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【読書感想】サーカスナイト
サーカスナイト よしもとばなな 幻冬舎文庫
えらい読みづらい本を読んだ直後に読んだ。それもあって喉が渇いて水をごくごく飲むような調子で読んだ。ありがとうよしもとばなな、私のつまらなくても違和感を感じても読むのをやめられなくてうんざりしてしまう気持ちをなくしてくれて……。
どうしてよしもとばななさんの作品を読むと心が洗われたような気持ちになるんだろう。特に『サーカスナイト』は久しぶりに理由もわからず涙がじんわりと浮かぶところがあり、知らない間に滞っていたものを浄化して通りをよくしてもらっているような気持ちになった。
そしてこういうことを書くと自分の気持ちというものは何か水のようなものだと自分が思っていることにも気付く。いっぱいいっぱいだと思うときは水が溢れそうだと思うし、なにか心が動いたときには波紋ができるようなイメージをもっている。身体に含まれているとされる水分のいくらかは心の分も入ってるのかな。
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