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カタールW杯に現地参戦して感じたこと

はじめに

カタールワールドカップに参戦してきた。
前回のロシアワールドカップが終わった時から、「次のカタールW杯は現地で日本代表を応援したい」と思い、チケット、宿、航空券と着々と準備を進めてきた。
結論、言い表す言葉が見つからないくらい最高の旅になりました。

滞在日程、観戦した試合

滞在日程:
2022年11月21日成田発
22日 カタールin
23日 日本対ドイツ戦観戦
24日 韓国対ウルグアイ戦観戦
25日 観光
26日 日本人サポーター交流会
27日 日本対コスタリカ戦観戦
28日 カタールout
29日 成田着

なぜ最高の旅だったのか

主に以下の3つが理由として挙げられる。
1.W杯現地観戦1試合目で、日本がW杯優勝経験国であるドイツを撃破する歴史的瞬間を観ることができた
試合会場のカリファ・インターナショナル・スタジアムに試合開始2時間前に入った。早すぎたからか、まだ観客席に人はまばらだったけど、ずっと夢に見ていたW杯現地観戦が実現することにワクワクしていた。
試合開始1時間前になり、ピッチに選手が試合前練習で出てきた。自分も「頑張れ」と思いを込めて声援を送る。試合前、ドイツ国歌を国旗を掲げて大声で歌うドイツサポーター。そして日本国歌の荘厳さ。試合開始前のカウントダウン。

選手入場の瞬間

試合が始まると、ドイツの猛攻。前半は大人と子供の試合かと思うくらい、レベルに差があったように思う。ボールの回し方が全く違う。ムシアラ上手すぎた。権田選手がペナルティエリア内でファウルを犯してしまったけど、彼を責められない。左サイドの選手にどフリーでボールが渡っていたし。ギュンドアンにPKを決められ、そのままドイツの一点リードで前半終了。正直、「よく一点で済んだな」と思った。引き分けなら御の字かな、と思いつつ、後半開始。

まさかの3バックに変更。しかしこれがドイツにはまる。場内の雰囲気も変わってきた。前半からずっと続いていた場内のウェーブも止まった。ドイツを押し込み返して、後半30分に南野選手のシュートをノイアーが弾き、こぼれ球を堂安選手が押し込んで同点。そうなると場内の中立派のサポーターは番狂わせを期待して日本を一気に応援し始めた。
後半38分に板倉選手のフィードから浅野選手が今まで見た中で一番綺麗なトラップを見せて、ノイアーのニア上に突き刺して逆転。歓声が止まらなかった。
アディショナルタイムは7分。「ナナァフゥゥゥゥゥン!?」というケイスケホンダの疑問の声に全日本国民が同意したことだろう。この7分は本当に長かったが、負ける気はしなかった。堂安選手がペナルティエリアで倒された時の場内のブーイングはものすごかったし、場内が日本の味方をしていたような気がしたから。

歴史的大金星

南野選手がクリアして、試合終了。大歓声のスタジアム。試合に出てなかった選手がピッチに駆け込んできた。自分も見ず知らずの日本人と抱き合う。歴史的瞬間を目撃、体感できて、本当に嬉しかった。これまで生きてきてここまで自分が日本人であることを誇りに思った日はなかった。安くはないお金を払って、たくさん準備して、長い時間をかけてカタールまで来て本当によかった。日本代表選手、森保監督をはじめとする協会スタッフの方々、本当にありがとう。

スタジアム外のオブジェ

2.世界中から集まってきたサポーターとの交流が楽しすぎた
カタールに行くまでも、着いてからも、帰るまでも、人々との交流が楽しすぎた。
日本からアブダビまでの飛行機で出会った大学生のペアと自分と同行者の4人で、アブダビ空港でトランジットの時間を一緒に過ごして、ドーハ入りしたこと。
宿泊先に向かう際に、宿の最寄りの地下鉄の駅からどのバスに乗ったら良いか分からなかった時に助けてくれた日本人のおっちゃん、バス停から宿までキャリーケースを引いていた時に、「車に乗って行けよ」と声をかけてくれたエジプト人のおっちゃん。
宿でもどこでも、日本代表のユニフォームを着ていると他国のサポーターから声をかけられ、記念撮影。

宿。プレハブの仮設施設だったけど、快適だった

ドイツ戦の直後にドイツサポーターと話した。「Congratulations」と言ってくれた。めっちゃ悔しいはずなのに。コスタリカ戦で日本は負けてしまった。めっちゃ悔しかった。でもそれがサッカーだし、それがスポーツ。コスタリカサポーターに「Congratulations」と言った。ドイツサポーターが自分にそう言ってくれたように。そしたらコスタリカの帽子をくれた。(笑)
めっちゃ気分がよかったのかもしれない。

当然ながら日本人との交流も楽しい。
日本代表の試合がない日には、新卒研修の講師だった方とスポーツライターの方と食事をしたり、Jリーグの社長さんと一緒に試合を観に行って質問攻めにしたり。(申し訳ないです・・・)
ドイツ戦とコスタリカ戦の合間の現地での日本人サポーター交流会では、世界中から集まってきた日本代表サポーターとのサッカー談義に花が咲いた。
(スペイン戦もクロアチア戦も観れた人、マジで羨ましかった。)

カタール最大の市街地「スーク・ワキーフ」

ワールドカップに現地参戦するからできる交流が、こんなに楽しいとは思わなかった。メディアを通して見るだけでは分からなかった、ワールドカップがそこにはあった。本当に行動してよかった。百聞は一見にしかず、行動するのとしないのとでは大きな違いがあるということを強烈に認識した。

3.初海外だったけど、特に大きなトラブルがなかった
カタールが初めての海外だったが、しっかりと事前の準備をしたこともあり、トランジットも宿も食事も言語も治安も大きなトラブルに巻き込まれることなく、無事に過ごせたのは大きかった。英語もほぼ初めて使ったけど、しっかり通じてよかった。超ジャパニーズイングリッシュだったけど。現地でお会いした日本人の方に「カタールがスタンダードだと思わない方が良い」と伺ったので、他の国に行くときは気を引き締めていかなければなりません。

2026年大会、2030年大会に向けて

特別な事情がない限り、また現地観戦したい。
少なくとも日本代表の試合は全て観たいし、ゆくゆくは開幕戦から決勝戦まで滞在したい。同世代の選手がいるうちはずっと観にいきたい。
そうなるためには、当然ながら働き方も考える必要がある。
日本代表サポーターとしても、一人の人間としても、「新しい景色」を見るために、叶えたい未来を実現するために、未来から逆算して日々行動を積み重ねていこう。






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