくのではないだろうか?長期雇用が前提の場合、それらの要素が非常に重要になってくるが、転職などが増えつつある今、短期的でもすぐに成果を出す人が求められる。そうなると、採用活動の生産性が高いオンライン採用が利用され続けるのではないかと思うのだ。

就活は企業の雇用体系を象徴するものだ。日本社会がどうなるかを就職活動から見ていくのも面白いのではないだろうか。


P.S. 日経のなぜか見られない問題、本日やっと解決しました。理由はわからないです…。これからもアウトプットを続けていくつもりです。よろしくお願いいたします。

#日経COMEMO #NIKKEI

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