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【読書感想】トリック
トリック エマヌエル・ベルクマン/浅井晶子 新潮社
仲間由紀恵と阿部寛ではありません(見たことない)。
あらすじ
プラハの貧しいラビの家からサーカス団に飛び込み、ナチス政権下を生き抜いた老マジシャンと、LAの裕福な家に育ち、両親の離別に思い悩む少年。壊れた愛を取り戻す魔法は、この家族に何をもたらすのか――。戦時下と現代、それぞれの艱難を越えて成長するユダヤ人少年の姿を温かな筆致で描く、17ヵ国語翻訳のデビュー長篇。
400ページ近くあるのでいつ山場を迎えるのかなあ、盛り上がりが来るのかなあと思いながら読み進めていった。
あらすじにある、老マジシャンとユダヤ人少年マックスの話がつながっていくんだけれども、あまりにもこの異なる世代の二人すぎて、悩みの次元がちがうというか、経てきた苦労が違うというか。年齢が違うから経験の数がちがうのはしかたないし、誰かが悩んでいてその人がつらければそれはつらいことだし、比べられることではないけれど、その辺のギャップがしっくりこなかった。
それでも、最後にカディーシュを唱えるところの美しさ、マックスの成長は良かったな。
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