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[就活] 最終面接は未来予想図を共に描くステップ

面接試験が進むと、徐々に上の役職の方とお話しする機会が増えます。

そして最終面接では、いよいよ社長や会長といった経営トップの方とお話しすることになります。

学生の立場で企業の経営者と直接話をする機会はそうそうありませんから、誰でも緊張するのも無理はないですよね。

まして何を話したらよいのか・・・と迷うのもよくわかります。


ところで最終面接で、企業側は何を見たいのでしょうか?

ひとことで言うなら『うちの会社にふさわしい人材か』を経営者自ら確かめるということでしょう。


といってもたった数十分でその人のすべてを推し量ることはできません。

当然それまでの選考ステップで、入社したい意欲や学んできたこと、人柄や性格、これからの夢など、様々な角度から確認を重ねてきているはずです。

実際、何回も面接試験を受けた人なら「同じ質問をされた」という経験もあるでしょう。

それは何度も確認をして、本人のゆるぎない気持ちをしっかりと受け止めたかったということなのでしょうね。


そして最終面接。ふさわしい人材かどうかは、実はもうほとんど、ここまでの選考ステップで見えてきています。

ですので、最終面接では『ともに歩んでいけるか』という意思確認をしていることが多いようです。

そこでわたしは、『面接官とともに未来予想図を描くように伝えること』が大切だと話しています。


例えば入社して1か月後、どんな風に働いていると思いますか?

おそらく1か月といえば、何となく職場のみなさんの名前と顔が一致して、どんな仕事を担当し、誰と誰がどんな関係性なのかが、なんとなく見えてくる頃です。

そして、毎日職場に行って働くということの大変さを感じ、学生と社会人とのギャップを感じる頃でしょう。


例えば入社1年後の姿はどうでしょうか?

ようやく1年間の仕事の流れが理解でき、やっと仕事の全容が掴め始めた頃でしょうか。

上司や先輩と一緒に仕事をして、少しは自分で進めていける自信が持てる頃かもしれません。そして、後輩ができるタイミングです。


さて、その1か月後・1年後に、あなたはどんな働き方をしているのか……それを最終面接で、少しでもイメージしてもらえるよう伝えることが大切だとわたしはいつも言っています。

せっかく苦労して入社する(した)企業ですから、せめて自分らしくいきいきと働いていたいものですよね。

では「自分らしく」「いきいきと働く」とは、どんなものなのでしょうか。それは具体的に、どんな気持ちで、どんなことを想像し、どんなモチベーションで、どんな行動をして、表に現れるのでしょうか。

それを十分に想像し、最終面接で「例えばわたしは~」と具体的にイメージできるような表現をすると、企業の方も同じ映像を描きやすいですよね。

「きっとこの子はこんな風に働いてくれるだろう」
「この部署に配属して、あの人の下についたら、こんな風に成長してくれるかもしれない」
「5年後、10年後に、きっと部下たちを従えてこんな風に会社に貢献してくれるかも」

そんなことをイメージしてもらえたら幸せですよね。

それを『未来予想図をともに描く』とわたしは表現しています。


もちろん未来予想図を語れるようになるには、相当な企業研究や自己分析が必要ですし、想像力(妄想力)も求められるかもしれません。

その根底には「自分はどのように働いていきたいか」「自分は何を大切にしているのか」「自分は何を成し遂げたいのか」といった、自己理解があるでしょう。

就活とは、単に働く先を決めるだけでなく、自分と向き合って自分を知る機会でもあります。

それが合致する企業であれば、「自分らしく働く」ということもかなうかもしれません。


未来予想図をともに描くような面接になることを祈っています。

がんばれ就活生!




明日も佳き日でありますように。


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